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SHOWROOMのバーチャルカテゴリを発展させるには?

どうも、株式会社DELTA-V / 株式会社V.I代表の上杉です。
本日は私がオーガナイザー事業を6年程展開している
SHOWROOMのバーチャルカテゴリのお話をさせていただきます。
私的にも色々なドラマがあってSHOWROOMでの事業を始めており、
今回は馴れ初めから語っていきましょう。

SHOWROOMのバーチャルカテゴリで事業開始したきっかけ

7年前ぐらいの2018年…私はCAグループのVTuber事業の協業パートナー会社の代表としてクリエイティブや事業プロデュースを担当していました。2018年3月にデビューしたVTuberが当時割とヒットしまして、CAグループのRAGEのVTuberイベントの技術部分を担当して当時はまだ今ほどの規模では無かった「にじさんじ」や「ホロライブ」の初期タレントさんにご出演いただいたりと…多忙な日々を過ごしていました。ところが上記2018年にデビューした最初のVTuberが今で言うタレントトラブルに遭いまして、いや~当時炎上しました。インターネット上で実名上杉vs匿名3万人みたいな状況で炎上してました。このタレントトラブルの話はまた別に書くとして、そんなこんなでCAグループは2019年9月頃(CAはたしか9月決算だったはず)にはV事業をほぼ縮小することに。その流れの中で当時のDELTAGAMES(現:DELTA-V)とのCAグループの会社との協業も終わらせ精神的にも疲弊していた際に、SHOWROOMの当時の課長であるMさんが誘ってくれて、SHOWROOMのバーチャルカテゴリで「電子妖精プロジェクト」を始めることになり、それがオーガナイザー事業の始まりでした。Mさんは元々大手出版社出身の人だったのですが、今も何度かの転職をされてまた別の大手出版社にいらっしゃいます。今でも交流があり定期的にお食事しています。

SHOWROOMバーチャルカテゴリの最盛期

2019年に「電子妖精プロジェクト」を立ち上げて、当時はavexの子会社による「言霊少女オーディション」もあり、2019~2020年でSHOWROOMバーチャルカテゴリの配信者数は爆増、そしてコロナ禍の真っただ中である2021年頃が同カテゴリの最盛期でした。DELTA以外のバーチャル系オーガナイザーでライバーシティやあ〇津軍団…など強いV配信者を抱えるオーガナイザーが乱立し、ガチイベ(SR上で開催されるガチ目なランキングイベント)で各オーガナイザーの代理戦争のような状況になっておりました、市場が最も加速する競合社による三国志状態です。「電子妖精プロジェクト」は後に「電子妖精計画」という名称に変わるのですが、2021年頃も中々ガチイベで強かったと記憶しています。上杉個人的にはライバーシティの配信者が一番強かった気がするのですが、事業における諸刃の剣と言いましょうか…ライバーシティさんも他のオーガナイザーも2022年4月頃にはSRオーガナイザー事業を撤退していた記憶があり、中々長期で半永久的にオーガナイザー事業を前向きに継続している事業者はDELTA-Vぐらいになってしまいました。オーガナイザー事業は実質はプロダクション事業だと考えますが、割と大変なのでスタッフの体制や配信者の維持など継続するには難しい部分があります。

唐突なDELTA ORGANIZATION公式枠おススメの配信者

SHOWROOMバーチャルカテゴリの衰退期

その後バーチャルカテゴリは2022~2023年頃にはchetgroupという会社さんが大きなVsingerオーディションを開催して盛り上がったりしたのですが、その過程でバーチャルカテゴリから高額課金者達が離れてしまう事件が起きたり、コロナ禍が明け社会情勢の変化等もあり、2023年後半頃にはVオーディションの開催数も減り、2024年はVオーディションがDELTA以外ではほぼ無かった印象…(他社さんであったら失礼)です。2021年頃に比べるとSHOWROOMバーチャルカテゴリは明らかな衰退期に入っているとは思います。

