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愛すべき、一番星

2024.12.20

公開と同時に観たけど、だいぶ期待して見たはずなのにそれ以上のものだった実写推しの子。あまりにも圧倒されてしまい言葉にできず、映画も公開されたあとにはなるけど時間が経ち落ち着いたので私の感じたこと。2024年に残しておきたかったので

星野アイという人間と、アイを演じた飛鳥さん
勝手な解釈をすることお許しください


・ふたりのアイを愛したい


星野アイ。愛を知らずに育ったことで、だれかを愛するということに異常なほどの憧れをもってる人。愛を与えるにしても、愛を注いでもらうにしても  "愛を感じられない人間"だと諦めたくなくて、愛する対象を見つけるために嘘をついて、嘘を鎧のようにして、ホントの自分を守りながらも愛を探して彷徨ってるように見えた。

それでも心底、愛というものを信じていて、子供へ無償の愛を与えたい気持ちはふたりが生まれてすぐ芽生えてた感情なんだろうなと見ていて感じた。まあそれも私がアイの嘘に魅せられてた、だけなのかもしれないけど。

だがもうこの時点で、2人を心から愛せてたんじゃないかなと思う。黒川あかねが想像だかアイの映像を目にしたときその母性に気づいていたように、2児の母であると知らない人が見ても溢れでる"母性"ってホントに愛せてる証明になると思う。そう思った理由は、あんなに嘘をつくのが上手い星野アイが、アイドルや女優をしているときに、母としての顔を自ら意図的にファンに見せるわけがないから。それはイコール隠してるつもりだけど、自然に出てしまっていたということ。分かる人には分かるというか、伝わってしまうような感じ。

そのときのアイは、愛せてることに気づかないけど徐々に自分でも「もしかしたら、ふたりを愛せてるかも…」と愛を愛すというベクトルの矢印が気付かぬうちに、ふたりのことを愛すという、嘘偽りない愛を人に向けることができるようになっていた。人間(我が子)をはじめて心から信じて、愛を注いだ結果、ほんの少しだとしても、ふたりを愛せてるかもという自信があったから最期に2人の名前を呼び、まっすぐあの言葉を伝えられたんだろうと思った、思わされた。

自信がなかったとしての言葉だとしてもそのあと発した言葉がすべてだ。「この言葉だけは、絶対に嘘じゃない」とふたりに告げて、はじめてアイは自分がついてきた嘘は、結果的に嘘じゃなかったと気づいたんじゃないかなと。それは「愛してる」と伝えたときのアクアとルビーの表情や、血縁関係は強い絆になるが、それ以上に言葉にしなくてもわかるほど共に過ごした時間の中で感じた。

ふたりが自分を母として慕って、愛してくれてるとわかる言動こそが、アイが絶対と言い切れるくらいの自信をあげたのかなって。あの言葉を言えた理由なんじゃないかと。ふたりもアイを前世から今の今まで嘘なく、まっすぐ愛し続けた結果がもたらした最期だったと思う。

走馬灯で巡る描写がアイドルとしての星野アイではなく、ほとんどが母親としての星野アイだったこと紛れもない愛した証明で、紛れもない相思相愛の親子で。その一気に実感したときの表情と声色。嘘じゃないと言う前の「あぁ…やっと言えた……」心で溢れる想いを噛みしめて、言葉にできないほど苦しい嬉しいという感情に襲われている演技。心殴られたんかってくらいその感情が直で伝わってきた。観ている私まで嬉しくなったし、それ以上に苦しくて、すごく辛かった。

この解釈を勝手にしたのは私だけど、そこに気付いてしまったとき、愛に対しての異常性が創りだした"星野アイ"という人間性に惹かれすぎて狂ってしまうかと思った。実写で生身の人間が演じるからこその良さが存分に出てたと思う。星野アイという人間は苦しくなるくらい愛おしくて。飛鳥ちゃん演じるアイが涙ながらにアクアとルビーに「愛してる」と伝えたシーンを観た方に、この想いは必ず届くと確信した。少なくとも原作アニメすべて観てる私はそう感じて、解釈して、受け取らせてもらいました。こう感じたのは映画を観る前だったけど観たあとも変わらず思った。


