「かこむ仕事百貨」に参加して―僕がローカルで働く理由｜白石さんの朝の会 vol.13
こんにちは、株式会社温泉道場の常務 兼 営業本部長の白石です。
おふろcaféをはじめとした温浴&宿泊施設の経営&運営に携わっています。
これから社会で活躍していく、地方創生・地域活性化というキーワードに関連したキャリアを作っていきたい方、ローカルで起業したい方に向けて、「こういうマインドでいたほうがいいよ」「こういう働き方がおすすめ」といったメッセージをnoteでお伝えしていきます。
こちらの記事は、株式会社温泉道場が音声プラットフォームvoicyで配信している「脱衣所ラジオ」より「白石さんの朝の会」シリーズより内容を抜粋しております。こちらの放送もぜひご視聴をお願いいたします!
先日、3日間「かこむ仕事百貨」というイベントに参加しました。会社でどんな気持ちで働いているか、どういう価値観の会社なのか、ということを話しました。
いろいろなバックグラウンドを持った方々が参加しており、仕事の話や個人の話など、いろいろ話す３日間でした。出展企業も、個性的な会社さまが多く、企業同士のつながりも新しく生まれ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
どうしてローカルで働いているのか？ どういう価値観で働いているのか？ 考えていることのよい棚卸となり、自分の働く理由を整理する時間となりました。
僕がローカルで働く理由
「熱量」や「働く価値観」について、イベントで話す機会があったのですが、どうして仕事をするのか？ どういうふうにして働いているのか？ インナーな部分をお話する部分が多々ありました。
僕は温泉道場に入社して４年が経ちましたが、どうして僕が今「ローカルで働いている」のか、振り返ってみます。
僕は、温泉道場に入社する前は、東京のコンサルティング会社で働いていました。入社時から、観光業… つまり、旅館やホテル、旅行会社のみなさんに対してコンサルティングをずっと行ってきました。
いろいろな地方へ毎日出張する日々でした。
その中で、どうしても「コンサルタント」は、どこまでいっても「アドバイザー」でしかないのだ、と感じました。コンサルタントに嫌悪感を持つ方からすれば、コンサルタントは理想論だけのたまう批評家。そんな評価をうけることもありました。
それでも以前の仕事はとても楽しく、仕事に対する不満もありませんでした。でも、「アドバイザー」「評論家」だけになってしまうことに、このままでいいのかというもやもやを感じるシーンもありました。
当初から、将来的には自分で事業を興したい・起業したいという想いもあったので、実業をやっている温泉道場へ転職をしました。
温泉道場というローカルで事業をしている企業に入社して改めて感じたことが２つあります。
一つは、ローカルにいけばいくほど、「人が集まる場」「休みの日に過ごす場所」が少なくなるということ。埼玉で時間をすごすのではなく、すぐ都内に出てしまったり、有名観光地にでてしまうという過ごし方なのです。
埼玉のなかで時間を過ごす、人が集まる場所に行くという時間は、自分自身もなく、「地域にとって必要な場所」「地域の人があつまる場所」を創造していくことが必要なのだ、と感じました。
もう一つは、「給与水準」について。やはり、地方に行くほど給与水準が低くなるという現実はあります。UターンやIターンがどんどん一般的なキャリアの選択肢にはなってきたものの、いざ自分の地元や、好きな地方に貢献したいと思ったときに、給与水準が最低限担保されていないと、人は集まりません。働きがいや夢だけ地方に飛び込むけれど、給与水準は低いまま。そんな状況に僕はすごく危機感を覚えました。
なので、地域を盛り上げようと思ったときに必要なのは、人があつまる「場づくり」と、その場にあつまる人たちが都市部にまけない給与を稼ぎ続けられる事業・企業が存在していることだと思います。これが、本当に地域を盛り上げるのに本当に必要なことなのだ。入社一年目で現実を突きつけられました。
もともと旅館やホテルのコンサルティングをやっていましたが、地方に行くほどその難しさ、地域の現実に出会うシーンも多かったです。これから日本が観光業で稼いでいくのだとしたら、この２つを達成することが自分の使命だと感じています。
そのために、まずは目の前の事業でお金を稼げるようにすること。いろいろなエリアに、温泉道場として出店ができるようにすること。そういったことをし続けるのと同時に、働いているメンバーの給与水準を高めていくこと。
僕がローカルで働いているのは、これらを課題解決したいからです。これから一生かけてやっていく仕事なのだと感じています。
「かこむしごと百貨」に参加して、「どうして今ローカルで働いているんだっけ」「地域を盛り上げるために何をしていくべきなんだっけ」というような、いい棚卸になったなと感じています。
もちろん、参加者のみなさん、企業のみなさんとのコミュニケーションやつながりも価値があるものでした。それだけでなく、自分の働くうえでの指針や、価値観をあらためて整理できました。３日間参加してみて本当によかったなと感じています。
お知らせ
6月24日に、株式会社温泉道場の学生向けミートアップを開催します。
普段店舗で働くメンバーがお話していきますので、ローカルで働くリアルな部分が気になる方はぜひご参加ください。
（終了後は無料でお風呂も利用できます！）
