【5月月末Mythic♯2】アルケミー グリクシス強奪 デッキガイド的な何か

はじめまして。ティムです。
Xアカウント(旧Twitter)⇒@tmpoketg
毎月ラダー250位に入りつつArenaCSとMOCSを目指してる緩めの競技勢です。最近はtwitchで配信したりして遊んでます。

今回はGrixis強奪で月末Mythic♯2達成できたので前回に引き続き自分の備忘録も兼ねて色々書き残しとこうと思います。
残り2か月ほどでローテなので需要は不明ですが….。

本記事は全文無料です。
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■グリクシス強奪

デッキリスト

5月最終戦績

336マッチの結果。ここまでやって一位に一度も追いつけなかったのが恐ろしい


■カード選択

◇メインボード

土地27+ロリアンの発見

シーズン中盤ごろに公開していたリストでは26枚に抑えていましたが、頻発するミラーマッチにおいて土地詰まりは致命的であり、《ミレックス》等のプレイ幅を広げる為にストレートで6マナあたり迄伸びて欲しい状況が多かったので諜報ランドを一枚追加。

《ミレックス》×2

対コントロール最強土地

対コントロール、ミラーマッチにおいて重要なカード。
人によってはこの枠は《魂の洞窟》であったり《英雄の公有地》が入ってたりするが個人的には《ミレックス》一択。
上記二種はクルシアス、グレンゾを定着&通しやすくなるメリットもありますが、今回の構築はその2種の生物の採用は抑えており、サイドアウトするパターンも少なくない為不採用。
上記に寄せた構築等であれば一考の価値はあるかもしれません。

《ミレックス》については対エスパーコントール等には一方的に起動できこれだけで勝てる試合もそこそこ。
ただミラーマッチにおいてはそうもいかず若干扱いが難しいカード。
下手に起動すると《勝利の逃走》を通してしまう危険性がある為、何かを構えつつ起動できるとベスト。
ただ、これを逆手に取ってわざと起動して相手に《勝利の逃走》を打ってもらい、タップアウトしたところにグレンゾ、財宝略奪者等を通しに行くプレイも有効なので上手く使って行きましょう。

《厳しい説教》×2

凄いぜ指輪物語

当たる候補を挙げてくとキリが無いぐらい見た目以上に範囲が広いカウンター。頻発するミラーマッチにおいてはゲームの焦点となる《財宝略奪者》を安全にカウンター出来る為必ず2枚~3枚は採用しておきたい。

《墓地の期待》×3

打たれると嫌な気持ちになるカード

メインから採用するのに懐疑的だったが、強奪に支配された現環境と序盤から適当に打てて後続の《財宝略奪者》や《勝利の逃走》を強く使うためにはメインからの採用は肯定できると思ったので3枚。正直4枚でもいいがやはりマッチによって強さのブレが凄いので考え物。

《荒々しい財宝略奪者》×4

最高の強奪カード

ミラーマッチにおいて重要なカードの一枚。
ミラーの強奪で見えたらほとんどの場合優先的に取ります。
2枚以上並ぶと強奪で奪ったカードが出てくる宝物からフリースペルと化し、ミラーにおいては強奪から強奪がチェインし続けてゲームが決まってしまうことが多いです。
その為、対策カードの厳しい説教・切り崩しも合わせてメインから4枚以上は取りたい所。

召集等には2t目に適当に出してもよいですが、ミラーマッチにおいては適当に使うのは控えましょう。これやってると結構負けます。
単体で使うとただの強めのルーティングしただけで終わりで何も起きません。
プレイする際は土地5枚以上《財宝略奪者》2枚以上等のチェイン出来る見込みがある場面のみでプレイするのが基本。ほぼコンボパーツみたいなものなので大事に使いましょう。

《波の巨人クルシアス》×3

アルケミー代表

当初強奪の仕様上手札が枯れやすく若干の取り回しの悪さが気になり懐疑的ではあったが、《勝利の逃走》《グレンゾ》等必要なカードを引き込むには一番適しており、代わりがいないと判断して3枚採用。

