書写の効能
二次創作の小説がうまく書けず、悩みすぎている人間、たもつです。
文章力が無さすぎて、noteの文章も自分としては満足に書けていない。
そのあたりもまた勉強していきたいですが、今、目下必要なのは二次創作の小説をちょっとは上手に書けるだけの筆力。
そこで拝読したのがこちらの記事。
やり方は簡単。
手本にしたい小説をコツコツじっくり書写していくだけ。
だけと言いつつも、もちろん、自分なりに発見したり書き直したりと工夫は必要です。
とはいえ、基本的には、じっくりと自分の体に染み込ませたい文章を書き写すだけの行為。
どうなるかわからないけれど、この夏の課題として一つ、やってみようと思いました。
そこで、私がお手本に選んだのはこの2冊。
書いている二次創作は恋愛小説なので、ほろ苦く甘酸っぱく切ない少女漫画みたいな恋愛小説を書写したかったのですが、私の心を打ち抜くほどの恋愛小説に出会えていないので、今回は地の文強化としてこちらの二冊を選びました。
空の境界は言うまでもなく名作です。元記事でも使われていました。
もう一冊の「幕末魔法士」はご存じない方も多いと思うので、ついでに宣伝。
もうすでに紙の本は絶版となっていますが、kindleなら1巻はunlimitedでも読めます。
個人的に、人生で出会ったライトノベルの中で一番おもしろい小説です。
おもしろいけれど、刊行期間が空きすぎた結果、未完の大作となっています。私は永遠に続編をお待ちしている状況です……。
男装女子が、やんちゃ系男子とトラブルに巻き込まれていく、魔法が発達した幕末の物語。
主人公がとても可愛い。
物語の設定の作り込みがすごい。
そして何より、刊行された時代に流行した、ちょっとカビ臭い=ちょっとだけ硬めの文体が、私としては最高に好きです。
昨今のゆるい文体が肌に合わない私は、結局このくらいの硬さがちょうど良い。
こんな物語が書きたくて、二次創作を書いているのかもしれません。
話は戻ります。
書写を始めてまだ数日ですが、それぞれ文体に特徴があっていちいちシビレます。
また、全容を知るに至っていないけれど、書写していくことで文章のギミックや著者が何に気をつけているのかが少しずつ見えてきました。
空の境界は、同人誌原作という事もあってか表記揺れをみつけてしまうのも意外です。
息遣いの違う二つのライトノベルを行き来することで、何が自分の琴線にふれるのか見えてくるのも面白い。
2つの作品をまるっと自分の体で消化できる訳ではない。
そんなすぐに文章が上達するわけでも、厨二感を色濃く出せるわけでもない。
けれど、少なくとも著者たちのこだわりに気がついて、自分との差異を見出して、次はそこに気をつけていくことはできそうです。
書写の効能はすでに二次創作の原稿に表れてきている気がします。
まだまだ始めたばかりなので、もっと上手に言語化できたら、また記録しておきたいです。
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