いい支援者とは?
福祉分野で長年働いてきたので、自分自身いい支援者とは何かが問われますし、困っている人はいい支援者に出会ってほしいなぁと思います。そんな私が考えるいい支援者について今日は書いてみます。
いい支援者に出会いたい方、いい支援機関を探されている方にお読みいただけたら、うれしいです。
そもそも支援ってどういうことをすること?
ではさっそく、
いい支援者を考える際、そもそも支援とは何かを整理する必要があります。
支援とは、シンプルに言えば、相手が抱える困りを受けて、課題を見つけて解決することです。例えば、貧しすぎてお腹が空いているという困りがあれば、収入源がないもしくは少ない、もしくは無駄遣いしちゃう等が課題になります。困っていることは一つでも課題は複数あったりするんですね。
では、課題はどう見つけれるかというと、下記の公式で表せます。
理想の状態−現在の状態(困り)=課題
これは山口周さんの著書「NEWTYPEニュータイプの時代」P43から引用した公式ですが(福祉分野用に少し変えてます)、福祉分野でも活かせるので活用させてもらっています。
もう公式自体が指し示している通りなのですが、”理想の状態”を描いてその状態に至っていない”現在の状態”を差し引いた分が”課題”になるという考えです。
この公式から見出せることは2つあります。
1つめは、課題を見つけて解決していく支援という営みにおいて、「理想の状態を描く」というスキルが欠かせないということです。目の前の利用者が例えどんな状態でも、その方の願いを聴いて一緒に理想の状態を描くところから始めなければ、解決すべき課題は見出せません。つまり、いい支援者は必ずあなたの願いを聴きます。色々な角度から質問を投げ掛け、あなたの理想の状態を明らかにしていきます。
2つめは、現状を具体的に把握しなければ、課題もまた具体的になっていかないということです。なので、いい支援者は、あなたの現状(困り)を具体的に聴きます。「いつどこでどんな風に困ってるの?」「そのことをどう受け止めてるの?」「これまでどういう対応をしたの?」といった感じで、あなたの現状を可能な限りリアルに感じ取れるよう質問します。
この2つをヒアリングしてくれるか、もしくはヒアリングする姿勢を示してくれるか、これがいい支援者を見極めるポイントかなと私は考えます。
皆さんは、どう思いますか?いい支援者を見極めるポイントは人それぞれたくさんありそうですね。ぜひぜひ、教えてもらいたいです。
今日も読んで頂き、ありがとうございました!!
よい出会いを〜♫
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