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流行語、「死ぬ」
「え、死ぬんだけどw」
これが私の中での若者流行語第一位であります。ギャルの友達がこれを使っていて、ユーモアと破壊力があって面白かった。しかし、こんなささいな流行語からも、現代の若者の問題点が垣間見えそうだ。
そもそも「死ぬ」とかいう言葉はなかなかに物騒である。大袈裟な冗談で言っているのは理解できるが、「死」ということを易々と冗談として言えるということは、裏を返せば、それだけ死への自覚が薄れているということだ。
戦時中ならば、こんな流行語は生まれないだろう。なぜなら、死が冗談でなく現実に立ち現れるからだ。では死への自覚が薄れると何が良くないのか。それはある種の緊張感がなくなるということだ。例えば、締め切り直前の宿題。それをやるのはつらいが、そこには締め切りという「死」に対する緊迫感が漂っている。「死」があるから、「生」が充実するはずだ。
もう一つの問題点は、過激な言葉に潜む中毒性だ。一昔前だったら、「ヤバい」で済んでたのが、今では「死ぬ」でないとちょっと物足りない気もする。ここに快楽と同じような本質が見えはしないか。より強烈なインパクトを求めて、過激な言葉を発していく。そうなれば、使われる言葉も減っていくだろうし、何より、人間の表現力というものが衰えそうだ。
以上の2点が私の考える問題点であります。そんな気難しいこと言うなよとお思いになられた方は、「死ぬんだけどw」といって私のことを笑い飛ばしてもらって構いません。
てか最近朝起きれなくて死ぬわw
*補筆
若者が若者言葉を考察するのは危ういのではないかと最初は思いましたが、私自身が流行に疎く、無関心であるので、全く問題ないだろうということで書かせていただきました。