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ハメルンの姉~MMKの魔法
ず〜いぶん昔だけど、週刊誌で(MMK)という特集をやっていました。
MMK=モテモテ困る
絶世の美男美女でもないのに、とにかく異性にモテモテで時にはしつこくされてトラブルになる人のこと、だそうです。
その特集を読んで
(そんな人が本当にいるの?)
とは思いませんでした。
なぜなら、身近にいるから。
姉
コミュニケーション能力がズバ抜けていて、電車でたまたま隣に座った人や、買い物に入ったお店の店員さんに人生相談をされたり、昔の友人からは「Iちゃん(姉)といっしょの頃がいちばん楽しかった」と言われるのが日常。
しかし、そんなものじゃないのがMMK。
彼女のMMK能力が発揮されるのは異性ではなく(子供)です。
相手が子供ですから、モテモテでも困ることは無いようですが、とにかく凄い。
幼稚園の先生だったから?いや、あのモテぶりはそれでは説明ができません。
小学生以下で彼女にメロメロにならない子供は皆無じゃないのかな?と思っています。
友人知人の子供たちはもちろん、とにかく接した子供はあっという間に夢中に。
姉の子供たちが小学生の頃、千葉の有名テーマパークへ行った時。シャトルバスで一緒になった女の子が少し話しただけで魔法にかかったようになり
「お願い!このおばちゃんにウチの電話番号を教えておいて!」と、必死でお母さんに頼んでいました。
(あの時だけは、有名なネズミも黄色い熊も越えたな、姉)
他人の子供たちでこうなのですから孫たちは当然、ばあばに夢中で…
「ばあばは、本当にぜんぶが可愛いの。おへそまで可愛い。だって、ばあばのおへそは誰よりも深くて、かわい〜の」
(おへそが深くなるには、なれるだけのお腹の肉が…)
「ばあばの家に1年に300回お泊まりしたい!」
(お泊まりじゃなくて居住では?)
と、ばあば愛が強すぎて、可愛いけれどツッコミどころいっぱいの迷言をくり出し続けています。
「伝説のハメルンの笛、持っている?」と訊いたら
「無いけど、何か出してるのかな〜?
わたし」
(確実に出してるだろうねえ)
さて、姉の友達の息子さんが結婚することになりまして、彼曰く「うちの奥さん、なんかおばちゃん(姉)に似ているんだよ」
ほっほ〜。
たしか、この方も子供時代にトリコになっていた筈。
暫くして、姉が噂のお嫁さんの写真を見せてくれました。
「ぜーんぜん似てなかったよ!ほら」
確かに。
姉は若い頃から(ニコニコ可愛い系)ですが、写真には(THE無敵美人)の姿。
「どこを見て似てる、なんて思ったのかね」姉は笑っていましたが、じっくり写真を見ると
(…?いや…、あれ?)
何か共通点が…。
あえて言うなら、共通のテイストと言うか、纏う雰囲気と言うか。多分、本人にはわからない共通点があったように思います(漠然すぎて申し訳ない!)
もしかしたら2人に共通の何かが、MMKの秘密なのかも知れません。
そして、どうやら(子供時代のMMKの魔法は、永遠にとけない)。
そんな姉、実は(来る者拒まず去る者追わず)なので、ベタベタした人間関係を求めている訳ではなく、ただ周囲の人のケアをきっちりしているみたいです。しかし(去る人)はあまりいないのでケアする人はどんどん増えて、それでもやり続けて…。
あっぱれです。
対照的に人付き合いが超苦手な私。それはそれで何か(闇?邪な何か?)が滲み出ているのか、電車で見ず知らずの人に「睨むなー!」とぶん殴られたことが
あります…。
睨んでなんかないよ、錦鯉の長谷川さんみたいに目が大きくて、その割に視力が低いだけなの。
しょんぼりんぼんっ!