ジャンクフード黎明期
前回、食への異常なこだわりを書きました。
今回もひき続き、食べモノの話です。
私は昭和36年生まれ。
食い意地がはっている人間にとって、この頃に生を受けたのは劇的に幸運だったと思います。なにせ、昭和40年代はジャンクフード黎明期。
今では普通になったモノを初めて食べるチャンスだらけ。
都会と私の育った田舎では、だいぶ時期に差があるけれど、若い皆様驚きなさい。
カップ麺、ピザ、赤くないウインナー、ハンバーガー、ペプシコーラ、トマト味以外のパスタ、アボカド、溶けるチーズ、スポーツドリンク…ざっくり思い出してもこれらは身近な食べ物ではなかった。
つまり、全て(未知の食物)として体験することができたのです。
あ〜、なんて幸運だったのだろうか。
その時の感想を少し。
勘違いにより、まずかった
1,カップ麺
初めてのカップ麺は味が薄くて、まっず〜い。
それまでのインスタント麺もお店のラーメンも食べる前に全体を混ぜるという作業はなかったんです。
混ぜていないカップ麺の上層をすする家族の微妙な表情を覚えています。
ちなみにこの頃のカップ麺はプラスチックのフォークで食べておりました。
2,ピザ
今は死語になったけど当時はピザパイと呼ばれておりまして…
(東京ではピザパイというモノが流行っているらしい。なになに生地の上にトマトソース、具材、チーズを乗せて…)という感じで研究したのでしょう。
新しいモノ好きの我が家は近所の喫茶店でピザパイが食べられると聞いてイソイソと出かけました。
感想は「脂っこい」
喫茶店のオジサンの勘違い。
生地にパイ生地を使っていたのです。ピザパイですから。惜しいっ!
一方感動するくらい美味しかったのは
1,ハンバーガー
ハンバーグはあったけど、マクドナルド的なハンバーガーを初めて食べたのは、中学生になってから。
東京.金町の駅前にあった多分ドムドムだったかな?
ビッグマックっぽいモノを食べた瞬間、パラパパッパ〜ッと星が周囲に現れたような感動!
「世の中にこんなに美味しいパンがあるなんて」
幸せの瞬間。
あの頃はパンの一種という認識、ホットドッグ系の王様に謁見した感じでした。
2,赤くないウインナー
この時の感想は明快です。
「中身が肉」
いや、赤いウインナーも魚肉ソーセージも好きなんだけど。中がきっちり肉ってのは、なかなかの衝撃。
番外でペプシコーラ。
世界にコーラはコカ・コーラだけだと思っていたらペプシくん登場。
と、同時にファンタ的な立ち位置でミリンダというのもデビュー。蓋の内側にクジが付いていて、当たるとお店で小銭に変えられるのも魅力的でした。(ペプシミリンダラッキーキャーップというコマソン、懐かしや)
どこに行ってしまったんだミリンダ。
あ!番外の番外
消えた飲料と言えばごく一部に熱愛されていたメローイエロー、消えてしまって悲しんでいた皆様。ドリンクバーでメロンソーダとカルピスソーダをブレンドすると近い味になります。同世代でメローイエローファンの方やってみて。
だいぶ逸れたけど、子供の頃とジャンクフード黎明期が重なっていて本当に楽しかった。
びっくりドンキーは違う名前で子供の頃のご馳走だったけど、吉野家やケンタッキーフライドチキンやファミレスなんてずいぶんと後のこと。
他にもいっぱいあるのですが、食べ物の話になると暴走ぎみになるので、このへんで。
お腹すいた。