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映画「カラオケ行こ!」38回目、および横浜アニメイトでの衣装・小道具展を見た後の私的な覚え書き。



⚠ネタバレしかない。
⚠オタクの私的な覚え書き。
⚠オタクの妄言多謝。
⚠「カ!」原作は、映画を観る前と35回観終わった後に一度ずつ、読了済み。
⚠「ファ!」一度読了済み。
⚠「ファ!」雑誌掲載分は最新話含め、未読。



映カ!の例の893の人のショートブーツが、予想以上にデカくて、二度見して、死ぬほど引いて、思わず後ずさったオタクです…
こわ…


関西地方でやっていた衣装・小道具展に行きたいなーと思っていたら、関東でも開催→「やったんぽぽ!」と早速、小旅行くらいの移動時間をかけて、横浜アニメイトまで行ってきたけど、予想以上にこじんまりした展示内容だったので、ちょっとオロオロしてしまった…
(完全に不審者)

展示は、2人の衣装→聡実くんの半袖白シャツ+制服の黒ズボン+ベルト+白いスニーカー、狂児の黒いスーツ+白シャツ+ネクタイ、ネクタイピン+ショートブーツ。

小道具は、合唱部の黄色い表紙の小冊子と、聡実くんのリュックの中にずっとしまわれていたヤツではない、きれいな補佐の名刺と、カラオケ天国のメニュー2種類。

狂児がスラックスの尻ポケットに入れてたから、端っこのほうがヨレているのかバイブル…


中のメニューも見たかった!!


ブーツの存在感たるや…



893の人のドでかいブーツの横に並ぶ、聡実くんの白スニーカーよ…
うっすら汚れた土ぼこりさえ、愛しいわ。

無意識に、中敷きの写真を撮ろうとしていて、さすがにそれはキショいなと、我に返り、慌てて、その場を離れたオタクがひとり…
中敷きの写真て…なんの記念やねん…



横浜から秋葉原へ移動し、ドリパスにて購入できたチケットで、映カ!38回目を観てきた後の以下、私的な覚え書き。




聡実くんの嘘のつき方が、本当に「子ども」って感じで、微笑ましくなる。
なんていうか、あとさき考えずに、その瞬間にポッと出てしまった、子どもの感情そのまんまみたいな、それこそ、そこに嘘偽りない、ただただ素直な、嘘のつき方。

「今日は、部活は休みです」にしても「毎日、部活や」にしても、ストレートすぎて、すぐにバレる感じも、愛おしい。
893の人には、部活に見に来てほしくないから、部活は休みだと言うとか、お母さんと百貨店に一緒に買い物に行くのは、なんだか恥ずかしいから、部活で忙しいと言おうとか。

聡実くんのつく嘘って、小さくて、自分の気持ちに素直で、それを隠すことなく、でも「いやや」って明確に口に出すことはできない、相手への優しさみたいなものも、ほんのりと感じられて、リアルな「子ども」って感触がして、すごく懐かしい気持ちになりました。

聡実くんの誕生日が、エイプリルフールなのも、なんか聡実くんっぽくて、好きです。

「子ども」は、大概みんな、あんなふうに小さな嘘をついたりして、小さな自分の精神や自尊心を、小さな自分自身で一生懸命、守っているような気がするから、なんだか無性に愛しくなるのかもしれない。




個人的には、すごく狂児がガキっぽいよなーと、いつも引っかかる聡実くんブチ切れシーンについて/追記。 

あの893の人と約束はしてないけど、いつ会ってもいいように、お守りを制服のズボンのポケットに入れていた聡実くんが健気すぎて、泣ける。
尊すぎるやろ…
天使か、天使やな…


映画軸の狂児は、根本的に大好きな聡実くんを怖がらせたいワケでもないし、泣かせたいワケでもないし、怒らせたいワケでもないと、個人的には思う。

聡実くんブチ切れシーンで、お守りを投げつけられて、聡実くんが去っていくまでの、あの893の人の表情も絶妙すぎて、オタクには解読が非常に難しい案件。
まぁ、喜怒哀楽で分けるならば、やはり「哀」な感覚で間違いはないのだろうけれど、なんというか、あそこの狂児としては、聡実くんがあんなに怒り、悲しむとは全く予想していなかった気がする。
それも、どうかと思うけどな。

