2024のマイベスト10曲
関ジャム改めエイトジャムの年間ベストランキング後半戦が始まるちょっと前に思い立って自分のマイベスを考えてる。
(前回)
10.Puff「Bad Week」
バンド名はPuffyから取った。イギリスロック×90年代邦楽ポップ最高。バンドとしては22年結成でわりと若い。メンバーそれぞれが別バンドや別の業界での仕事を持っていたりと幅広い才能を持った集団。
個人的にはCHAIが解散して音楽シーンにぽっかり空いた穴を埋めることができるバンドだと思う。音楽聴く目的は「自分を奮い立たせるため」「落ち込んだ自分を慰めるため」色々あるとは思うけど、できれば「楽しい気分になる」が中心であってくれと思う。まっすぐロックに合うハイトーン男性ボーカル。女性コーラス。中毒性のあるインディーポップ。このバンドは正義だ。
2025年はこのバンド化けてくれ。リリースでたくさん驚かしてくれ。
9.ブランデー戦記「悪夢のような」
リバイバルミュージックと言われていますけれども2000年代生まれの自分にとってはここ数年が最初の出会いです。10代のころから現行ミュージックばっかり聴いていたので最近になって国内の音の感じがすこしづつ変化しているのはすごく感じる。それこそ羊文学が90年代のロックをやっておじさんファンを獲得していってるのも今の流れを表しているし、このバンドもその流れになりそう。サビに入る切り替わりが好きでたまんない。
The Last Dinner Partyが出しているnew song harvestと題されたプレイリストでロンドンの新進気鋭のバンドなどが入っている中にアジアミュージックで単独でこの曲が選ばれていた。海外リスナーの人気にも火付く時近いのかもしれない。
8.cephalo「ルート225」
シンプルにメロディー強い曲。
「鳩の求愛」「美術室でマルス像」「お経をイヤフォンを聴く」同じ曲に出てくるフレーズとは思えないし。ストーリー性も自分の想像力が足りなくて全然イメージできなかった。ただ音のハマり方が気持ち良すぎる。色んな事を端折った結果最強のJ-POPが生まれた。
このバンドに関しては他のリスナーの感想をものすごく知りたい。まだまだ気づけていない魅力がある気がする。
7.彗星「Blurred City Lights」
日本においてぼやけた表現だったシューゲイザーを音楽用語としてはっきりさせることをやったバンド。影響はきのこ帝国、羊文学、mol-74など邦楽インディーの中でシューゲイザー、ドリームポップ、J-POPを繋いできたバンドたち。そのリスペクトを持ちながらも独自の歌ものとしての強さを発揮し耳が痛くない轟音を完成させた。←自分が慣れすぎているだけ?
自分にとっては誰もいなくなった都会の街で孤独から感情が爆発するそんなイメージだった。
6.indigo la End「盲目だった」
結局は川谷絵音チルドレンの僕ら。
初期のindigo la Endと同じような神秘のベールに包まれているようではかない雰囲気がありながら、2020年代の東京インディー(ひとひら、雪国など)に負んぞって気合をめちゃくちゃ感じた。
「居合だらけの世界」ありそうでみたことない歌詞だな。
ロック×ピアノのかっこよさを存分に浴びることが出来る名曲。
5.adieu「ソウルメイト」
やりおったな柳瀬二郎。上白石萌歌の音楽プロジェクトadieuにbetcover!!
柳瀬二郎が提供した曲。けっして自分がbetcover!!ファンだからこのランキングに含めたのではない。衝撃を感じる突風が吹いたから選んだまでだ。
オリジナルラブ、suchmos方向のジャズ・ソウル。どこまでオタク心を満たしたら気がすむんだってくらい色んな方向に音が暴れる。
上白石萌歌はこれまで純粋なJ-POPをやることが多い中、今年出したアルバムの中でも異様な存在を放っている。
「2人はみんなと殆ど同じ」の破壊力
今年の年べス回スタジオいるけど何かしら選ばれたりとかは無いかな。
4.雪国「二つの朝」
詩を大切にするバンドはいないことはないけれど、ここまで等身大で正直に表現できるバンドはそこまでいない。孤独に寄り添うに関しては2024年出た作品ではぶっちぎりだったと思う。孤独感を感じたことある人であれば必ず共有できる景色、感情、目に入るモノを一番心をつつくようなリフで刺してくる。収録されているアルバムは冬と孤独と救いが繋がった名盤であり、この曲は誰かにとって命をつなぎとめる大切な曲のはず。
3.a子「LAZY」
a子の魅力をロック方向、ローファイポップ方向へ最大値まで引き上げた曲。J-POPとしてはこれ以上はをどんどん更新していくこれまでの流れで1stアルバムをリリース。その作品の中でも最も多くの人の耳に残りそうなカッコいい、かわいいの共存にしびれた。
日本の音楽シーンのど真ん中にはa子がいないといけないと思える良曲。武道館やホールライブも近いのではないか?
2.Trooper Salute「魔法少女」
邦楽シーン確変突入!これまでは90年代~とか00年代~の音楽に影響を受けた曲が溢れていたが、最近になって10年代、20年代の音楽の影響もしっかりと感じるバンドが増えた。その中で今年おお!っとなったのが
Trooper Salute。今年リリース開始したバンドとは思えない曲の完成度、ボーカルの曲のうまさ、コード進行の破天荒さ、言葉の選び方。好きな所をあげればきりがない。2:30あたりからのそれこそ曲の確変モードで脳のアドレナリンがどばどばでるのを感じる。
1.yonige「神様と僕」
アボカドでバズってからずっと聴き続けているバンドだけど、昨年出したアルバム『Empire』、ここまで凄い作品をリリースするとは思わなかった。自分が音楽をいいなーと思うときは、その多くが女々しい歌詞だったり自分の弱さを吐き出しているような曲。現実世界では気張ってるからこそ音楽聴いている時くらいは弱気な気持ちを出していたいと思う。音楽性でもベースが重たく響いているし、ドラムの音がしっかりと響く曲のゆとりもある。邦ロックとはの可能性を広げた素晴らしい曲だと思う。
☆mol-74「アンサーソング」
番外編。yonigeと同じく自分の青春を支えてくれたバンドmol-74。インディーズ時代の廃盤からアンサーソングが再録された。あまりにも自分の人生に関わりすぎているのでランキングからは除外。初期の武市さんとは違う濁りの無い声のきれいさとレベルの高いファルセット、美しい。。。
これまでもこれからも大切な曲です。