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映画「カラオケ行こ!」についてポロポロと零れ落ちた感情、および漫画『カラオケ行こ!』『ファミレス行こ!』をようやく読んだ感想等を書き殴るだけの、私的な覚え書き。



⚠ネタバレしかない。
⚠オタクの私的な覚え書き。
⚠オタクの妄言多謝。
⚠「カ!」原作は、映画を観る前と35回観終わった後に一度ずつ、読了済み。
⚠「ファ!」一度読了済み。



久しぶりの都内のサブウェイで、思った以上にモリモリに入っていた、中身のレタスとチキンとアボガドの細切れをブリンブリンこぼしながら、パンにかじりついてたら、ふと♪愛と勇気だけが友達さ、という某あんぱんのヒーローの歌を思い出し、ひとり、泣きそうになったオタクです。

サブウェイのポテトが、めちゃうますぎて、あっさり、涙も止まったけどな。

あんなに美味しかったのか…
好みすぎて、びっくりした。

今まで、何故、頼まなかったのか、どんより後悔するくらい、好きだわ。
また、頼も。

そして、6月16日は、原作での合唱コンクールの日だったようですね。(そして?)

元・合唱部としては、合唱コンクールって、秋のイメージが強かったんだが、あれは合唱祭だったのか…

あまりに、遠い記憶すぎて、コンクールとか合唱祭とか、季節の欠片さえも覚えてないわ…(部活動に対して無気力すぎるやろ)



●映画/893大集合カラオケ教室「カスって悪口やもん」

「終始裏声が気持ち悪い」も、完全に悪口やん…と、あそこのやり取りを見ていて、何度か思ったけど、見終わる頃には、すっかり忘れていたので、ここにメモ。

いや、ホント、悪口やわ。
完全なる悪口。
声が汚いも、うるさいも、カスも、裏声気持ち悪いも、100%アドバイスとは違う。
聡実くんの個人的な純粋なる感想。
怒らなかった狂児、すげーってなった。

●映画/「信じた僕はどうすれば〜」のとこ。
「終始裏声が〜」って悪口言われて、適当に合唱の手引きを渡されて、それでも、まるっと信じて、練習してきた狂児よ…
ほんま、すげー、ってなる。
何故、そこまで、一度歌声を聞いただけの中学生のことを「信じる」ことができるのか。

全ては、運命的に出会った「聡実くんだから」なんやろうけど。

その、あまりに強い、信仰的な想いが、かなり重く感じて、個人的には、ものすごい、怖い。
なにがあったら、そこまで盲目的に「信頼」できるのか。

この、初っ端からの、狂児から聡実くんに対する、異常なまでの好感度+信頼度の高さって、ほんと、映画軸での設定と綾野“狂児”の「狂児という人間の在り方」をわかっていないと、本当に意味がわからず、怖い…

あ、意味がわかったところで、結局は、重たすぎて、怖いままなんですけどね。(遠い目)

執着的というか、狂信的というか…
「天使の歌声」「お告げ」「バイブル」という言語化のチョイスにしても…
狂児、キリスト教徒ちゃうよな?ってなる。

神も仏も、なんやったら、組長も家族も、自分自身さえも信じていなさそうな男が、唯一、信じるモノが、聡実くんだったなら、オタクは、天を仰ぐわ。


●映画/聡実くんの「ほんまにヤクザなんやろか」「狂児って名前も嘘くさいわ」に対する回答。

ほんまにヤクザやったね🥺→893大集合カラオケ教室にて、仲間の893の皆さんにビビる聡実くん。

狂児って名前→最後に、運転免許証で本人確認した聡実くん。

映画の伏線の回収の仕方、本当にすごい…
丁寧な仕事をしなさる。


●映画/893大集合カラオケ教室で、聡実くんが、ぴるぴると怖がって、ぴゃっと、狂児の右腕にしがみついてきたときの、映画軸の狂児の真顔。

原作だと、そこのコマ、狂児の目線は、聡実くんのほうを見てる気がするんだが…

映画軸だと、タンポポの兄貴のほうを優先している(気を遣っている?)感じなのか…
あそこの狂児の表情は、ずっと気になったままやなぁ…

ほんま、アレ、どういう心境?
いまだに、よくわからん…


●映画独自設定は、いくつかあるけれど、原作の狂児のほうが、聡実くんに対して、あんまり粘度を感じず、カラッとした感触がする。
やはり、この宗教的背景がチラつく台詞があるかないかにも寄るような気がする…
「天使の歌声」「お告げ」「バイブル」

