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「運命の人だ」って思える瞬間?

こんにちは。
最近寒くて人肌恋しいので、惚気話をさせてください。

よく「出会った瞬間この人だと思った」とか、
「運命の人はお互いにそう感じてるはず」とか
いわゆる"ビビッときた"恋愛談って多いじゃないですか。
私は今の彼と出会ったとき、残念ながらそこまでの運命的な直感は降りてこず、何回か会ううちに
「この人といるとき、解散した後の疲れた感情がないな」
「決してお腹がよじれて困るなんてほどの笑いのセンスはないけど、知識があるから会話がつまらないってことはないな」
なんて自分の脳や心との不一致・違和感の少なさで惹かれていったところがあります。

それでも先日、「彼が私の前に現れてくれたのはこのためなのかな」なんて思う出来事がありました。

その日は久々に丸一日のデートで、私の大好きなとあるテーマパークに行きました。
一日満喫した帰り道、混雑する帰路の中でたまたま私の動線が悪く、かちあったおばさんに心ない言葉を浴びせられまして…
私は見た目こそ小柄で相手も言いやすいのかもしれないのですが、実を言うと負けず嫌いなタイプ。さすがに言い返したりはしませんでしたが、謝るつもりもなく無視して通り過ぎ、彼からのフォローも求めずつかつかと早足でその場を去ることにしました。

その後人混みの中無事駅に着いて、彼と「寒いね〜」なんて言って電車を待っていました。

そのとき、彼が唐突に両手で私の顔を包んで、
むにむにむにっ
と、ほっぺを触ってきました。

彼は突然触ってくるなんてことをほとんどしないタイプで、手をつなぐのだって彼が手を差し出して私が握り返すのを待つタイプなのです。
それが、ほっぺ!しかも優しいけど意外と強めに!

彼の不意打ちにびっくりして、驚きながらも「どうしたの〜?」って笑いかけたそのとき、
理由が分かったんです。
私の顔は、彼に笑いかけるまでとっても強張っていた。

なんでもないようにその場を後にしながらも、何事もなかったかのように電車を待っていても、私の頭の中ではずーーーっと
「あのおばちゃんなんだったんだよ…」
「彼にはなんて言われたか聞かれてたかな」
「聞かれたうえでおばちゃんじゃなくて私のが悪いって思われてたらどうしよう」
「彼にすごくモラルのない奴だと思われたかな…」
なんて、頭の中はさっきの出来事が何度もスローモーションで再生され、答えの出ない悩みをぐるぐると巡らせていたのでした。

多分、彼は全部気づいてた。
おばちゃんの言葉も聞こえてただろうし、私が気にしていないフリをしてずっと悩んでいたことも気づいてた。
だけど、その出来事に直接触れて不快な気分を私に思い出させることもしたくなかった。
だから、なんでもないスキンシップを装って、私の凍らせた感情を溶かそうとしてくれたんだと思う。


実際、私はそんな彼の心遣いまで含めて無事心を溶かしてもらい、いつまでも過ぎたことでくよくよした自分を反省し、一日を楽しかった気持ちで終わりたいなと思って笑顔で残りの帰り道を過ごしたのでした。


彼とお付き合いしている日々の中で、当然いろんな出来事が生まれていくのだけど、時間にしたらたかだか数分で発生したこのエピソードが、私にとっては彼と一緒に生きていくための揺らがぬ根拠の一つになりうるなとあらためて感じています。

何かで私が心をふさぎ、感情を凍らせたとき、彼は無理やりこじ開けようとするんじゃなくて、持ち前の優しさでじわっとあたためて、溶けはじめるのをじっくり待ってくれる人なんだ。
そんな人が人生ずっとそばにいてくれたら、私の心はどれだけポカポカして暮らせるだろう。
そして私もお返しに、彼の心が暗くなるようなことがあれば、優しく隣で照らしてあげたい。


思ったよりしっかり惚気話になってしまいました。
でもこんな些細なことでも、「もしかしたら出会えたのは運命なのかも」なんてポジティブに考えてしまったもん勝ちだなとも思っています。
これからもお互いに足りないところを支えてもらって、その恩返しをして、という繰り返しで人生共に歩いていきたいなあという、ひそやかな願望でした。




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