『急かす社会』に心がついていけなくなる人が多い

昨今、右も左も移り変わりが激しい世の中だ

何かが流行ったと思えば、別の何かが廃れてゆく

『スピードに乗れるかどうか』が勝負で、世代交代の早い世の中の動きにより、速度の遅い者は気付かないうちに脱落してゆく

そんな社会構造の中で生き続けていると、なるべく早く正確に人気や売上を得るという『競争理論』の元、自分の思考や行動を無理やり合わせていくようになってしまう

おそらく私は、20歳頃から結婚後しばらくはこのループにハマっていた

『一つ一つ丁寧に』『じっくりゆっくり』『今を真剣に楽しみながら』
子供の頃に感じていたこのような感覚が、いつの間にか社会に馴染んでしまったことで、薄れていった

この子供の頃の感覚とは真逆の
『誰よりも素早く』『正確に』『今よりも先を見据えて行動』
これまでの自分のやり方、生き方では全く通用しない社会生活を営むようになり、日に日に心がついていけなくなったのだ

『利益主義』や『完璧主義』は会社だけでなく、家庭の中でも求められていた(求めていた)に違いない

自分自身にそれらの社会観念が植え付けられたまま、自分を苦悩させ続けてきたのだろう

『夫が家族を養う』『妻は家や子供を守る』という、外(会社や社会)は夫、中(家)は妻というような、お互いに助け合わない(助け合えない状況)『自己責任』に近い家族感覚
一番身近な家族であるはずなのに、それぞれが別の場所で『孤独』に戦い続けている構図である

そのような状況に心がついていけなくなり、(家族間でも)病に倒れる人が多くいる


失ってしまった感覚は、徐々に取り戻すことが出来る

『本来の自分』を取り戻そうと、心が働きかけてくれるからだ

人が立ち止まる時が、自分に戻れるチャンスである

間違った方向に進んでいないか、やり直せるのかどうか、今の自分を変化させていけるか

あらゆる方向から自分を観察してみる

社会に出る前は、360度自分を見つめることは困難だった

既にある社会観念に沿って、自分を眺め導くことしか出来なかった

『あの頃の自分』に本当に申し訳ないと思っている

大学まで進学して、大金を掛けたにも関わらず、結局自分のやりたい事は見つかっていない

『4年』という月日を、無駄に過ごしてきてしまったのかもしれない
(『人間関係』については色々と学べた気がしているが)

ついていけなくなった心を取り戻せた今、ふとそんな事を考えているのだが

これからが『自分の人生』に対し、真剣に向き合っていくためのスタートラインに立っている

どんな時も、『自分のペース』は『自分で作る』

自然から得られるエネルギーで『直感力』を高め心の声を聴き、社会の流れに惑わされず、日々導かれる自分で生きていきたい














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