「 推しフィルターだろ 」
と言われてしまったら何も言えないけど。

それでもすこしでも多くのひとに届いてほしいと願ってしまうし、その良さを発信したいとも思ってしまう余計なお世話してごめんなさい。それでも飛鳥ちゃんの演技を飛鳥ちゃん自身がすこしでも好きで居られる、もっとつづけたいとかそこに対して乃木坂の頃のような熱量を向けてくれることを願っちゃう。そう本気で思ってしまう演技だったそれだけでうれしかった。

・愛を呪い、呪われたひと


飛鳥ちゃんが星野アイを演じると知る前、アニメで推しの子を観たときふたりの「愛のカタチ」が似てるような感じがしていた。演じる姿をみて、より強くなった想いと身をもって今まで感じた飛鳥ちゃんのやさしさと重なっていった。

アナザースカイ 大阪

「この仕事は呪いみたいなもん
   呪いをかけてる風で、かけられてる」

10年以上アイドルとして活動してた飛鳥ちゃんが卒業後、語ってくれた言葉にすごく重みを感じた
誰よりも「愛を愛してる」そんなアイの最後はファンの歪んだ愛であの結末に至る。そんな星野アイはどこまでも愛に呪われてたひとだと思う。
傍から見たら変なヤツなのも

そして、愛を愛して、愛に呪われたひと
飛鳥ちゃんもそうだ、と思う

メンバーに直接声をかける、連絡する、ただ隣にいる、遠くから見守る、ご飯に行く全部呪いだと思う。我々ファンへもふとしたときにくれる安否のトーク。唐突の自撮り(心臓に悪いランキング1位)我々の誕生日に送ってくれる言葉。誕生日の配信。誕生日前日にくる"明日だよ"トーク。ドームで卒コン開催。卒業後から日常をよくみせてくれるようになる。ふく、めし、飯店、たび、うた、かれー浴びるように投稿してくれたこと。あすかのあれこれ(TEAM SAITOのスタッフの方の協力)それも呪い。その他、書ききれないほどの呪いをかけてくれていた。もちろんいまも。

そして、乃木坂46齋藤飛鳥 卒業発表の日が
11月4日 いい推しの日だったこと。

これがなによりの呪いだった。飛鳥ちゃんからの多方面への愛を感じて、だから余計あの日はつらくて今でも目が眩んでしまうくらい色んな感情が東京の路線図のように交差した日。田舎もんの私がはじめて東京に行ったときの目まぐるしさに似てて、はじめての感情を感じ、心を釘でチクチク少しつづ打たれてるような感覚だった。

なんの意味もない日に発表した訳じゃないこと。ファンからしたら"いい推しの日"なんて絶対に忘れることのない日であって、そんな日に発表してくれたのは、我々への一種の呪いだなと感じる。さいごにだれよりも重たい愛を向けてくれていた

・やさしさとは

逆も然り、呪いを解いてくれる、解いてあげるも
飛鳥ちゃんだと思う

卒業するメンバーの卒コンでかける言葉。同期には同期へのやさしさのカタチ、後輩へは後輩にしか見せないやさしさ。嘘偽りなく、ひとりひとりをちゃんと見てるからこそできるやさしさの使い分け。嘘のない笑顔と相槌。ドラマ、ザンビでの飛鳥ちゃん。卒コンで歌ったHard to say。センターを怖がるアルノちゃんに言った「あんたでしょうが!」や不安を抱えた初センターになる後輩にかけてきた言葉。そして私たちファンが抱えたどうしようもない闇に寄り添った、すべてを知ってくれるかのような言葉。

こう見ると愛を操ってるようにみえるけど
愛という名の、乃木坂46にだれよりも
呪われてる子なのが愛おしい。

「今はガヤガヤしてる場所が落ち着く」と言ってるけどグループ時代は「控え室で本当は会話に入りたいけど入れないから手持ち無沙汰で本を」って言ってたこと。こんなに分かりやすいことあるのかってくらいでかわいい。今ガヤガヤしてる場所が好きなのは、あのガヤガヤが恋しくて淋しいから、好きになったのかな〜自らガヤガヤに出向いてると思うと、たまらなく愛おしい。だれより乃木坂から自分が卒業するのも、周りが卒業していくのも寂しいと思ってるかのようなね。いつまでも呪われてる

