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格上に「君はこの仕事に向いていない」と言われたら、鵜呑みにしますか?

こんにちは、ベター二です。今日は、「他人の言葉との向き合い方」について書きました。これはキャリアや転職だけでなく、人生そのものにも通じるテーマと考えています。

現在の私は、私のことを真剣に考えてくれる人の助言だけ聞こうと思っています。そう考えるように自認した体験を交えてお伝えします。


「君はこの仕事に向いてない」と言われた日

ベター二君はこの仕事に向いてない。飲食店とかサービス業の方が向いてるよ。
私がITベンチャー企業に入社して1年ちょっと経った頃、社内の凄腕エンジニアからこう言われたことがあります。

彼は理系の大学院を卒業し、大手有名企業で活躍した経歴を持つ人でした。常にロジカルで的確な意見を言う彼の発言は、私に対する嫌悪といった感情ではなく、得意の分析や洞察から来るものだと理解しました。だからこそ、その言葉は重く、IT業界で成長したい私にとっては絶望的でした。

「そうなんですか……すいません。」
その場では苦笑いで流しましたが、心の中ではどうすればいいのか分からず、自分がなんだか情けなくなりました。


聞かなくて本当に良かった

凄腕エンジニアの発言から15年経った今、私はまだIT業界にいます。グローバル企業で働き、報酬は数倍、職場環境は格段に改善されました。あの時の彼の言葉を鵜呑みにしなくて本当に良かったと思っています。

もちろん、他人の助言を聞き入れて試したこともたくさんあります。

社会人として拠り所となる経験やスキルがなかった私は、自己肯定感も低かったのでステータスがある人のどの助言も価値あるように感じていました。ビジネス本や雑誌で読む凄そうな人の発言にもいちいち深刻になって「自分と次元の違う人が言うこと」と受け取りやたらと深読みしていました。

でも私にとって本当に重要だったのは、「自分で選び、自分の責任で進む」という姿勢だったのです。


他人の言葉を聞かなかった理由

あの時、なぜ彼の言葉を聞かなかったのか。その理由は次の3つです。

1. 「あなたは私の人生に責任を持たない」

選択や行動の結果に責任を取るのは自分自身です。他人のアドバイスがどれだけ正しく見えても、その結果を引き受けるのは自分です。だったら、自分で納得できる選択をする方が後悔しないと思いました。

2. 「あなたは私のことをどれだけ理解しているのか」

私と他人の背景や価値観、強みは全く違います。誰かが絶対飲みたくないという泥水だって、私ならすすって生きれると思えたことがあります。(喩えです笑)これだけ違いがあるのに、他人の言葉を鵜呑みにするのは危険だと感じました。

3. 「あなたの計画詳細やアクション方針を、私は知らない」

他人が何を基準にアドバイスをして、どうアクションをすればいいかを完全に理解するのは困難です。計画の詳細化や実行の段階になった際に特に顕著になります。

仕事であれば都度聞けばいい話ですが、人生やキャリアにおいて都度他人にお伺いを立てることは、少なくとも私には難しいです。


他人の言葉に左右されないために

転職やキャリアを考える中で、周りの人から様々な意見やアドバイスを受けることがあるでしょう。しかしキャリアカウンセラー、ヘッドハンター、上司や同僚、親などなど。みんな自分が置かれている立場とは違うし、今本当に悩んでいることを正しく理解してくれているかも分かりません。

他人の言葉やアドバイスの受け取り方は難しいことがあります。一方的に言われてしまったり何か違和感を覚えることがあれば、前述の凄腕エンジニアの言葉を聞かなかった理由を参考にしてください。そして、自分の考えに無意識に制限をかけていないか考えてほしいです。

また他人の言葉を受け入れる前に、その言葉が受けれいるべき内容に資するかどうかを見極めることが必要です。『NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』』で話題になったお笑い講師・本多正識氏の著書でも「ポイント1 取り入れるものかどうか決める」からアクションに繋げていくステップが記されています。(詳しくは著作まで)

仕事ができる人がやっている「ただのアドバイス」を確実に成長に繋げる方法とは?
本多正識:漫才作家・吉本興業NSC講師

出典 Diamond Omline



最後に

キャリアや転職は、時に迷い、悩むことが多いものです。そんな時こそ、他人の言葉に振り回されるのではなく、自分自身の価値観や優先順位に基づいて選択をしてほしいと思います。

この記事が、あなたがキャリアについて考えるきっかけになれば幸いです。

ベターニ

*「自分の人生に責任を持つ」と言うプロンプトを入れたら何故かライオン・ヒョウが混じったイメージ画像になりました




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