【デッキ紹介】orbital period
こんにちは、那須鳴弦というものです。3回目のデッキ紹介をします。
今回のデッキは結構前から出来上がっていたのですが、なかなか紹介が書けないまま年末、および制限改訂を迎えてしまったものになります。
つきましては読んでいる途中で
こうなる人もいると思いますが、いったん「改訂されない」というテイで、突き放さずに読んでいただければ幸いです。
無限セレグレアシステム
コトの発端はこちら。
めちゃめちゃカッコいいですよね。あまりにも好きなので右の翼(と月)の一部を勝手に描き足して、サムネの枠からはみ出させてみました(ほんとは右の翼の先っぽに生殖器官がある、とかだったらどうしよう)。
フリチェのコントロール奪取という効果もかなり優秀だし、自発的に手札に戻るし、毎ターン《天翔ける騎士》で出してみたい、というところからデッキがスタートしました。
「うーん、《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》で蘇生できる光・天使で、☆1で、☆4になれて、魔法を自給自足できるモンスターがいればな~、毎ターンな~……」
いました。
このシステム、つまりこういうことになります(八嶋 智人)
どうでしたか?僕は「若干見立て甘いな」と思いました。
初動を考えよう!
しかしまあ方向性が決まったことで初ターンにやるべき準備が見えてきました。
①フィールド魔法サーチ
②セレグレアサーチ
③ランク4(天翔ける騎士)を立てる
これを満たすために採用されたのが架け橋セットです。
墓地効果からランク4+場魔法+サーチという圧倒的バリューを生む代わりに《究極宝玉獣》は
・リクルートする「宝玉獣」
・サーチする「究極宝玉神」
が双方デッキにいないといけないという枷を背負ったギミック。
なぜこんな事故りそうな初動を選ぶのかというと、サーチ対象を闇属性の《究極宝玉神レインボー・ダーク・ドラゴン》にすることで、《混沌領域》経由でセレグレアまでつながるというバリューがあまりにも大きいからです。
マグナムートはセレグレア界隈に革命をもたらしたカードです。
例えば従来のように《黒き森のウィッチ》でセレグレアを持ってきたとすると、相手は
・攻撃力2500以上
・対象とれない
・裏守備
・取られてもいいや
なモンスターしか残してくれません。
エンドフェイズというのがえらい。サルベージも出来るし、さすがに強すぎる。そんなことしてたら規制されちゃうぞ。
問題点解決フェイズ
このデッキを形にしていく中で、想定された問題点は4つありました。それを順に解決していきます。
①奪ってどうすんの問題
俺はNTRが大好きでねえ……特にサークル「もすきーと音。」さn……おっと姉上サマがお帰りのようだ……(闇マリク)
性癖が関係あるかどうかはさておき、僕はいままで色んなコントロール奪取カードを使ってきたのですが、それで得た一つの信念があります。それが
これです。
例えばセレグレアはレベル6だし、よっしゃ奪ったモンスターと《交血鬼―ヴァンパイア・シェリダン—》になったろ、と思うじゃないですか。
なれるか?
ホントに?
素材にするプランしか用意がないと「とりあえずでクロシープになる」とかでいたずらに自分のリソースと盤面の堅さを損なうことになりかねません。
そんな時節、時を同じくしてセレグレアのデッキを考えていたさわむー(@yp_apricot)さんが、奪ったモンスターを《異次元の哨戒機》で除外するとかいう賢すぎデッキを提唱していて、僕は「セレグレアアワード2022、授与……」と言うことしかできませんでした(その後カタチが変わってたらごめんなさい)。
うーむ、じゃあ自分はどうしたものか、というときに候補にしたのがこちら。
触る手段が少ないのが玉に瑕ですが、いろんな人がいろんな面白いことに使ってきたおもしろカードです。
こいつで継続的に機械族に変換してやることで、エクストラに頼ることなく奪ったモンスターを処理できます。
え、蘇生対象……?
