冬、ピラカンサの誘惑
2024.12.27.
年末の帰省時に懐かしき地元の緑地公園を探鳥がてら散歩した。
鳥や動物は昔から好きだったけど、真剣に探鳥を趣味にし始めたのはここ2年ほど。
探鳥が趣味となり、本格的に高価な双眼鏡を購入し、思い切って一眼レフからミラーレス一眼のCanon R10に買い換え、望遠レンズを自分への誕生日プレゼントに購入してから今日ではや1年となる。
日々、探鳥が目的で各地を散歩する機会が多くなった。
年末は毎年実家に帰省をする。実家の近くには鳥がたくさんいる公園が点在しており、最近は帰省のたびに探鳥に行くようになった。
昔は両親や親戚たちとバーベキューや散歩に出掛けていた緑地公園もその中の一つだが、訪れるのは小学生以来。
ワクワクしながら散歩を開始した。
この緑地公園を知っておられる方は、見覚えのあることだろう。
昔からこのカラフルな建造物が目印だった。右奥に見える温室にもよく遊びに行った記憶がある。
はじめに出迎えてくれたのはハクセキレイ、本日もてくてくかわいいこと。
実は今季、私が今住んでいる関東近郊にはツグミを確認できておらず、まさかの地元で今季初確認となった。ツグミを見ると妙な安心感がある。
梅林に入る手前でヒッヒッと甲高い鳴き声が。この声を聞くといつも小走りになる。周りをよく見渡すと、なんとルリビタキが。1年目のオスかしら。
距離を取りすぎて米粒のようなサイズに。
キョキョッとう鳴き声の元をたどるとシロハラの姿が、ツグミ科のずんぐりむっくりな姿、本当に可愛らしい。
そんな姿を見てむふふ、としていると近くでバーダーたちがザワザワ。お話を聞いたところ、なんと年末からアオゲラが入ってきているのだとか。
こんな平地の公園になんと珍しい、と思っていたのも束の間、一緒に鳥見をしていたパートナーが「あれなに?」と一声、指の刺す方を見るとまさかのアオゲラさん登場…
見つけられ上、しっかり写真にも収められ、なんとラッキーなタイミング。
アオゲラは一度関東の秋ヶ瀬公園で見た以来2度目の確認。前に見た時よりもずいぶんと低いところにいてくれて、しっかりと観察ができました。
アオゲラを観察した場所にとても立派なピラカンサの木が数株植えられていた。なんだか賑やかな声がして、中を覗いてみると鳥たちによる騒がしい食事会が開かれていた。
カワラヒワのこんな姿、あんまり見たことがなくて微笑ましくなった。
こんなに夢中でご飯を食べている姿を撮らせてもらえて光栄です。ずんぐりむっくりで顔はイカついカワラヒワを夢中にさせるピラカンサの実の誘惑さたるや。
そんなに美味しいのかな、と思わず食べてみたくなるほどに鳥たちはなかなかその場を離れなかった。
メジロは多勢が過ぎて、あまりに夢中だったのでたくさん近くで撮らせていただいた。私が近くにいてもなんのその、ピラカンサの誘惑には敵わないようだ。
ピラカンサの木を離れ河川敷方面へ。
ぐるっと回って飽きもせずピラカンサの木の場所に再度訪れると、正午を過ぎたためかバーダーはほとんどいなくなっていた。
静かになったピラカンサ時の中でガサゴソと音がする。またお食事中のお客さんかなと思って藪を見てみると…
なんと、薮には序盤に出会ったルリビタキと思われる子が。この辺りも縄張りだったのね。周りに人がいなかったからか、とても近くに石垣に降りてきてくれて、ベストショットを撮らせてもらった。
こんな距離でルリビタキを見たのは初めてで、感動で声が漏れそうだった。
ルリビタキくんも地面に落ちたピラカンサを啄んでいた。
上を見上げるとシロハラもお食事中。
寒くなってきたので帰ろうと思った頃、コゲラがえらく間近でコンコンと作業中だった。今日は何故か鳥との距離感が近い。
こんなラッキーな日があってもいいなと、噛み締めた年末だった。
久しぶりの緑地公園、いいことがたくさんあってまた行きたいなあとほくほく。
最後には虹が出迎えてくれ、良い1日となった。
機会があればまた訪れてみよう。