リーダーが未来を語るときに、気を付けてほしいこと|白石さんの朝の会 Vol.2
こんにちは、株式会社温泉道場の常務 兼 営業本部長の白石です。
おふろcaféをはじめとした温浴&宿泊施設の経営&運営に携わっています。
これから社会で活躍していく、地方創生・地域活性化というキーワードに関連したキャリアを作っていきたい方、ローカルで起業したい方に向けて、「こういうマインドでいたほうがいいよ」「こういう働き方がおすすめ」といったメッセージをnoteでお伝えしていきます。
リーダーが未来を語るときに、気を付けてほしいこと
先日、弊社で「全体会議」というものがありました。これは、ONDO ホールディングス――株式会社温泉道場、株式会社旅する温泉道場、株式会社埼玉武蔵ヒートベアーズの3社の社員が一同に会し、今後5か年の中期経営計画や、各事業所の支配人が今の状況や、今後の事業方針を発表する場です。
丸一日、社員が一同に会して、会社の話だけではなく、プライベートの話などもして、恒例の、CEO山﨑による「じゃんけん大会」など、少し昭和臭のするイベントもあったりするのですが…(笑)とても良い時間で、楽しかったです。
各会社にも、同じような「全体会議」や「パーティー」があると思います。
全体会議の中で、中期経営計画に則って5年後の「○億の売り上げを目指します」「こんな事業展開をします」「〇店舗出店します」など、規模が大きく、すぐイメージできない内容も出てくることも多いと思います。
未来に向けて何をすべきか、どんな組織体制を敷くべきか、など、かっこよく、キラキラとした言葉もたくさん並ぶ場所です。
向かうべき道を発信することは、リーダーの立場に絶対に必要なことで、逃げないでほしいです。
しかし、一方で、「~したい」というキラキラした話は、パーティーが終わった翌日… つまり日常に戻ると、ギャップを感じてしまうと思います。全体会議で上がったテンションは、一週間たったら、元通りになってしまう。そういうことが、往々にしてあると思います。
こういった、「全体会議」のような全社の方針をすり合わせる場に関しては、「節目の時間」というか「こういう方針でいいんだよね」「こういう形で事業を大きくしていこうね」として、確認していく場としては意味があると思います。注意してほしいのは、翌日、現実に戻った後に、語った理想や未来に対して、現実にどう落とし込むか?まで考える必要があるということです。
「売上1億円」を目指そうとしたときに、365日で割れば一日30万円。その30万円は、1日の営業時間10時間で割ると、1時間当たり3万円の売り上げになる。その3万円をもっと細分化していくと、1人がやらないといけないことは、「1億円」という大きな数字ではなく、目の前の業務に紐づく。
そういったことを代表の山﨑が言っていて、僕も共感しました。
温泉道場の「お風呂屋さん」「宿泊施設」という業態であれば、お客様の来館したタイミングで「こんなイベントをやっています」という声掛けをしたり、レストランに来たタイミングで「ドリンク1杯いかがですか」というアクションの積み重ねが1億円につながっています。そのことを忘れないでね、というメッセージだと思います。
この感覚を大事にしてほしいです。1億、10億、100億… こういった大きな数字を目指すことももちろん大事ではあるのですが、その数字を目指すために明日から部下が何をすればそこに向かって動けるのか? ということを考えて、「日々のひとつの作業」や「お客様へのお声がけ」が、会社や店舗のどんな未来につながるのか? ということをセットで話してあげてほしいです。
話をまとめると、全体会議のような、全社の未来の話をする場は、「全社の一体感が生まれる場」です。なので、とても大事にしてほしいし、ノリノリで楽しんでほしいです。ただそれと同時に、語った未来や、新しい企画やアクションについて、明日以降どういうふうに伝えればそれが達成できるのか? というところまでリーダーは考えて、コミュニケーションをとってほしいです。