……
せ、《旋壊のヴェスペネイト》とか……?
②奪える範囲狭くない?問題
先にも触れましたが最近のセレグレア界隈で問題になっていることとして「スプライトエルフしか奪えない」があります。《迷宮城の白銀姫》に至っては打点も足りなけりゃ対象にもとれないと非常に対処に困るカードです。そんなとき、
①無理やりでも奪う
②対象を取らない破壊などを用意する
どっちにするか、ということなのですが、デッキコンセプトをブレさせないためには①を選びたいな~と考えて採用したのが
このセットですね。
《オオヒメ》の③で《誘い輪舞》をつけてコントロール奪取する、というのは「対象を取らない、装備魔法カードの効果」によるもの(なにいってだ)なのでこれをかいくぐれるのはほぼ「効果を受けない」系だけということになります。
レベル6なのでマグナムートらと《死祖の隷竜ウォロー》になることができるのも高評価ポイント。
といった働きが期待できます。
③それペン問題
それペン問題とは「それペンデュラムでよくね?w」というハラスメントのことです。
セレグレア界隈ではこの問題が非常に深刻化していて、
「手札戻るならペンデュラムすればいいじゃん」
「一緒に巨神鳥とかも出せば?」
「フィニッシャーいないんでしょ?大量展開してリンクすれば?」
などの心無い言葉が日々飛び交っています。
これを打破するためには《ハイ・キューピット》と《天翔ける騎士》と一緒に並べることによるメリットを打ち出さねばなりません。
…………
……
光・天使と光・ドラゴンが毎ターン並ぶのに《マアト》を使わない決闘者はいねえ!
そして《マアト》が浮かんだ瞬間、いつか使おうと思っていたコンボも同時に浮かんできました。
このコンボ、つまりこういうことになります(八嶋 智人2)
この3枚がめくれなくても、デッキトップを10~20枚めくってほしいものを加える《ハイパー強欲で謙虚な壺》によって次のターンに備えることができます。
このコンボの良いところは
などありますが一番気に入ってるのは《居合いドロー》を仕込んだ後に相手が盤面を減らしてきても、復烙印や混沌領域の「シャッフルを伴わないドロー」によって再調整することができる点ですね。
そして、
こういう組み合わせからでも同じことができるという、デッキ全体と連環がある点。ペンデュラムは墓地肥やしとの相性があまりよくないので、ここで一つペンデュラムを使わない理由付けとフィニッシュ方法の確保ができたかなと思います。
④高 す ぎ る
高すぎます。
《眩月龍セレグレア》というカード、日版は4000円くらいします。対して米版は1/10の400円ほど。日米で価格差がありすぎるだろ、宅配ピザか?
レシピ
《ハイドランダー・オービット》を使う以上、モンスターをハイランダーにして、かつ墓地にモンスターをためる必要があったので
・魔法主体で動く
・初動を長くしてパーツをかき集める
ことを目指して完成したのがこちらです。
このデッキの最後のカギとなるのが、
これです。僕が2022年で一番ビビったカードかもしれません。
この人ピザ好きだな~。
というわけで2枚初動の例(固定ではない)を掲載します。《混沌領域》などを引かずに《マグナム―ト》を絡める例です。めっちゃくちゃ長いので面倒な方は「合図」が来るまでスクロールをお願いします!