そんな、グループからもファンからも
呪いをかけられてる飛鳥ちゃん
もいると思う

こんなにも周りに愛が溢れてるひと
見たことがなくて、でもそんな飛鳥ちゃんを
みて育ってきたからそれが普通のような
気がしてたし、当たり前だとも思ってた。

そう、振り返ってみればそんな愛を
向けてくれる。まっすぐな人だったと
どこか冷たさはあるのに、離してくれない愛。
そんなやさしさをずっと向けてくれていた

アイの嘘が愛に変わる瞬間、アイの愛に対する、怖いほどの執着" 異常性 "を生身の人間が、あそこまで解像度高く演じきったこと。それは飛鳥ちゃんが監督さんや制作側、そして作者さんと原作ファンすべての方へ最大限の敬意をもって誠心誠意、愛をもってくれていたからだと思う。

それもあるだろうが、飛鳥ちゃん自身も愛への憧れのような似たものがあったからなのかなと。ファン歴が何年とか関係なく我々は結局のところ、あなたのことを何も知らない。教えてくれない。教えてくれてもそれが嘘かもしれない。"26年の嘘"をそのままの意味でも捉えれるし、それすらも嘘なのかもしれない。たぶんそれはこれからも変わることはないし、変わってほしくない飛鳥ちゃんの素敵なところで。そんなところも星野アイに通ずるものがあるなと感じた。何も読めないけど、その中で我々ファンにくれるやさしい愛のカタチはアイドル界で唯一無二だった。芸能界でも、なんなら私は今までそんな愛をくれる方に会ったことはないから、私にとって唯一無二の存在だ。だから、私も変わらず、あなたを追いかける変なヤツでいたい。


・実写【推しの子】様へ


実写【推しの子】に対するキャスト制作の皆さんのこの作品を"愛してる"っていう純粋な想い。アイと同じようにこの作品を愛したいって、例え嘘だったとしても観る側の私たちも愛をもって観れば、感じ方とか受け取り方が全然変わってくるんじゃないかなと思う。ここだけ聞くと綺麗事だがこの作品を愛したいと思いながら観てしまったらそれが最後、本気でそう思っちゃうの。思っちゃったのよ

どうしようもないくらい
君(作品)は最高で
私はどうしようもないくらい
君の奴隷(ファン)だ

状態になってしまったので…

まぁ結局のところ、ただの齋藤飛鳥さん盲目オタクの感想ですけど、どうしてもこの作品を通して感じたことを心に留めておくのは勿体ないと思ってしまって。私自身も元々「実写なんて、」と思ってた側だったから、実写バイアスに囚われないことで、こんなにも色んな感情や考え方に気づけるということ

これを通りがかりでも見てくださった方が、これを通して実写【推しの子】観てみようかな〜とか、齋藤飛鳥さんというすんばらしい方に興味を持ってくださる方がいればいいな…という淡い期待と、ただの自己満で残しておきたくて。(まずこんな長文ここまで読んでくださる方いるのか、いたら変人ですね、好きです)

心の底からこの原作を愛する方からしたら実写なんて、そりゃ嫌だと思うし、誰かを応援する、貢ぐ、愛して、盲目になる、その部分では同じオタクなのですっごく分かる。だから賛否両論みんな愛すという気持ちでいれる、心がほんとに平和でたすかる。飛鳥ちゃんが褒められてるのも否定的な言葉もどちらも、すんなりと受け止めれてるし心の底から愛してると言える。嘘じゃない。

飛鳥ちゃんこの役を演じること選んでくれて本当にありがとう。めげずにオファーしてくださった制作側の皆様ありがとうございます。

そして飛鳥ちゃん
嘘はとびきりの愛らしいから言うけど
ぜったい、女優やめないで、ね。

私は、この実写に出逢えてよかったです
実写に対してのバイアスをぶち壊してくれて
ありがとうございました。

私は2024年にたっくさんついた嘘を
吐かずに、抱えて2025へいきますが。笑

来年はもっとたのしみたい
あすかさんと、人生謳歌するが目標ダヨ

では良い、年越しを🌟







一番星、これからも愛してる




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