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Relative motion splint(RMS);yoke splint


概要

手指伸筋腱皮下断裂再建術後のハンドセラピィでは一般的にはテーピングを用いた減張位早期運動療法、もしくはアウトリガーsplintを使用した早期運動療法を施行することが多かった。

しかし、減張位テーピング・アウトリガーsplintを用いた方法共に管理が煩雑となってしまうという問題点があります。

そこで登場したのがRelative motion splint(RMS);yoke splintです。

RMSの内容としては以下のように示されています。

受傷指MP関節を非受傷指よりも15-20°伸展位に保持し、減張位を保持する

Wyndell H. J Hans Surg.2014.

RMSはyokeとも呼ばれており、ZoneⅤ−Ⅶ伸筋腱損傷にてcock up splintと併用し早期運動療法を行う

Howell JW.J Hand Ther. 2005

プロトコル

対象者は概ねRA後の伸筋腱皮下断裂例が多いと考えられます。
それにより、Sauve-Kapandji法が同時施行されると思われます。

  • splint:RMS,cock up splintの同時併用は4-6w。RMSのみの使用が6-8wとなります。骨・腱の状態により期間のコントロールはしても良いと思います。

  • 手指自動運動:スプリント装着下での自動運動に関しては早期より施行されますが、主治医との相談になるとは思います。

  • ADL使用:自動運動と同様で早期より軽めの運動に関しては可能とは思われますが、主治医との相談となります。

作成方法

作成方法をyoutube動画として投稿してありますのでご覧ください。
また、減張位テーピングの動画もありますので同時にご覧ください。

罹患指が環・小指の設定でRMS splintを作成していますのでよろしくお願いします。


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