SDGsという言葉は絶対使わない。 ♠絵画と小説について♠
「政治性、社会性のある表現は僕も否定しません。でも一番嫌なのは、こんなにいいことをしているというにおいがするときです。いいこと、正しいことは大切だけど、それが表現として面白いかは別の話。例えば戦争反対って唱えるのは確かにいいことだが、それを絵にしたからって、すべてがピカソの『ゲルニカ』のようになるわけではない」
「それに、いいことをしていると、それで自己満足に陥ってしまう可能性がある。美術表現としては、そこは慎重に考えないと」
「今のはやりの言葉は一切使わない。それとは違うストーリーを見出すのがアートなんです」
現代美術家・森村泰昌さんの言葉から(朝日新聞)
黒豹コメント:
絵画が好きなので、美術館、美術展に足を運び、審査員や作者のギャラリートークを興味深く聴いております。
絵を描くわけではないのですが、話の内容は、作家の先生方のお話と類似することが多いことに気がつきます。
絵画は一瞬の勝負。小説は、エンドで初めて全貌が開ける。
だが両者は、同じ土壌に根差しているのかもしれませんね。
表題は衝撃的な言葉ですが、
社会派の小説を書く上では、気をつけなければならないと、
改めて考えさせられました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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