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私が思う「いい本」の定義
いい本ってなんだろう? そう考えたとき、いくつかの共通点が浮かびました。
ただ、それは「世間で評価されている」とか「賞を取った」といった基準ではなくて、もっと個人的な感覚に根ざしたものです。
1. 時間の経過で味わい方が変わる本
いい本って、何度読んでも新しい発見がある本だと思うんです。
人生経験を積むごとに刺さる言葉が変わるし、以前は気づかなかった部分が急に自分に響いてくることがある。
同じ本でも、20代で読むのと40代で読むのとでは、まるで違う本みたいに感じることさえあります。
2. 人によって受け取り方が違う本
もうひとつ大事なのは、人によって解釈や感じ方が変わる本であること。
私が読んで感動した本でも、他の人にはまったく響かないこともある。その逆もありますよね。
たとえば、三角錐みたいなもの。横から見ると「三角」に見えるけど、下から見れば「丸」。同じ形なのに、視点によって全然違うものに見えるんです。いい本もそれと同じで、読む人の人生経験や価値観、置かれている状況によって、見えるものが変わると思っています。
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3.「いい本」は自分だけのもの
世間で「名作」とされている本が必ずしも自分に合うとは限りませんよね。逆に、「そんなの読んでるの?」と周りから思われても、自分にとって大切な本なら、それが「いい本」です。いい本は世間が決めるものじゃなくて、自分だけのものなんです。
私の場合
私にとって「いい本」、そして何度も読み返す「バイブル」はこんな本たちです。
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)
言わずと知れた名著ですが、私にとっては単なる自己啓発書を超えたものです。読むたびに、自分の価値観や生き方を問い直す鏡みたいな本。
『岩田さんはこんなことを話していた』(ほぼ日刊イトイ新聞編)
任天堂の岩田聡さんの言葉をまとめた本です。リーダーとして、エンジニアとして、人間としての岩田さんの姿勢が胸に響きました。仕事で手詰まりに陥った時に読むと、その状態から抜け出すためのヒントを与えてくれる、私の師匠のような本です。
『レ・ミゼラブル』(ヴィクトル・ユーゴー)
正直、学生時代に初めて読んだときは「長いな…」くらいの印象でした。でも、大人になって再読したら、そこには壮大な人間ドラマが詰まっていて、人生そのものを見つめ直すような体験でした。読む時々によって別の登場人物と自分を重ねられるので、何度読んでも新しい感情が湧いてくる、不思議な本です。
5.あなたにとっての「いい本」は?
これはあくまで私の場合ですが、あなたにとっての「いい本」は、また別の本かもしれません。それは大げさに言えば、あなたの人生の歩みそのものを映すもの。だからこそ、自分の感覚を大切にしてほしいと思うんです。
あなたにとっての「いい本」って、どんな本ですか?