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心を豊かにしてくれる言葉③

こんにちは。
相談支援が好きなソーシャルワーカー兼カウンセラーのひろっしーです。

日曜の今日は、肩の力を抜いて好きな言葉に触れる回にします。

かっこいい言葉、癒やされる言葉、深い思索に導いてくれる言葉、言葉はほんと心を豊かにしてくれますよね。

では、さっそく

本棚にあったこの本から、、、

「そうして、抵抗的医師であるためには、あなたが何らかの思想にもとずく革命家である必要はありません。
 あなたが近代的医療をほこる日本で、その谷間にはさまれて、それにあたいする治療を受けずに死んでいった誰彼の顔を思い浮かべ、また『体制』による『殺人』のひそかな、怯懦(きょうだ)な目撃者(共犯者)であった体験をもち、それを痛切なものと感じているならば、それは、最高の動機です。

中井久夫講演録統合失調症の過去・現在・未来P6


これは、統合失調症の治療に尽力された中井久夫先生の言葉です。

福祉分野や医療分野は、正直決してキレイにいくことばかりではありません。
感情的に巻き込まれ利用者にヒドい対応をしてしまったり、判断を誤ったが為に取り返しのつかない結果になったり、扱えきれない問題に目を背けあきらめたり、そういった一つ一つの経験が支援者という役割を土台から崩していきます。

ほんとすぐそばに、自分自身の弱さや醜さを突きつけられ、どうしようもない負い目に襲われる瞬間があるんです。

そういった支援者としての過ちや悔恨を汲み取りつつ、それでも、だからこそ、この分野で何らかの抵抗をもって働いていくことを指し示してくれたのが、中井先生のこの言葉だと思います。


中井先生が言う、抵抗的医師がどういうものか私に説明する力はありません。ですが、「あなたがしてしまった、弱さや臆病さを私も分かってるよ。それを知っているあなただからこそ、できることがあるよ。」って声を掛けてもらった気がしたんですよね。そういった言葉です。

今日もここまで読んで頂き、ありがとうございました!!

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