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噓つきは政治屋の始まり
石破内閣の閣僚人事が先日発表された。はっきり言って、私としてはほとんど知らん奴ばかりである。そこで、各閣僚のプロフィールを少しばかり調べてみたら、いかにも「二枚舌総理」が選んだ閣僚を数人発見した。
牧原秀樹法務大臣、阿部俊子文科大臣。小里泰弘農水大臣、浅尾慶一郎環境大臣。この4人の大臣にある共通項があることがわかった。さて、それは何だと思います?
この4人に共通すること。それは、全員選挙区で落選して、比例復活したということ。言い換えれば、有権者NOを突き付けられて信任を受けなかったのに、比例区で議員に滑り込んだ「ゾンビ議員」なのだ。
考えてみよう。国民に負託を受けなかった者が大臣職に就くことを。どう考えてもおかしくはないか?「あんたは国会議員になる資格はないんだよ」と国民が判断したにも関わらず、気が付けばちゃっかり大臣の椅子に座っている。中でも牧原秀樹法相については、旧統一教会とズブズブの関係。さらに、ご存じの方もおられると思うが、パリ五輪の出場選手への誹謗中傷が問題になっていた8月、「選手に誹謗(ひぼう)中傷した人は全員逮捕すべきだ」「支障が出る場合は法律も変えていきたい」とXにポストし、物議を醸した人物。タカ派的な右翼的発想で。国威発揚に通じることに関しては極めて厳しく、なんなら法律で取り締まるべき、と声高に叫ぶゴリゴリのナショナリストと言っていいだろう。こんな人物が弁護士だと言うのだから、さらに驚いてしまう。
就任から3日も経たないうちに、筒井順慶さながらに日和って、総裁選で語っていたことを悉くひっくり返した石破茂新首相。そんな大噓つきが作り上げた内閣だ。まさに「類は友を呼ぶ」ではないけど、本来ならば国会議員でさえなかった奴らが「大臣でございます」とふんぞり返る。衆院選までもう3週間となったわけだが、結局自民党は、国民を裏切り、舐め切ったままで、したり顔で「今までの政治への不信感を一掃して、新しい未来へとこの国の舵を切る」と、安倍内閣、菅内閣、岸田内閣の問題を顧みることなく反省もしないまま「権力」の維持に必死のようだ。
今、選挙を強行すれば、それだけ能登の復興も遅れていく。地震が起きたのって、今年の元日だよ?もう丸々9か月経ってしまったんだよ?その上先月には豪雨が襲って、さらに大変な状況なんだよ?
政治屋たちのコップの中の嵐なんてどーでもいい。大地震と本当の嵐に晒されて、今、この時も心が、身体が傷ついたままの国民そっちのけで政治への不信感なんか消えるはずもない。因果応報、自業自得。国民の命と生活を守る気が無い政治屋たちに天罰が下れと心底思う。