映画「カラオケ行こ!」17回目を見る前の私的な覚え書き。
⚠ネタバレしかない。
⚠オタクの私的な覚え書き。
⚠オタクの妄言多謝。
⚠「カ!」原作は、映画前に一度読了済みだが、原作との違いをあーだこーだ言うつもりは一切なし。
⚠「ファ!」未読。
何回見ても、初っ端の、狂児の♪紅の出だしの突拍子もない裏声を聞いて、リュックに埋めていた顔を上げて、目をまんまるにして驚く聡実くんが、かわいすぎて、息が止まるオタクです。
映画の上映終了まで、カウントダウンがはじまった感も否めないので、既に前出している箇所も含めて、もう一度、気になる、というか、個人的に「こわっ」となるシーンの以下、覚え書き。
あ、その前に、ここ最近は、映画館の前方で観るようにしてるからか、後方で観ていたときより、なんか、聡実くんに対して、狂児がめちゃめちゃ近い気がして…
気のせいならいいんですが…
いや、こんな近い距離感とることある??
893、エグ…ってなった。
座席が後方だと、全体的な視野で画面が観られるし、俯瞰的な視点を保ちやすいけど、前方は焦点がどうしても動いている人物にいきがちなので、狂児が聡実くんに体を寄せてくると、すごい圧迫感を感じて、そら、聡実くんも、体を斜めに避けるわな…(納得、同意、同情、憐憫)な気分になる。
あと、個人的な嗜好としては、狂児より、聡実くんの顔立ちのほうが、好きだったりするオタクだけれども、初見から、ちょっとの間は、狂児のダダ漏れフェロモンに、目潰しくらって、スケスケぬれぬれ歩く18禁とか、♪紅ミルフィーユの最後→♪少年時代で、聡実くんと並んで座って歌いながら、めちゃめちゃぐったりしてる893にも、なんかエロスを感じていたけど、繰り返し見るうちに、きちんと耐性がついて、ヤラれなくなったのが、ちょっと嬉しい(勝鬨)
でも、聡実くんに対しての「そんときな、天使の歌声に出会った…お告げやと思ったわ」のお告げ部分と「聡実くんを置いて、死なれへんしな」の言い方には、何回見ても、慣れなくて、ゾワゾワする…
なんで、そんな言い方…
仲良ぉなった飲み屋のお姉ちゃん、口説いてるんとちゃうねんから…やめたげて…
聡実くんと狂児の出会い、市民ホールの階段の中段にて、得体の知れない男に、追い詰められた子犬ちゃんが、息を飲んで、恐怖に固まるところ。
狂児、雷が光るなか、2回、笑う。
何回見ても、あそこ、普通に怖いんだよな…なんだろう…狂児の目つき、かなぁ。
1回目の笑顔で、聡実くんがビビったままだったから、もう1回笑ったんか…なにしろ、得体が知れなさすぎて、怖い。
でも、これだけは、言える。
雷鳴背負って、待ち伏せからの、にやあ、な笑顔は、不審者すぎて、完全にアウトや。
黒いタオルで、髪を拭いているであろう不審者を、ちらちら見て、目が合いそうになると、サッと逸らす聡実くんが、挙動不審で、かわいい。
いつでも逃げれるようにしとかんとね。
893な名刺を、勝手に聡実くんのリュックのサイドポケットに仕舞って、何故か、そのポケットを軽く叩く手。
なんで、触った??
初対面やんな?
触る必要性ある?
その後も、スティックシュガーで、人の腕をズンズン、突き刺してくる893に、なに、この人?!みたいな目で、狂児を見る聡実くん。
しかも、そのあとのキティの兄貴のところでも、聡実くんの肩をバシバシ、軽いグーパンみたいなん、あててくるし…友だちか。
初対面で、あんな感じのスキンシップできんの、強メンタルなオバちゃんだけかと思ってたわ…ほんとに、ワケがわからなくて、普通に怖い。
893大集合カラオケ教室のシーンは、聡実くんがしょんぼりしながら、下を向いて、カラオケ天国にやってくるところで、いつも胸がギュッとなる…
このあと、聡実くんの身にふりかかる恐怖を知ってると、なおさらツラみが増すのに、聡実くんをカラオケ天国のロビーで待ってる893が、出迎えからの、なんか知らんけど、時間は過ぎてないって言いつつ、めっちゃ距離感詰めてくるし、なんか触ってくるしで、やっぱり意味不明すぎて、怖い…
一番に氣志團を歌っている舎弟を真顔?無表情で見ている狂児…いつも思うけど、その顔、どういう心境なん?
