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最上級にやらかした話。

よくドラマや映画で見る、お酒を飲みすぎて次の日記憶を無くしてベッドの上。頭が痛いと指で押さえながら目を覚まし、不思議な光景に主人公は、「なんで!?」と焦る。お決まりの?セリフ。

この光景を見るたびいつも私は思っていた。
いくらお酒を飲みすぎたからって、記憶がなくなることなんてあるわけ・・・(笑)



って、あったんじゃあああああああああ!!!


記憶をなくしたという事実が、次の日吐いてたパンツの柄が知らぬ間に変わっていたことで判明した。

経験者は語ります。お酒は記憶を無くしてしまう力があります。
本当に本当に恐ろしい力です。

あ、先に言っておきたいのが、お酒飲みすぎて知らない異性の人とワンナイトを過ごしたというわけではない。決してない。

家で家族と飲んでました。はい。
もしワンナイトだとしたら、こんな形で文字には起こさないだろう(笑)
ただ、お母さんとお姉ちゃんにはもう顔向けできないほど多大な迷惑をかけてしまった…。

失態を犯した次の日、疲れ果てた母と姉の話を聞いて、恥ずかしさでいっぱいになった。申し訳なさと共に。だから、そのような失態を犯さないためにもこれまで「あまり自分は酒酔いしない方だ」と過信していた自分への戒めとしてしっかりここに記そうと思う。

まだお酒を飲んだことがない未成年どこかで自分は大丈夫、お酒には強いからと私と同様に過信している者がいたら(多分そんなアホは私くらいだろうが)これを読んで少しでも参考にしてくれたら嬉しい。


事件は深夜に。


その日の夜ご飯はカレーだった。
たくさん食べて数時間後、突然姉がこう言った。

「なんかお酒飲みたい…」

この一言で明日仕事で休みという母は賛同し、みなお風呂に入って布団を敷いてもう寝る用意万全!という体制を整えたのち、夜会を開くことが決定。

母がおつまみを作ってくれている間、姉とコンビニで買い出しに行った。

普段は缶ビールを大量買いするのだが、その日はウイスキーとブランデーを飲むことにした。ちなみにわたしは、ウイスキーもブランデーも飲んだことがなかった…。

アルコール度数めちゃ高いよ。あんただいじょうぶ?

姉は心配そうに言った。いや、飲んでみないとわからんやろ。わたしは即答した。実際に姉の方がお酒は弱い。ビール数杯飲んだら立てなくなるし、これまでも、わたしより先に顔が真っ赤になったり、「気持ち悪い」と時より水を挟むことが多かったからだ。

だからなんとなく思っていたんだ。きっと自分は大丈夫だと。

家に帰って夜会が始まり、普通のグラスにウイスキー、ワイン用グラスにブランデーを注いで飲み比べみたいなのをしていた。

姉は飲む前に、喉が焼けるようになると言っていたが、正直その感覚はなかった。ロックで飲んだのだが、普通に美味しい。他愛もない会話をしながら、お酒を飲んでおつまみを食べて楽しんでいた。

でも、どこからだろう。ウイスキーもブランデーも同じような味がして違いがわからなくなったのは。

姉や母の飲むスピードを置いて行き、グラスいっぱいに入っているウイスキーとワイングラスにいっぱい入っているブランデーをいつの間にか一気に飲み干していたのだ。その姿に姉は唖然としていた。母は笑っていた。

そんななかわたしはとにかく楽しくてしょーがなかった。

「もうそろそろねようか」
という母の一言で夜会はお開きになった。

みんながベッドに向かっていく中わたしが向かったのは机。
それは、毎日つけてる日記を書くために。

なんてたのしいんだろう、
なんだかふわふわ雲の上にいるみたいに宙に浮いている感覚があった。すらすら文字が浮かんで、ボールペンが勝手に動いていくような感覚…。

しあわせだった。

とここまでがわたしの記憶…

母の証言


日記を書いて数秒後、すごい音を立てわたしは布団に倒れ込んだ。
その鈍い音に母はすぐさま声をかけた。

「ねえ、だいじょうぶ?』

反応はなし。唇は真っ青。
と次の瞬間、

ゲロゲロゲロゲロゲロ。。。。。。。。。。。。。(食事中の人がいたらすみません)

布団に、枕に、大量の嘔吐レボリューションをするではあるまいか。

「きゃああーーー!!ねえ!吐いた吐いた!!」
「ぇえええ!!」
「ねえおふろおふろ!」
「まじ!?」
「洗面器も!」
「もー最悪!」

ここで母は完全に酔いが覚めたと言った。

わたしは大量にもうそれは大量に吐き出し、体は硬直、髪の毛には汚物。
姉はそんなわたしを力づくでお風呂に入れてくれた、、、、らしい。

母は布団を洗って乾かすのに大奮闘した、、、らしい。

なぜトイレで吐けなかったのか、いやなぜ飲むペースを考えなかったのか、いやいやなぜ、こんなにもこいつは吐きまくることができるのか。

と姉はたくさんの「なぜ」を抱え、呆れていた。
それもそのはず、どうしようもない私の汚い髪を洗ってくれたのも、服を脱がしてくれたのも、パンツをはかしてくれたのもすべて姉だったからだ。

ごめん。。。

全てを吐き出した私は、次の日頭の痛さや気持ち悪さは全くなくピンピンしていた。姉は二日酔いになった。

その朝は昨日の残りのカレーだった。
あねは、私の吐き出したカレーを思い出してしまったのか、苦そーうな顔で辛そうに食べていた。ごめんよぉぉ。。

全てを聞いてなんとなーく記憶を取り戻した私は決心した。
「もう二度とお酒は飲みません!」
すると母は笑ってこう言った。「よかったね、いい学びになって、ペースを考えて飲めばいいだけの話でしょ。次は気をつけなさいね。」

おかあさあああああああん。
そのとき、光がさしてお母さんが女神様に見えた。一瞬だけど。

その日の夜いつものように日記を開いた。
、、、となんだこれは、びっくら仰天仰天ニュース。

そこにあったのはミミズのような字。

「なにこれきもっ」

咄嗟に出てしまった。
その証拠写真を少しだけご覧あれ。

嘔吐する数秒前に書いた日記

こ、これはひどい、、、、。

お酒が強いと過信してはいけない。
寝る前と起きた時のパンツが変わることもある。
みたことのない自分の字が書かれていることもある。
お酒の力は恐ろしい、、

なんてことを学んだ21歳一夏の思い出でした。



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