《方程式の改変》×2

ミラーを考えるとメインにカウンターが欲しく否認等試してみたが、招集等を考えるとあまりいい選択とは思えず、ミラーでクルシアス・逃走・グレンゾを消せて他のイマーラ・タージク等にも当たりそこそこ範囲の広い改変を選択。

《勝利の逃走》×4

強奪をデッキにした一枚

このデッキの主な勝ち手段の一つ。
一方的に重ねて置けたらほぼ必勝。
見た目通りなので特に語ることも無いです。

《時計技師ルスコ》×2

よくここまでナーフされずに残ってるよね

土地を伸ばしたいデッキなので時計が非常にありがたく、強奪以外のリソース獲得手段が乏しいので時計のドローもかなり染みます。
ミラーにおいては少なくともメインで打ち消されることはほぼ無いので結構気軽に出していける点もよいです。

《苦難の収穫者》×2

便利~

メインボードがデッキの性質上アグロに弱く最低限流せるカードが欲しく一番汎用性がありそうな苦難の収穫者を採用。
ディスカードの-2も触りにくいタージク等に干渉出来るのも◯。
最近タフ3中心のミッドレンジ等も見るので環境が変わってきたらサイドに落とすべきかも。

《歪んだ看守、グレンゾ》×1

イージーwin製造機

回していくうちに枚数は減っていったカード。
ミラーマッチにおいては奪われるリスクを考えると枚数は取りたく無く必要なマッチでも1枚あればクルシアスで5マナ捨てで確定サーチできるので1枚で十分と判断して1枚。

◇サイドボード

《最深の裏切り、アグロゾズ》×2

雑に強いよね~

あまりにもジャンド強奪に勝てず途中から苦し紛れで入れたカード。
対ジャンドにおいて
①奪われても取り返せて被害が少ない
②1枚で勝ちうるフィニッシャー
上記2点をクリアできるカードを探していて合致したので採用。
対ジャンド強奪のプラン等はサイドボードの欄で記載します。

《鋼と油の夢》×2

枠ハンデスは悩むよね~

主に召集用。
後手ハンデスの《幻影の抽出》等と択だが、召集に対してを考えると先手で使いにくく、イーオスを落とせないハンデスより優れてると思いこちらを選択。

《名うての殺人鬼、虐殺少女》×2

正直終盤に試し出して正直試行回数が足りてないので正しい評価はまだ出来てないです。対レジェ用のカードが取りたくて採用。
苦難の収穫者やぎらつく氾濫との相性、立っているだけでタージク等を牽制できる点は非常に優れているが、単体だと何もしない事が多いので少し怪しい。
他に対レジェに対して優れたカード・プランがあればそれと交換しても良いと思います。

◇不採用カード・試してたカード達

《財宝使い、マグダ》

なんで宝物タップなの?

良さそうに見えたがいまいちなカード。
やはりターン1制限・宝物のタップイン・伝説であること全てが厳しく何か特定のマッチで強いということも無く自然と抜けて行ってしまった。

《ゾヨワの裁き》

一時期よく見たカード

前記事でも触れましたが特に評価は変わりませんでした。
理由は主に
①前提条件が相手に奪われた生物という範囲が狭すぎる点
②一度見えると相手が生物以外を奪ってきてケアが容易な点

グリクシスでは微妙でしたが、生物中心のデッキのサイドカードとしては良いかもしれません。ジャンド根コンボとかならいいカードかも?