あと、綾野“狂児”の目つきな…
何故、あんな粘着性を感じるんやろう…
こわ…


●二次創作を読み漁りすぎて、狂児がホントに自分のことを話すとき、聡実くんに対して「狂児さん」っていう一人称を使用しているのかとばかり思っていたら、違った件…

いや、pixivを見る限り、狂児が自分のこと「狂児さん」て言ってる作品が、とにかく多い印象で、そっちがスタンダードなんかと、思い込んでしまったやんかいさ。(今いくよくるよ)


●カ!/原作の出だしって、ホラー漫画っぽい感じがする。
聡実くんが合唱コンクールで歌ってるところで、誰かの視線を感じるコマ、狂児の描き方よ…
得体が知れなくて、普通に怖い。


●カ!/得体が知れても893やし、言ってる意味がわからなくて、普通に怖い。
あと、無意識?にたてる音がデカくて、そこも怖い。

●カ!/狂児→とにかく、顔はいい。

●カ!/原作の狂児のほうが、あまり、情緒の不安定さを感じない。
終始、大人の対応をしている印象。
聡実くんを茶化す場面でも、ガキっぽさは感じなかった。

●カ!/聡実くんが、既に美人さん。
かわいいっていうより、綺麗?
顔の輪郭が、卵型だからか…


●カ!/いちご狩り→シルバニアファミリーの狂児の連想って、やはり、姉ちゃんの影響なんだろうか。
同年代としては、シルバニアか、リカちゃんかで、好みが分かれるところ…

姉ちゃんが遊んでた玩具が家にあって、それを狂児は目にしていて、記憶の片隅にあっただけとも考えられるけど。

シルバニアシリーズに、いちご狩りってモチーフがあったりすんのかな…
そもそも、いちご狩りってイベント自体が、結構珍しい気がすんねんけど。

そして、シルバニア→小さくて可愛いモノ→聡実くんっていう連想だったのか?
それは、オタク的にも大正解。(真顔)


●カ!/聡実くんが狂児の声質に合った曲のリストを渡して、説明してあげる場面。
あのコマでも、狂児って、聡実くんのこと、じっと見つめていて、あそこ、原作通りやったんや…と、ちょっと感慨深い気持ちになった。


●カ!/聡実くんが狂児への鎮魂歌として歌う♪紅について、原作での聡実くんには、心境のモノローグが入っているので、狂児が地獄に言っても、もう刺青を彫られないようにという祈りの歌として、読み手は素直に受け取れるけれど、映画版では、聡実くんの心境が掴めないので、腐ったオタクは、もぅ、そのまんま、聡実くんが歌った♪紅の歌詞の通りに受け取ってた件。

「大事な人が消え去って、心が紅に染まる…」
「えらいこっちゃ…」

ほんま、えらいこっちゃって思ったけど、あの893の人、生きてたし(-_-)


●カ!/狂児が「A型」なのに、愕然とした…

原作児も、映画児もA型寄りの「B型」だとばかり思ってたわ。
映画児については、最初からテーブルの上のタバコやらの小物の置き方とか、使ったマイクをもとのカゴに、乱暴ではあるが、きちんと戻すとことか、スーツのジャケットを常にハンガーにかけるとことか、宇宙人の小指の保管方法とか…

結構、きっちりしてる、几帳面な印象はあったけども、B型も、わりかし、自分ルールで、気になるところは、きっちりしてるから、そっちだとばかり…

あ、保管方法については、小さいジップロックにきちんとしまったの、狂児じゃなくて宇宙人本人かもしれん。
そうすると、宇宙人もA型か…(心底、どーでもいい)

あと、聡実くんは、原作がO型ですが、映画軸のほうは、A型っぽい気配を感じました、個人的に。
A型って言われても、違和感はない感じ。

オタクの妄想をフル活用すると、狂児の脱いだジャケットを毎回、聡実くんがハンガーにかけてやっていたなら、尊すぎて死ぬ、主にオタクが。(真顔)