ライブ配信プラットフォームの売上の立て方

これはオーガナイザー事業者云々以外の話でもありますが、Vに限らず配信者業界はコロナ禍明けて以降の社会情勢や雰囲気の変化により、明らかに消費者側の「ギフティング疲れ」が出ていて、ギフティングによる売上というのは単一のプロダクトで見た場合減少傾向にあると考えています。大手V事務所もそれを見越してギフティング売上依存からの脱却を行い、物販売上やタイアップやコラボレーションによるIP事業にシフトしています。SHOWROOMはライブ配信プラットフォームの中ではARPPUも高く、かなろギフティング売上に傾倒したプラットフォームなのでプラットフォーム事業における売上は売上の立て方を変えていかないと2026年には相当の減少になると予測しています。主には男性消費者の可処分所得が平均的に落ちてきていて、社会情勢的にそのKPIを改善するのは難しいと考えます。その点、OPENREC.tvはSHOWROOMに比べると基礎売上は低いものの、直近2024年6月に24億円の資金調達に成功している事、サブスクリプション売上や番組コミュニティの物販売上にシフトしていっているので、投資家から見た事業拡張可能性の期待を得られたのだと考えます。SHOWROOMも今からでも遅くないので、チケット制ではなくサブスクリプション機能を入れた方が良いと思います。事業者的目線ではSRはイベンターの売上取得率が低いので、それがネックで新規コンテンツ参入の入口ハードルが高いと思います。

また唐突なDELTA ORGANIZATION公式枠おススメの配信者

SHOWROOMバーチャルカテゴリを盛り上げるには?

さて肝心のSHOWROOMバーチャルカテゴリの盛り上げるための施策ですが…SHOWROOMのリスナーの男女比率は1:9ぐらいで、まず男性消費者というのは1つのプロダクトに集中する期間が最大でも2年程度でユーザーとしては飽きやすいというのがあります。これを解消するために定期的に新規コンテンツやプロジェクトを展開するべきなのですが、経営体力的にもバーチャルカテゴリのオーガナイザーで新規でSRバーチャルで何かを展開する企業があまりいない…という状況です。また根本的な話なのですがプラットフォームの状態改善というのはプラットフォームの運営社が行うものでオーガナイザーが負うものでは無いので、SHOWROOM社がSHOWROOM公式のVライバーオーディションをやってみる…等の施策をやってみたら良いと思います。変なプロジェクトでなくて良くて、純正にDELTAが提供しているプレVのようなオーディションイベントで良いと思います。イラストレーターは有名な方でお願いします。Tivさんが良いですね。テイストが好きです。(これはSR社員に対してのヒントです)

「オマエは何すんねん」という話。

さてそれでは上杉がSHOWROOMバーチャルカテゴリで行事とは…という話をします。まず「DELTA ORGANIZATION」では、プロダクション的にはテーマが変わり「VIRTUAL」から「DigitalStreamer」となり、2.0次元~3.0次元を内包した『Not VIRTUAL DigitalStreamer』がキャッチコピーとなります。2.5次元と言ったらよいのか…ん~2.0次元も3.0次元(実写)も扱う総合的メタバースオーガナイザーに進化していきます。

↓このあたりのくだり
https://x.com/DELTA_Organizer/status/1851281526832709844

元々、DELTA ORGANIZATION公式枠にいるツキマチさんみたいな方もいらっしゃるので。

またSHOWROOMに新規配信者を確保するため「DELTA ORGANIZATION」事業内にて「スカウト部隊」を構築します。最初は3名ぐらいかな。スカウトスタッフはスカウトして2か月程配信者が継続した場合にスカウト報酬が発生、更にはその後売上RSが付随します。2.0次元と3.0次元の壁を超えた(良い意味で拘りのない)デジタルストリーマーを増加させる体制を構築します。

また株式会社V.Iのメディア事業部の方で番組1タイトル、「DELTA ORGANIZATION」公式番組をSHOWROOMで放送を検討しています。ただ、チケット制が微妙。サブスクリプション機能が無いと…。番組名は「今日は△、明日はXXX(仮)」かな。DELTA ORGANIZATION公式配信者によるバーチャルタレントバラエティですね。

最後に…

久しぶりにSHOWROOMについて大ボリュームで言及した気がします。
今後SHOWROOMがプラットフォームとしてどうなっていくのか、私自身も注視していきます。
最後まで長文をお読みいただきありがとうございました。
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