《ヴェズーヴァの霧》

こちらも前記事で触れてから特に評価は変わらず。
理由はゾヨワとほぼ同じ。
ミラーを見てこれ系のカードを入れるならそもそも《勝利の逃走》を出させないように《否認》等のカウンターを増やした方がいいかもしれない。

《剃刀鞭の人体改造機》

古のグリクシスミラー決戦兵器

これも前回の記事時点では入れていて試していたが駄目だったカード。
ミラーマッチにおいて奪われて困らず略奪者・クルシアスと相性が良いのは加点ポイントだったが、ミラーマッチのゲームで3点で殴って勝てるような状況にほぼならないという結論に至り抜きました。
ミラーマッチは《勝利の逃走》と《財宝略奪者》を絡めたほぼワンショットのような展開が多いです。その為、途中ライフを削ってようが関係ないマッチが多く改造機を出してもほぼ無意味。
あと普通に《財宝略奪者》だけで止まるのが無理がありました()

《オルサンクのパランティール》

強そうで強く無かった一枚

当初干渉されにくいリソースとして入れていたが、デッキが序盤からライフを詰めるデッキではないのでドロー開始が2ターン先ぐらいになってあまりいい感触は得られなかった。デッキのコストも高く無いので3回ぐらいライフ払われることもしばしば。

《各種ミシュラランド》

入れたくなるよね~

諜報ランドと選択だが、ミシュラでライフを詰めるようなゲーム展開になることは少なく、《ロリアンの発見》で拾えて土地を伸ばせる諜報ランドのほうがデッキに合っている為不採用。
両刀も考えたがタップインを増やすのが流石に許容できませんでした。

■各種ゲームサイドボード

ここからは対戦数が多かった上位の各マッチのサイドボードを書いて行きます。
ただアルケミー環境情報が少ない・研究が進んでいないアーキタイプが多くリストが定まっていないことが多いです。

その為自身もその場で相手のカードを見てアドリブで決めることも多々あるのでサイドの変更枚数等はあまり鵜呑みにしないようにお願いします。
こういう考えでやってるやつもおるんやな~ぐらいで見て頂けると幸いです。

VS ミラーマッチ

IN

OUT

かなりの頻度で遭遇するこのマッチ。
自身は勝率8割近くをキープ出来ましたが、ある程度理解がある相手だと正直運です。土地が詰まらないことを祈りましょう。

ゲームのゴールは主に以下3つ
①《勝利の逃走》を複数張りリソース&ドレイン勝ち
②《財宝略奪者》をチェインさせてワンショット
③《グレンゾ》を定着させる

大体この3つのうちどれかを通した方が勝ちます。逆にこれ以外で決着がつくことほぼ無いです。稀にミレックスが完走するぐらい。
プレイ指針はいかに上記3種を通しに行くか・通さないかを常に考えましょう。
②の財宝略奪者を決めに行けそうであれば①のプランを捨て《勝利の逃走》を餌にマナとカードを使わせて②を通しに行くなど手札と相談しながら臨機応変に。

クルシアスを抜く理由は以下2点です。
①強奪のサイド後ハンデスを多めに入れてくるプレイヤーも多く、強奪の性質上ハンドも枯れやすく強く使えない。
②入れていると奪われて本当は《財宝略奪者》に打ちたい除去・カウンターを切らざる負えなくなる場面が多く負けに繋がる。

グレンゾも奪われると困るカード筆頭で大体相手のデッキに入ってるので使いたきゃ奪ってしまえの精神でサイドアウトします。
代わり入れるカードはカウンターと除去等。
純粋に3つの勝ち筋に干渉できる札を増やします。


VSジャンド強奪

強奪界の中で財宝略奪者を一番うまく使えてるデッキ

IN

OUT

気が狂ったサイドアウト

不利です。
相手は大量の強奪カードが入っておりこちらの勝ち筋をうまく使ってきますが、恐ろしいことに相手のデッキに有利になっても勝てるカードが入ってない為こちらはいくら強奪しても勝ちません。虚無です。
メインは《勝利の逃走》を奪われる前にどれだけ引き込めるかに掛かってます。
サイドプランに関してはシーズン序盤上記理由でかなり負けたが《勝利の逃走》以外では負けなかった為全部抜いたら相手勝てなくなるのでは??と思い立ちこんなイカれたサイドボードになりました。
正直かなり無理がありますが、このプランに変えてから5-0で負けてないので方向性は合っていそうです。