●カ!/聡実くんのブチ切れシーンって、原作だと、三角関係の茶化しがプラスされてないから、映画軸よりも軽い感じに受け取ってしまいがち。
だけど、聡実くん本人的には、ずっとずっと、ずーっと悩んでいて、原作では、狂児に対しても、その悩みを打ち明けられていなかった…はず…
あれ??
話して、ない、よな?
2回くらい読んだだけじゃ、既に原作の内容が思い出されへん…

悩みを、ひとりで溜め込んだこともあり、あの能天気な狂児の言葉をきっかけにして、ブチ切れたんだと思うし、狂児のほうも、そこまで聡実くんの八つ当たりっぽい怒りに対して、深刻な感じではなくて、からかってしまい、自分が悪かったな〜という軽い程度で、原作では「ガキやな」って言いつつ、投げつけられた元気お守りをバックミラーにつけている。

たしかに、そういった原作の流れだと、聡実くんの怒りに対して、狂児の受け止め方は、聡実くんが声変わりに悩んでいるのを、薄々気付いていたとしても「子どもが、自分が思うようにいかなくて、癇癪をおこしている」くらいの、微笑ましい、そんなこともあるよなーって感じがした。

映画軸の狂児は、あの時点で、きちんと聡実くんの悩みも、まぁまぁ、知っている状態ではあるけれど。
聡実くんが、どれくらい、ずっと悩んでいて、聡実くんにとって、声変わりという成長期が、どれくらい、不安で苦しいモノなのかは、本当のところでは、理解できていなかったから、ああいう茶化しが出来たんやろな…

個人的には、原作も映画でも、狂児というキャラクターは、他人の心の機微を表面上は把握してそうだし、把握した上で掌握もできるだろうけど、狂児自身の性格?性質的なモノで、他人のそういう、繊細な心の動きに対して、共感することは一切なさそう。

だから、本質としては、他人を心の底から理解することなんてないだろうし、そんな他人のことなんて、どーでもいい、という印象。

自分自身に対しても執着なさそうなのに、他人のことなんて、なおさらだろう。

けど、聡実くんに対しては、違うっぽい。

映画軸では、聡実くんが自分の成長期に対して、悩んでいることも知っていたのに、あんなふうに、勝手な想像で色恋沙汰に絡ませて、からかってしまったことを後悔するような、切なげな顔をして、怒って去ってしまった聡実くんの背中をじっと、目で追っている。

上記の流れがあったから、原作とは違って、そのあとの狂児からの聡実くんへのLINEは「ごめんな」が、一番最初にきていたのかなーとも、思った次第。


●「ごめん」も「ありがとう」も「おやすみ」も、そこに、なんの理由もなく、てらいもなく、思ったことそのままに、口から出せる狂児は、やはり末っ子っぽいし、あの男の本質には、あーゆう無防備な素直さ、真っ直ぐさがあって、そういうピカピカしたところが、誘蛾灯のように、他人を引き寄せる魅力、一因ではないかな、とも思う。


●ファ!/聡実くんと狂児の話というよりも、マサノリ→麗子先生の話のほうが気になりすぎて、サーっと、普通に読み終わってしまった…

●ファ!/聡実くんが、お兄ちゃんになって、カ!よりも、スンとした真顔率が高くなっているような印象+狂児に対しては、もうビビることはないんだなーと、聡実くんの成長を思うと、非常に感慨深い。

●ファ!/カ!が、聡実くんと狂児の2人だけの物語だったのに対して、2人に関わる登場人物が増えて、それぞれの関係性が謎に包まれすぎていて、正直なところ、なんだか疲れてしまった…
BLではなく、ラブコメなんですよね?
ミステリーというなかれ、でもなく?

●ファ!/オタクは、ただただ、聡実くんの幸せを祈るばかりです。(そればっかりや)




📖長田弘『世界は、うつくしいと』より「カシコイモノヨ、教えてください」抜粋。

ヒトノナカニ イノチノアル、コノイノチワ ニンゲンノヒカリ。 
コノヒカリワ クラサノナカニ カガヤク。
だから、カシコイモノヨ、教えてください。
どうやって祈るかを、ゴクラクをもたないものに。