外部院試体験記(阪大基礎工学研究科、社会システム領域合格体験記)
自己紹介と出願の経緯
私は九州の北部出身で高校の頃から数学と物理がもともと好きでその中でも数学に興味を持ち大学受験の時は九州にある数学科を受けましたが不合格だったため関西のとある大学で物理学と数学を共に学べる場所に進学しました。
今通っている大学は数学をあまり幅広く学べるところではなく自分としては数学をもっと幅広く学べる環境に身を置きたいと思い志願しました。
特に数理統計、金融ファイナンスに興味があったので大阪大学の基礎工学研究科を志願しました。
大学生活(1年、2年)
正直このころの私は院試の(い)文字すらない大学生活を送ってました。人生の夏休みでもあるので友人と遊びつつ順調に単位が取れていればいいと思います。(興味がわいた授業などがあればその学問を深く追及するのは良いかもしれません)
大学生活(3年前期)
このころには就活組と院試組で生活がわかれる時期になります。この時期に私は院進を決意しました。数学系の院試ではTOEICが必要ないところが割と多いですが私が興味を持った研究室はTOEICが必要だったので1回、3年の5月ごろに受験しました。
TOEICについて
気になるTOEICの点数ですが私はかなりの英語アレルギーであるので一回目に受けた3年の5月の時のスコアは430点と院試受ける層だとかなりレベルの低い点数をたたき出してしまいました。
ここから私は英語から逃げ続け時間が経過しました。さすがに3年の12月になると焦りました。(周りの同じく別の専攻の院試を受けるような友達の会話で700点はないとやばいと言われました)ここから再びTOEICの勉強を一日7時間くらい甘えずに死ぬ気でやりました。初めのほうはアプリを使って勉強し、その後徐々に参考書を用いて勉強をしました。また聞いている音楽をすべて洋楽にしたりなどリスニングを中心に強化し、机に座って勉強する時間以外にも隙間時間を使って単語や文法の基礎知識を詰め込みました。
そのおかげで3年の1月には650点、3月には790点まで点数を上げることができました。
TOEICは4年生になるまでに高得点をとっておきましょう。4年生からはみんな専門科目の勉強に全振りします。ちなみにTOEICはそこまで重要ではありませんが外部で大学院を受験する人達は最低でも700点はとったほうがいいと思います。
大学生活(3年後期)
この時期には微分積分、線形代数を中心に勉強のほうを少しずつ進めていきました。基本的な内容を中心に参考書を用いて演習のほうを進めていきました。
大学生活(4年)
まずは院試説明会に参加しましょう。そこで研究内容などを詳しく知ることができます。
またこのころには本格的に専門科目の勉強を始めていきました。特に私の場合は専門が被る友人が一人もいなかったため、確率統計においては1人ですべて独学で進めてきました。またどうしても解けないような問題があるときはまずは自分の配属された研究室の先生に質問するなどして解決していきました。
ほかにも専門書を図書館で借りてそこから調べることで、わからない内容を解決していきました。
目安の勉強時間ですが、大学4年の4月からの勉強時間は1日平均で5時間くらいしていました。
院試の勉強を始めのほうは1人でしていましたが精神的にくるものが結構あったので5月くらいから物理系と天文系の研究室を外部受験する友達と一緒に勉強のモチベを上げる会を週に1回開催して院試のモチベーションを保ちました。専門は違えど1人で悩まずにみんなで勉強する意識を持つのは結構大事だと身にしみて感じました。
また院試の過去問は最終的には全て解けるようにしておきましょう。何回も繰り返し解いて内容を定着させましょう。
また面接の練習はしておきましょう。特に友人同士で一通りの流れで模擬面接をすることをお勧めします。
面接は最低でも志望理由、卒業研究の内容、やりたい研究、くらいは1分程度で言えるようにしておきましょう。
出願と併願先について
私は今回の大阪大学大学院基礎工学研究科以外ににも九州大学大学院数理学府と広島大学大学院先進理工系科学研究科への出願も考えていましたが、大学院入試の日程がすべて被ったため大阪大学大学院基礎工学研究科のみを受験しました。
仕方なく私は1本の出願で行きましたが本来は3つくらいは大学院は受けるべきです。(本命1本と滑り止め2本など)くれぐれも大学院入試を1本のみの受験はやめたほうがいいです。落ちた場合の進路に困ります。非常に危険な受け方です。大学院入試を受験の方はくれぐれも併願先も見つけましょう。(逆に1本のみの受験だと受験の費用が安くすむのと対策時間が短くなるのと追い込まれるので勉強に集中できるメリットはあります。)
出願期間になって慌てて出願しないようにするためにも、出願はなるべく早く済ませることをお勧めします。
院試本番
院試は3日にかけて行われます1日目は微分積分、線形代数、確率統計の基礎的な内容で2日目は専門分野の試験があり3日目に面接があります。
1日目2日目は私服で構いませんが、面接のときは夏と熱いですがスーツで行くことをお勧めします。(周りの受験生はみんなスーツできていました。)
結果
私は無事大学院入試に合格することができました。
非常にうれしかったです。
筆記試験の出来具合ですが私の体感にはなりますが、1日目は6割くらい
2日目は5割くらいでした。面接は口頭試問がありましたがすべて完答できています。正直院試後は筆記があまりとれていなかったので100パーセント落ちたと思いました。
合格は発表までは正直一番精神的にくるものがありました。
その後総得点という形で点数開示がありましたがなんと最低点合格で合格することができました。
ぎりぎりで合格はできましたが上には上しかいないのが事実なので私は誰よりも研究勉強をこれから続けていきたいと思いました。
本番では筆記試験は気持ち満点を目指すつもりで勉強しましょう。
最後に
私が外部院試を経験して分かったことですが難易度は正直鬼のように高いです。倍率は1.3倍~1.4倍くらいと割と低いように思いますが内部生がほとんどで外部生は数人しか受かりません。
大学院入試ではイメージですが定員100人に対して130人志願したとします。志願者の内、内部生が100人外部生30人志願してくるとします。
合格者の内訳は内部生90人外部生10人と外部生の倍率だけで考えると3倍近くにまで膨れ上がることがあります。なので見かけの倍率に比べるとかなり難易度の高いものになります。
どこの大学院でも外部受験はかなり大変で相当な覚悟が必要になってきます。基本的には1人で勉強することが多くなり結構精神的にくるものがあります。それでも入試自体は内部生外部生関係なく平等に結果が評価されます。
(ここからの内容は思想強めですがご了承ください)
私の意見として一概には言えませんが結果が出せることが一番大切なことだと思います。なので必ずしも正しい方法に合わせて無理に勉強はしなくてもいいと思います。みんな人それぞれやり方はあるので自分でいろいろ勉強をしていくうえで考えながら自分が本当にやりたいこととマッチするような研究室を選ぶことが大事だと思います。そして誰よりも研究勉強したいと思って努力していくことを惜しまないことが大切だと思います。そして合格という結果をつかみ取りましょう。
結果さえ出せれば過程がどうだろうが構わないと思います。
私の場合も大学受験は失敗してます。しかしそこから自分を見つめなおし本当にやりたいこと興味があることを見つけられたからこそできたことだと思います。
また挑戦することを応援してくれた家族や友人、身の回りの人には必ず感謝も忘れないようにすることも大事だと思います。
私も周りの支えがあって大学院入試に合格できたといっても過言ではありません。