リアル料亭・ガチ仲居 最終話
最終話 日本文化の継承
コロナ禍前は連休の度に、建物の中庭の、能舞台に似せた石舞台で、舞妓さんの芸を鑑賞するなど、催しものがありました。
来訪されたお客様も、ここぞとばかりに着物の意匠に凝っている。
着物と帯の斬新な色合わせや小物使い、和洋折衷の装いなど、拝見するだけで着物好きには堪りません。
コロナ禍と呼ばれるようになって以来、そういった催事は一切取りやめ。
もう何年も芸者さんを見ていません。
日本の古き良き伝統は、こういった遊びによって継承されます。
芸者遊びもそのひとつ。
日本人の作法としては、何が粋で何が野暮かの線引きで、その人の知性や経験値を憶測する面もあるでしょう。
日本人なら、粋に見えるかどうかで勝負したいものですね。
厳格なコロナ対策も撤廃されるようになり、飲食業である料亭にも客足も戻りつつある状態です。
受け継がれるべき文化がすたれることなく、令和から次世代へ継承されていくことを願っています。