チャンス目って何という話

定着してから長いですが「チャンス目」という言葉ってなんなんでしょう。
そもそも「チャンス目」ってノーマルタイプ(いわゆるAタイプ)を主体にかなり曖昧に使われていた言葉でしたが、全く使ってなかった人も多いんじゃないかなと。

旧来使われていたチャンス目という言葉を仮に定義できるとして、最大限広い意味に書くと「リーチ目では無いが、ボーナスの可能性がある出目全部」となるかと思います。
狭めの意味だと「小役の取りこぼしorボーナス」というのもありますし、「ハズレorボーナス」もあります。

そして5号機以前のパチスロは1フラグについて多種の制御を持っているのが普通だったので、中身は同じフラグでも、選ばれた制御によって激アツから激寒まで期待度が激変する出目になったりと機種によっては色々ありました。

逆にリーチ目引き込まなきゃハズレ確定みたいな機種もあったかなと。
そんな中で何をもってチャンス目というか、あるいはハイチャンス目とかローチャンス目とか呼び分けて使ったりするかどうか、そもそもチャンス目という言葉が使われてなかったり、などコミュニティの差が大きかったかと思います。

さて、ノーマルタイプ以外にもAT機やストック機が出るようになってからは、メーカー側であらかじめ「チャンス目」というものを用意してくれる様になったりしました。
古式ゆかしいスタンダードな4号機のAT機だと「純ハズレまたはボーナス」の時に出てくる出目をチャンス目と呼ぶ事が多かったかなと。

4号機当時のボーナス以外の付加機能搭載機(ATやストック)は、ほとんど全てのゲームで押し順小役や揃わないリプレイを含むなんらかのフラグが立っているのが普通で、その中で稀に何にも成立していない時があって(例えば1/200とか1/400とか)、それを見た目上のハズレと区別して「純ハズレ」と呼んでいて、その純ハズレにAT抽選やRT解除の役割を持たせていました。
その純ハズレとボーナス時に「チャンス目」が出たりするという塩梅です。
ハズレで抽選するって今となってはなんか面白い気がします。

ちなみになんですが、ボーナス確定後でもなかなかボーナスを揃えられないような、リアボ搭載の現行機種を打ってる人からは「ハズレの確率がそんなに低いのに、どうやってボーナス揃えんの?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
当時は押し順小役成立時でも制御変えてボーナス揃えられたりしたので、まあそういうレギュレーションだったと言うことで。

その後、5号機以降ではチャンス目がどうなっていったかは皆さんご存知の通りですが、中身はリプレイであったり、1枚役であったりとバラバラですが、フラッシュや強めの演出を伴って停止して、ボーナスが重複している可能性がまあまあ高い。
というのがオーソドックスですね。
最近はリアボ搭載機も減ってきたので(揃える前提じゃないゼロボなどを除く)、リアボ重複の期待感を担う役割が無く、単にCZやATや疑似ボーナスの抽選に使われたり、あるいはポイント加算優遇の出目という事が増えましたね。
そんな時代の流れで、元々の使われ方を大きく離れて「メーカーがチャンス目と言ってるものがチャンス目」という事になりました。

とは言え元来は「ボーナスの可能性があればチャンス目」と言えますから、新ハナビやバーサスリヴァイズで、あるいはジャグラーやハナハナでチャンス目と言ってる人を見かけても、大目に見てあげてください。
特にジャグラーなんかはチャンス目の固まりみたいな機械なので、指を離すまでは油断できませんし、ハナハナのスイカ取りこぼし目も十二分にチャンス目です。
更に言えば、ボーナス重複の可能性がわずかでも残ってさえいれば、スイカやチェリーと言ったレア役揃い自体や、あるいはメイン小役揃いや通常リプレイ揃いですらチャンス目と呼んでもいいんじゃね?
とか考える事もありますが、まあ屁理屈といえば屁理屈ですね。

あと、これは個人的なお気持ちに過ぎませんが、カバネリのチャンス目だけはチャンス目と言われても今ひとつ納得出来ない気持ちがあります。
何故かは自分でもよくわからないので、考えておくこととします。(了)

※本文章は当初、下記記事に一まとめにしていたものを「やっぱ分けよう」と分割したものとなります。


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