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映画「カラオケ行こ!」8回目を見る前の私的な覚え書き。



⚠ネタバレしかない。 
⚠オタクの私的な覚え書き。
⚠オタクの妄言多謝。
⚠「カ!」原作は、映画前に一度読了済みだが、原作との違いをあーだこーだ言うつもりは一切なし。
⚠「ファ!」未読。



そういえば、初見時、きちんと泣きました(今更か)
聡実くんの♪紅、大熱唱シーンは、言わずもがなですが。
なんちゅうか、ちょいちょい、聡実くん、かわいそかわいい目に合うので、そこが、個人的には、泣きポイントすぎた。
狂児に、無理やり参加させられる893大集合カラオケ大会で、最後、怖くとも、きちんと正座して、謝罪して、震える声で絞り出すように、893のみなさんに、しっかりアドバイスするところ。
狂児に、ずーっと悩んでいた部活のことで、おちょくられて、ブチ切れるところ。
組長さんの誕生カラオケ大会で、893のみなさんに「お前ら、みんな、狂児と一緒に、地獄に落ちてまえ!」って、泣きそうになりながらも、ものすごい啖呵を切るところ。
ほんと、聡実くんの卒業時の和田くんみたいに、えぐえぐ泣いてしまったよ…
聡実くん…ほんま、ツラいのに、よぅふんばったなぁ…さすが、部長さんやわ…えらいなぁ…
からの、狂児ィ、お前ェ…(ギリィ)って、なる。

実情として、年代的にも、個人的にも、聡実くんは、リアルで自分に子どもがいたら…な世代なので、なに、こんないい子、泣かしとんねん…狂児よ…って、胸ぐら、掴みたくなるわ、毎回。
なので、聡実くんが、かわいくて、かわいくて仕方ないのは、しょうがない。
だって、狂児と、同年代やし(開き直り)

狂児の持ち物が、映画公式インスタにアップされていて、ハイブランドに疎い私がわかるのは、名刺入れのブルガリのみ。
ライターと時計のブランドについて、レビューされていたのを読んだ時、狂児、所持するブランド、バラバラなんやなと思う。
バラバラだからこそ、自分で気にいって買ったにせよ、女の人に貢がれた(…言い方)にせよ、やはり、なんにも、執着なさそう。
まぁ、車は、さすがに価格単価が桁違いなので、自分が気にいったやつなんだろうけど、と、ここまで書いて、トヨタ・センチュリーの車両価格が気になって、調べて見たら、2千万て…えげつな…戸建てやん…
金銭感覚も恐ろしい、さすが若頭補佐。
そら、聡実くんに「なんでも買うたるで」って言うわ。(←正確には違うけどもな)
狂児の執着心については、オタクの妄想の限りですが、そんな何に対しても、執着が薄そうな男が、聡実くんから貰ったバイブル、および御守り、そして、お揃いアイテムの音叉を、いつでも持ち歩いていた事実に気付き、出勤途中で、足下から震えがきた…
情緒が、ぐらんぐらんになるわ。
思わず、チョコエクレアを買ってしまった…
糖分をとって、落ち着きたい、心から。

893大集合カラオケ大会後の映画を見る部で、聡実くんたちが見てたモノクロ映画「三十四丁目の奇跡」サンタの話→目に見えないモノを信じる、ということ。
それまでは、歌がうまくなりたい狂児に対して、聡実くんのアドバイスは、狂児のその本気度合いを信じていなかったから、手を上に上げても高い声は出ないという事実の指摘と、わかりやすく音叉を使ってみせた高い音の構成についての解説と、自分の合唱用の冊子をあげただけだった。
狂児からのLINE→音叉を魔法の棒といい、そんな使い方さえ不明な物にさえ、頼ろうとする本気度、溺れる者は藁をも掴むと言った狂児に、聡実くんから誘う「カラオケ、行こ。」と。
あの時、合唱には、自分の代わりが、もう存在しているけれど、893の狂児に、歌を教えてあげられるのは、今、自分しかいないことに気付き、そして、聡実くんは、目には見えない、狂児の「歌が、うまくなりたいという思い」を、ようやく信じたのではないだろうか。
だからこそ、それまでとは違って、狂児の音域や声質に合った歌を真剣に調べたり、紅の英語歌詞を丁寧に和訳して、もっと曲を理解できるようにしてあげたりしたのでは、と思うと、聡実くん、めっちゃいい子やなぁ、って、撫でくりまわしたくなる。
さすが、部長さん、真面目で、責任感のある子ですな。
そんな聡実くんが、部活をサボってしまうくらいだから、相当、声変わりで、悩んでいたんだろうと思うと、本当に切ない。

♪紅を歌う聡実くんの黒い学ラン姿は、狂児への鎮魂歌ということもあり、喪服のようだし、狂児の白いワイシャツ姿は、どこか、死装束っぽいけど、それまで、ずっと、聡実くんが白シャツ(+薄いグレーのパーカー)で、狂児が黒スーツだったから、ここで、反転しているのも、すごくいい。
白と黒、光と影、子どもと大人、天使と地獄、中学生と893…まるで、相容れない正反対のモノの対比は、互いが、強く惹かれ合う、磁石みたいな関係性。

7回目を見ての覚え書きでも、ちょっと触れた、ものすごく造り込まれていると感じる、まるで、ひとつひとつの歯車が、きれいに噛み合って、リンクして、最終的に♪紅という「愛」に集約される物語。
聡実くんに「戻って欲しい」和田くん。
「巻き戻せない」と言う映画を見る部の同級生。
「今」の聡実くんを求める狂児。
合唱と、モノクロ映画という二次元の世界に対しての、聡実くんの両親や狂児が住む世界の三次元。
育った環境、住む世界さえ違う、光と影がそっと寄り添う、今という限りのある時間を、毎回、一緒に過ごせること、それが、とても嬉しい。

シナリオブックにあって、映像にはない、狂児が事故ったあとの、血が付き、画面ビシビシに割れて、見るからに、ぶっ壊れたスマホのカット。
それを思うと、あぁ、それじゃあ、聡実くんに連絡できないのは、しょうがないよねって、傍観者としての、こちら側は納得できたけど、この話は、聡実くん視点の話だからこそ、このカットがなくとも、きちんと成立していたのも好き。
新しく買ったスマホで、またLINE再開したら、そのまま引き継ぎできることを、ラストシーンの狂児から学んだ、情報弱者…

ちなみに、ユニコーンは、リアル中学生時代に、めちゃくちゃ好きだったので、聡実くんが狂児に渡すセトリの♪マシマロチョイスは、とても嬉しくて、いつも小声で一緒に歌ってしまう。(マスク完備)
狂児の♪キスしてほしい、も聞いてみたかったな…THE BLUE HEARTSも名曲ですな。
そして、腐ったオタクの中での狂聡ソングは、今のところ、ユニコーン♪与える男…聡実くんが、あの時あの瞬間、狂児に「与えた」モノの、大事さよ…計り知れんわ…