口腔鼻腔瘻
【概要】
・犬で比較的多く、猫は稀
・歯周病、腫瘍、(外傷、電気ショック、医原性、オーバーバイト)により口腔と鼻腔の間に瘻管が形成され貫通
→慢性鼻炎、副鼻腔炎
→肺炎
【好発犬種】
・長頭種(ミニチュアダックスフンド)
・小型犬(TPなど)
【症状】
くしゃみ、片側性/両側性の鼻出血、鼻汁、(稀に眼脂)
【検査】
視診
歯周プローブ:同側の鼻腔から出血あり→口腔鼻腔瘻
レントゲン:腫瘍、骨融解
鼻汁の細胞学的検査
細菌培養/抗菌薬感受性
CT
【治療】
■外科的治療(exシングルフラップ法)※1
・原因となる歯を抜去
→欠損部を閉鎖する
↓術後
■内科的治療
・鎮痛薬
・抗菌薬
【予後】
・通常、適切な手術をおkなうことで治癒に向かう
※激しい努力性呼吸、床に縫合部分をこすりつけると縫合部位がひらくことあり
【インフォームドコンセント】
・術後、しばらくの間はくしゃみ、鼻水、鼻出血を認める
・縫合部位が治癒するまでは、硬いものを与えない
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