映画「Most Likely To Succeed」を観て
小学生向けの教室の開講をめざす「学びラボ(仮)」です。
今年はプライベートがばたばたで全く教室の準備が進みませんでした…。
そんな中でもなんとか、以前から教室の参考にしたいと思っていた「Most Likely To Succeed」というドキュメンタリー映画を観たので、感想をシェアします。
「Most Likely To Succeed」とは
カリフォルニア州にある High Tech High という高校での教育を対象としたドキュメンタリー映画です。
High Tech High は探究学習を行う幼稚園〜高校の教育機関です。今後重要なのは、これまでの教育で身につけられるような知識ではなく、ソフトスキル(コミュニケーション能力、チームワークなど)であるという考えのもと、学校を運営しています。
映画では、2人の高校1年生に焦点を当て、その2人が High Tech High での1年を通して成長する姿を描いています。
映画について、詳しくはこちらの記事をご参照ください。
https://www.futureedu.tokyo/most-likely-to-succeed
共感したところ
まずは、共感して探究学習ってやっぱりいいなと思ったところなど。
<学校側>
これからの時代に必要なのはソフトスキル。知識や計算力などはAIを活用すれば良いので必要ない。
従来の教育で身につけた知識は頭から抜け落ちてしまうけれど、ソフトスキルは学生の中に残り続ける。
<保護者側>
教科書も宿題もなくて、本当に学べているのか? と不安に思う気持ち。
社会に出たときに生きる力はつくと納得しているものの、大学には入れるのか? と疑う気持ち。
それでも、従来の教育で子どもが幸せに生きていけるのか疑問に思って、High Tech High に賭けてみようとする決断。
疑問に思ったところ
いいなとは思いつつ、自分が実践するとなるとどうなるんだろう?と疑問に思ったところもありました。
伸びる子は伸びるだろうけれど、うまく適応できなくて伸びない子も出てしまいそう。学生の主体性を尊重しつつ、どのように個別サポートをしているんだろう?
知識はAIなどを活用すれば良いとはいえ、身につけておくべき基本的な知識や経験はあるのでは?(直感的に筋の良い方向性を選ぶため。具体的には思いつかないけれど…)探究学習だと身につけるスキルや知識に偏りが出てきそうなので、カバーすべきだけれどできない領域が出てきてしまうんじゃないかな?
教室づくりにどう活かすか?
探究学習やそれ以外の教育の形について、もっと調査して練りたいと考えました。知識と経験がなさすぎる!
これから学びたいこと
探究学習をサポートするスキル
学生たちに問いかけ続けたり、壁打ちの相手になったりすることが重要だと思うけれど、具体的にはどうやったらいいのか。
→ いったんネットや本で集められる情報を集めてみる。
これから整理したいこと
私が作りたい教室と探究学習との重なり
"自分らしい人生を切り拓く"ための教室を作りたいと思っているけれど、それは探究学習さえできればいいのか? 他に足したい/引きたい要素はあるか?を考える。私が作りたい教室と探究学習以外の教育の形との重なり
探究学習以外ではどうか?を考える。
<補足>
基本的に、私が社会に出たときに思った「このスキルが足りなかった」「こういうスタンスでいれば良かった」という内容を教室に活かしていきたいと思っています。が、最近ASDについて勉強する機会があり、たぶん自分はASDだったから苦労した部分も多かったんだなと感じています。ASDじゃない、マジョリティの子どもに役に立つ教室についても考えた方が良いかもしれないなと思い始めています。