聡実くんと一緒だと、狂児は、笑顔がデフォだけど、893な時は基本、無っぽい。
893やし、常にヘラヘラはしてないだろうけど、笑顔が無くなるだけで、すごく近寄りがたい雰囲気になるんだなと、毎回思う。
そういう、大人な狂児の姿と、聡実くんに対して、子どもっぽく、おちょくる態度をとる狂児との、無意識化での感情の振り幅、感情の起伏が大きすぎて、個人的には、なかなかに理解しがたくて…こわっ、となる。
映画軸の狂児って、好き嫌いがはっきりしてそうだけど、生まれもったスキルなのか、育った環境なのか、自分を偽るのが、すごく上手い、人たらしな面が前面に出ていて、宇宙人カバン一撃のところみたいに、笑ってるけど、目が笑ってないことのほうが、日常的な表情な気がするのも、この男を怖いと感じてしまう一因かも。
心の底からの笑顔って、聡実くんとの屋上シーンと、スナック・カツ子でのラスト、聡実くんの肩を抱いて、ほかの893にツッコんでるところぐらい?
聡実くんから、自分の声質に合ったセトリをもらったシーンは、楽しそうっていうより、嬉しそうだし。
893なだけでも、ワケがわからなすぎて、怖いのに、その情緒不安定にも思える感情の揺らぎを前にして、あれだけ、冷静でいられる聡実くんは、ほんとに心が強いんだなと、毎回感心してしまう。
聡実くんが、喪うモノについてを考えはじめると、なかなかに鬱っぽくなりそうなんで、簡単に。
この映画軸で、聡実くんが狂児と出会ってから、喪失するモノ。
まずは、綺麗なボーイソプラノ=声、コレに関しては、自然に失われていくはずのモノを、聡実くんが自ら、狂児に捧げたので、多分、聡実くん自身、あんまり喪失感はないだろうなーとは、思う。
やはり、聡実くんにとって、重要なのは、中学生という多感な時期に、まるで運命的に出会った893に、真っ白な心を染められた天使が、その男が、自分の大事な人だったと気付く、宇宙人センチュリー襲撃事件。
ここで、聡実くんは、一度、狂児という存在を喪失する。
そして、生きてはいたけれど、大人の事情というか、社会的、刑法的な問題で、やはり狂児との縁が途切れてしまい、聡実くんは、今度は、明確な理由も分からぬまま、二度目の喪失を味わう。
さらに、追い打ちをかけるように、狂児との思い出の場所さえも、ホテルへの再開発で、永遠に失ってしまう。
この一連の、どんどんと、聡実くんが大事なモノを失くしていく後半のラスト部分が、卒業式の帰り道に、ひとりで♪紅の和訳を呟きながら、狂児との思い出の場所をひとつひとつ丁寧に、辿っていく聡実くんの、狂児への想いの強さに変換されていくようで…とても、切ない。
まぁ、そのあと、普通に、連絡してくるけどな、893の人。
そうして、行間やら隙間やら余白やらを、深掘りしてしまうと、聡実くんの狂児への気持ちが、会わない、会えない間に、とてつもなく濃く、煮詰まってしまうのも、致し方ないことだと、思ってしまう。
映画の舞台挨拶のレポを呟いたり、あげたりしてくれていた記事のなかで、一番衝撃を受けた方の以下、抜粋。
【綾野剛、感動ポイントで別の人が、腕に聡実って彫られてるのが見えるところっていってるのに便乗してって、あれ本当に組長が彫ったのかな狂児自分でいれてるんじゃないかなとか思ったりするっていってて…】
これを読んだ時、本当に心がガタガタした…
え?は??なに?なんて???
狂児が、自分で、聡実くんの名前を、自分の腕に、彫った…?
いや、え?ちょっと、待って…なに?
そんなことある??
それ、どんな心境?
生まれてから、もう人生の3分の2くらい、腐ったオタクをやっているけれども、さすがに、その考えには及ばず…
狂児って、歌ヘタ王になって、ピヨピヨのトーシローの組長に墨を彫られるのが嫌すぎて、中学生の子どもに助けを求めたのに、ド素人の自分で?
自分の腕に??
墨を???
…え、なに、なんて????
脳が理解を拒みはじめたので、自分の情緒の安定のためにも、1回この記事をスルーしたけれど、無理だった…
綾野剛が、怖すぎる…いや、ホント、そこまで深掘りして、演じてくださっていたというのには、リスペクトしかないけれど…けれども…その思考、普通に、怖い。
出勤途中、この「本当に組長が彫ったのかな狂児自分でいれてるんじゃないかなとか思ったりする」というフレーズが、頭の中いっぱいになり、どこか、遠くに行きたくなった…幸せの青い鳥を探しに。
マジ、震える。