口腔疾患 猫の歯肉口内炎
【概要】
別名「難治性口内炎」
【症状】
放置すると・・・
・摂食困難→脱水、衰弱
【病因】
・免疫低下
・栄養学的な問題
・アレルギー
・細菌
・ウイルス(FIV、FeLV)
【検査】
視診 :肉芽腫様組織の増殖がないか確認
Xray:歯根の状態を観察し、簡単に抜歯できるか確認
【治療】
■内科的治療
・抗菌薬
・ステロイド
・シクロスポリン
処方例(ケナコルト、コンべニア)
※いずれも完治は見られず投薬をやめると
数週間~数カ月で悪化
■外科的治療(+局所麻酔)
*歯科処置*
・歯石除去
(口腔内細菌は90%異常が歯石と歯の表面に存在)
*抜歯*
・全臼歯抜歯:~70%
数カ月間で効果が△なら・・・
→全顎抜歯 :~80%
ウイルス感染していなければ
3カ月~数年かけて改善する
※かなり侵襲を伴う処置→術前検査が重要
【予後】
・抜歯+内科治療でも5%ほどの症例は治療効果が不十分となる
→様々な薬剤を併用して観察する