フレイル
これ以降、欧米においてはfrailtyに関する幾つかの追跡調査が行われ、non-frail→pre frail→frailと一方向に進行するばかりではなく、frail→pre-frail→non-frailへと可逆的に身体機能が改善されることも明らかにされています。
フレイルは、加齢とともに心身の活力(筋力や認知機能など)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態を意味します。さらに要介護に至る低栄養、サルコペニア、うつ、認知機能低下、社会的サポートの不足、多量の服薬などの問題との関連性、および適切な栄養管理やリハビリの介入によって可逆的である面が指摘されています。
フレイル、サルコペニア
フレイル?サルコペニア?
理解していないとこの違いって分かりにくいんですよね。
フレイルはサルコペニアよりも広い範囲を含む概念となります。そのため、身体的な問題のほかに認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題などから成り、要介護状態の前段階と位置づけられています。フレイルの人はサルコペニアを合併することも多く、サルコペニアの人がフレイルが生じる可能性もあります。
予防
フレイルは健康な状態と要介護状態の狭間にいる状態です。早期発見することで予防することは可能です。
ご飯が美味しくない
疲れやすくなってきて何をするのも面倒、億劫
以前よりも体重が減ってきた
これが、サインでもあります
体重減少を確認するには上の図を参考にしてもらえると分かりやすいと思います。
予防のためには、「しっかり栄養摂取」をし、「身体活動(ウォーキングなど)」・「社会参加(趣味、ボランティア、就労など)」をすることが重要になります。
フレイルに気づくことが重要です。少しでも怪しいなと思ったら確認して見てください。