筋トレのための0.5歩目
1. はじめに
ジャンボジェット機を生身で牽引できる人間が居たとしたら凄くないだろうか?なんと可能だ.人間の可能性とんでもない.もちろん,そういった人物も最初からとんでもないパワーを持っていたわけではない.「意外といけるじゃん?」の繰り返しの末にジャンボジェット機に至ったはずである.
パワーとボディメイクには,相関関係がある(厳密には筋量と筋力は別物であるが).基本的には,パワーのある肉体はボディメイクにおいて目指す肉体に近い.つまり,ボディメイクもとい筋トレにおいてもジャンボジェット理論を利用して欲しい.より重いものを動かせるという成功体験がボディメイクの継続には必要なのだ.
ここでは個人の経験を基に,筋トレ初心者がスムーズに成功体験を積む方法について書く.まず2章では,ジムに通うハードルを下げる方法について書く.次に3章では,一番手っ取り早く成功体験を積む方法について書く.
2. 公営ジムにいこう
まず,筋トレをするためにはジムに行くのが一番良い.自宅に十分な筋トレ器具を揃えるのは,金銭やスペースの問題から大変である.かといって,いきなり月額6000円でジムを契約するのも気が引けるのではないだろうか.そこで,まずは公営のジムに行ってみて欲しい.公営ジムでは1回200~500円程度で筋トレを行える.
初めて行ったジムでとんでもないマッチョがトレーニングしていたら,気後れするのではないだろうか.公営ジムは基本的には,ほんわかした雰囲気が漂っている.お客さんは高齢者が中心であり,とんでもないマッチョもほぼ居ない.つまり,初心者に対する心理的なプレッシャーがかなり少ないのだ.もう一つの利点は,ジムのスタッフさんに質問しやすいことだ.私営のジムは常にスタッフさんが居るわけではないが,公営ジムは常にスタッフさんがいる.そして,利用者が基本ライト層なのもあって,スタッフさんも優しい.
これらの理由から,公営ジムは初心者の人にとてもオススメだ.まずは公営ジムに行って,筋トレを試してみよう.では,初めてジムに行った際に,どういったトレーニング種目をすればいいのだろか.種目にも楽しいものがあり,是非そういったものをやってもらいたい.3章では,達成感があり,楽しい種目について説明する.
3. 100 kgを動かそう
ジャンボジェット機とはいわずとも,100 kgのものを動かせたら凄くないだろうか?凄いと思った人にやってもらいたい種目が,レッグプレスである.レッグプレスとは,人体において最もパワーがある部位である脚を使用し,なおかつ達成感を得られる種目である.簡単にいえばイスに座った状態でやるスクワットみたいな感じだ.スクワットはフォーム(トレーニング時の姿勢)に気を付ける必要があるが,上半身をイスに委ねることができるため,フォームが安定しやすい.そのため,脚の筋力が純粋に扱える重量と対応する.
このレッグプレスで扱う重量100 kgを目指してもらいたい.「簡単な部類といえど,それなりに時間がかかるのでは?」と思うかもしれないが,安心してほしい.レッグプレスで脚の筋肉に大きな負荷を掛けることにより,肉体的にも精神的にも興奮状態になり,大きな達成感を得られるのだ.これは,仮に現状で60 kgの重量が限界でも同様である.3~5回が限界の重量を動かすことにより,人間は興奮状態になる.これの時の爽快感と達成感は,とても気持ちいい.気持ちいいからまたやりたくなる.人間はレッグプレスマシンに座った瞬間から100 kgへの特急に乗った様なものなのだ.是非試してもらいたい.
4. おわりに
つまるところ,公営ジムでレッグプレスをすれば,爽快感と達成感を得られるということだ.この爽快感と達成感を利用して,筋トレのモチベーションを無尽蔵に増加させることができる.最初はレッグプレスのみでもいいかもしれない.筋トレをしたことがない人なら週1のトレーニングでも,その度に扱う重量が増えていくだろう.トレーニングの次の日には,とんでもない筋肉痛があるかもしれないが,それすらも気持ちいいはずだ.そうすると,「こんな痛いんだから,少しは変わってるか?」と鏡で見てみたくなる.そのときに,自分の脚の筋肉をまじまじと観察し,自分の身体に興味を持ち始めるだろう.
一度,自分の身体に興味を持てば本格的な筋トレが始まる.必ず全身隅々まで鍛えたくなるだろう.プロテインも飲まないといけないと考えだし,食事も健康的なものになっていくだろう.睡眠にも気をつかいだし,生活そのものが変わっていく.