若い頃の貧乏エピソード
今日みたいに極寒の日には実家の両親のことがとても心配になります。
暖房つけずにストーブとこたつだけで過ごしているんだろうなー、家の中にいても吐息が白いんですよね。
とにかく寒い家なんです。
寒い日のご飯のメニューは、お鍋が定番ですよね。うちは鍋つゆを買ったりもできなくて、基本水炊きでした。お肉とかは入れずに野菜だけしか入ってなかったですね。
最近実家に鍋つゆ買って帰って鍋をしたのですが、鍋つゆをストレートで使うのが勿体無い、と母が言い、水を入れまくって、かなり味の薄い鍋になってしまいました。
だから、一人暮らし始めて、友人宅で、鍋をしたりする時、ウインナーや、お肉をたくさん入れることに驚きましたね。こんな美味しい鍋があるんだ、と。
母は昔から子どもらが栄養足りているかとても心配していましたね、お金がないから、お肉買ったりできないし、どうしようもなかったので。まぁ給食があったし、高校生になったらお弁当屋さんのバイトもしてたし、なんとかなりました。
この前成人式がありましたね。
成人式前って、振袖のレンタルとかのハガキがたくさん届くんですよ、実家に。
当時私は成人式近づいてきてましたが、なにも準備してませんでした。
そして実家から、
「てつ子さん、、、成人式近いけど、、、服どうします?」
母から不安そうな電話がありました。
高い振袖を買ってほしい、って言われるのかと不安だったんでしょうね。
もう服着ていくものないし、成人式は出ない、と言いました。
「えー、、、そんな。どうしようかな。振袖はちょっと高いからねぇ。。
じゃあちょっと良いスーツを買ってあげるから、着て行ったら?」
母からスーツの提案があったから、そうすることにしました。
百貨店でスーツ買いました、6万円くらいしました。当時デカかったので割高でした。
成人式の時、みんな綺麗に振袖着ている中、私はグレイのスーツ着て行きました。
みんなから、身内に不幸があったのか、って心配されました、確かにみんな綺麗にしているのに、1人スーツだったらそうおもいますよね。。
太ったし、着れる振袖がなかった、と説明して誤魔化しました。
成人式の季節になる度にこの時のこと思い出しますね。
あの時のスーツら最近まで大事にしていましたが、サイズがもう違うので、メルカリ で売りました。。ありがとうあの時のスーツ。。
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