相手の勝ち筋になりえるカードはすべて抜きグリクシスコントロール寄りの立ち回りに寄せてアクロゾズorミレックス等で殴り切るのを目指します。
2本目は100%こっちのプランはバレていないのでかなり立ち回りやすいですが、3本目は対応してくるプレイヤーも多いので難しいところ。

VSナヤ召集

ルビーとイマーラ分pioneer召集より強そうだよね~

IN

OUT

不利です。グリクシス強奪に勝ちたい人は召集使ってください。
メインはいかにゲームを引き延ばして《勝利の逃走》を引き込むかです。
サイドボード後も基本変わらず氾濫で盤面を流しながらどうにかゲームを引き延ばして《勝利の逃走》等に繋げてください。
相手から強奪するカードですが、基本1マナの軽い生物(管理人等)が優先ですが、イモデーンも出来事面で蓋をしつつゲームを決めうる力があるので状況によってはそちらもあり。
イマーラは奪ってもドラフトしたカードの色マナが出ず基本上手く使えないのであまり取らないようにしましょう。

VSナヤレジェンズ

ファンが多い印象

IN

OUT

5分ぐらいです。少なくとも有利では無いです。スタッツ重視の5Cだと不利です。
《白の木に花開く》を置かれると切り崩しが当たらなくなり氾濫からも逃れられることが多くメインサイドともに非常に厳しい。
逆にそれ以外なら速度をそこまで早く無いので《グレンゾ》、《勝利の逃走》が間に合い何とかなります。
レジェに強くしたいなら《白の木に花開く》に干渉出来る手段を増やすのもアリでしょう。

VSエスパールスコ

昔からリスト全然変わらないよね

IN

OUT

有利です。(何故か20-2してますがそんなには有利ではないはずです)
ミレックスが重要なマッチで相手からしたら《勝利の逃走》のせいで動きにくく、こちらは一方的にミレックスを起動できそれだけで勝つこともしばしば。
アルケミーを代表するパワー9鳥が採用されていることが多いですが、懐疑的。強奪でいいとこだけ抜かれて悲しい思いをしている姿をよく見る。
何なら説教持ってても強奪スペル複数あったらわざと通すこともたまにある。
ルスコがこちらとしては干渉しにくく厳しい所なのでカウンターやハンデスはルスコを狙い打ちましょう。

VSマルドゥミッドレンジ

IN

OUT

人によってリストが違いすぎてよくわかりません(正直)大体五分かちょい有利ぐらいです。
大体行商人等の2マナハンデス生物が入っているので《厳しい説教》は入れて他は相手のリストみて何が必要か判断してその場で決めることが多いです。
大体ハンデスでクルシアスが機能しにくいのでクルシアスを抜きがち。
アルケミーテイサは奪っても相手の場に戻っていくので奪わないようにしましょう。

VSゴルガリ毒

IN

OUT

ミシック上位帯で常に擦っているプレイヤーが複数おり謎に人気があるデッキ。見た目は強奪に強そうですが強奪側が有利です。

まず多くの生物が《財宝略奪者》を乗り越えられない+こちらはメインから《厳しい説教》《切り崩し》を採用しているので相手側のハードルは相当高いです。
サイド後もあまりゲーム感は変わらないので氾濫等で流して盤面を蓋をしてしまえば概ね負けません。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。
アルケミー何かと悲しいフォーマット扱いされがちですが未開の地特有の面白さがあるフォーマット。
この記事を読んでアルケミーに興味を持ってくれる人が一人でもいればアルケミー村人の僕としては嬉しいです。

質問等あればXや最近はtwitchでも配信しているのでそちらにコメント等頂ければ自分の知識でよければ何時でもお答えしますのでお気軽にコメントや連絡いただければと思います。

ではではここまでお読み頂きありがとうございました。
また要望や気が向いたら何か書こうかと思います。


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