個人的な感覚としては、狂児からの何とも言えないテンションの高い茶化しや、じゃれ合いとも言える、相手をからかったりする感じは、聡実くんと、もっと仲良くなりたいという、あの893の人なりのヒモテク以外での、自分の好感度を上昇させるやり方、関わり方だったのではなかろうか。

その時々、自分から発した感情、および、その感情に付随する言動を、相手側が受け取ったときに、相手がどう思うのか、どう動くのかというような予想や予測という、大概は長年の対人関係のなかで、経験値や経験則として弾き出される、相手の喜怒哀楽のリアクションを、あそこでは全く考えていないからこそ、あのあたりの893の人は年齢不相応な、ガキっぽい感じがするんだろうなと、愚考。

けれど、男女問わずに人誑し的、ヒモ的に、他人の感情の機微を察する能力が非常に高そうな男が、聡実くんに対しては、自分が思ったままの感情をストレートに発する→『大人の手練手管で聡実くんと向き合ってはいけない』ということを本能的に察知して、それ=ヒモテクを封印したから、あんなガキっぽい仕上がりになったんやろか…

でも、なんか、ヒモテクが漏れ出てるところ→「天使の歌声に出会った。お告げやと思うたわ(吐息まじり+流し目?)」とか、わざわざ至近距離に近づき、がっつりロックオンからの「聡実くんを置いて、死なれへんしな」とかは、完全に落としにかかってるんかと思ってましたが、あれも無意識化の言動だとしたら、やっぱり、あの893の人、めちゃくちゃ怖い……



893の人の初っ端、カラオケ天国での自己紹介からの「楽しいことあるかぁ!!」の激高と「…ん?」の急降下の落差。

聡実くんが、ミナミ銀座でコカイン星のシャブ星人に拉致されかかったときの「オレも連れてって〜」の満面の笑みのハイテンションからの、無言でアタッシュケースで宇宙人の頭を殴りつける真顔の落差。

どちらにしろ、893の人の情緒がジェットコースターすぎて、ついていけんわ。



出会いでは、狂児の光→聡実くん。
別離では、聡実くんの光→狂児。

あーーー、互いが、互いの光って、エモすぎるやろ!!
(地球の中心でオタクは叫ぶ)



「聡い果実やからな、大丈夫や」
唐突な、無責任感。

映画軸の狂児的には、自分は真面目に生きてきたつもりで、真面目にヒモ生活をしながら、真面目にカラオケ天国でバイトしてたら、893の組長に見つけられた。
それを「自分の狂った定めの行き着く先、終着点」みたいに感じたってことなのだろうか…

けれども、聡実くんも同じように、893の人に市民ホールにて見つけられ、声をかけられている。

その出会いの「893に人生を狂わされていく」流れは、狂児と全く同じだけれども、聡実くんならば、狂児のように流れに身を任せるだけの受け身ではないから、この先の未来も、自分のように狂わずに、大丈夫、ということなのだろうか…
もう既に、聡実くんも「893に人生を狂わされてい」る途中なのに、その言い方は、なんだか無責任すぎやしませんか、と毎回、ちょっと引っかかる。

狂った児、である自分と、聡い果実。
よくわからんが、あの893の人の中では、決定的に、何かが違うんやろな…



そういえば、ブルーレイ特典オーディオコメンタリーで、綾野“狂児”が【聡実くんがミナミ銀座の入り口で、狂児に見つかるシーン】 を、聡実くんが前もって来るのがわかっていて待ち構えているという設定から、偶然にバッタリ会ったという設定に変更したけれど、例の893の人について「まぁ、狂児は待ってたと思いますけどね、そういう人なんで。聡実くんが、大好き、みたいな」と話していたのを、ふと思い返し、あのシーンて、わりと序盤だったよな、と気づき、普通に震えがはしった…

え、いつから?

いつから、もう『大好き』やったん?

もうさ、それ、一目惚れ…ちゃう?(白目)