初動(真)
コンボパーツが何もない状態だとこんな感じなのですが、手札に応じ、バリケイドベルクで《宇宙との交信》の回収なども行えるルートになってます。
これで相手ターン、復烙印でマグナム―トを蘇生し、ベアトリーチェでハイドランダー・オービットを落とせば概ね準備完了です。
ちなみにスタンバイにベアトを使うとサルガスの効果でチャーチを手札に戻しておくことができます。これが結構大事です。もちろん相手に合わせて妨害にしてもいいですが、いきなり羽根帚を打たれるくらいなら回収しておいた方がいいかな~という感じです。
このあとは無限セレグレアシステムを軸に、機を見て居合ドローをかます、そんなデッキになります。
終わりに
モンスターハイランダーにしてたおかげで期せずしてマグナムートは耐えましたが《おろかな副葬》が準制限になってしまいました……《ワルキューレ・フュンフト》らをいれるか考え中です……(相性はいいけど事故る)
デッキ名は「orbital period」です。使おうと考えては挫折した《ハイドランダー・オービット》が使えた記念として、BUMP OF CHICKENのアルバム名から拝借しました。
最初は「無」限に「眩」月龍セレグレア出すデッキだし「無眩」にしよ~と思ってたのですが、
(なんか意味的に「眩しく無い」みたいになっちゃうな)
(いっそ「まばゆいマアト」にするか)
みたいに悩んでいた時、ふぐぽ(@fgcyc_POE)さんが「好きな曲名をその雰囲気に合ったデッキに付けると愛着湧きますよ」と言ってくれたのがきっかけになりました(アルバム名にしちゃったけど)。
あと、マアトで勝つ、という考え方は↑のデッキを参考にさせてもらってます。「マアトアワード2022」受賞作品です。記事の入り方もめっちゃ好きです。
でもなんで「period」伏せられなきゃいけないんだ!
せっかくカッコいい名前にしたのにひどい!!!!
ん?
えっ、あっ……(男子特有の超速理解)
ち、ちが、俺、そんなつもりじゃ……
……
えー、気を取り直して。
2022年はカジュアル遊戯王界隈にようやく足を踏み出せた年になりました。
新しい友達もできていろんなデッキに会えたし、一緒に遊びたい人もたくさんできました。
自分が作るデッキもなんか無理がなくなってきたというか、長く愛せそうなデッキがいくつか作れたのでだいぶ満足しています。来年は罠がたくさん入ったデッキに挑戦したいですね。
2023年もよろしくお願いします!
採用カードと不採用カードについて
恒例にしつつある中締め後の採用・不採用カードの話をしていこうと思います。
・ヴァレット系
宝玉を素引きしちゃってもss可能な☆4がいればカバーできると気づいて、じゃあ何にするかというときに選ばれました。
お手軽ssのほかに、ストライカードラゴン+リチャージャーで《オービット》を蘇生できる点もグッド。宇宙との交信なしでもコンボに入れます。そのほかカオスルーラー+ルベリオンで《真血公ヴァンパイア》に行く誤魔化し初動としても活躍してくれています。
・壱世壊の皆さん
ssできる☆4とレベル6の光属性を使い分けられるフィールド魔法というのがいいですね。
シェイレーンの融合(だいたいオオヒメで手札から切る)先としては《沼地のドロゴン》が入っています。
・素引きした《レインボーダーク》を戻して出てくる☆4
・クロシープの蘇生効果を起動できる
・光属性を宣言して《マアト》に対象耐性を与えられる
と、序盤~終盤まで役割を持たせられてるのがうれしい。
ワルキューレ(不採用)
ドリット、セクスト、フュンフトは最後まで悩みましたがこれ以上素引きNG(フュンフト)を増やしたくなかったので脱落。同時にワンフォーワンも抜けました。
たまに、落ちすぎた魔法をまとめてデッキに返したい瞬間があるので混沌のヴァルキュリア以外に☆4天使を入れたいなあとは思っています。PP2023収録の《勇気の天使ヴィクトリカ》のシクがかなーりかわいいので入れちゃおうカナ……
ゼアルコンストラクション+アストラルフォース(不採用)
最初はこの方面で考えてました。天翔ける騎士にアストラルフォースを打てばベアトになれるし初動をだいぶ削減できるのですが、どこまで行っても素引き前提なのが苦しかったのでやめています。
アージェントカオスフォースも入れて、《宇宙との交信》で蘇生したサルガスを《超銀河眼の時空龍》にするとか、そういうのは楽しそうでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!こんなのどう?とかこれなんで?とか無限募集中です。
おわり。