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生産性の向上

今後の労働供給制約社会に備えて、生産性をどのように向上させるかというのが様々な企業の課題となっています。
概ね、DXをどのように導入するか、どのように省人化するかとか色々あるとは思いますが、まずは単純に足元からと思ったりもします。今回はそのことについて書いてみたいと思います。


◆中々進まないDX化

どのような業種でもDXを導入していくのはもはや必然だと思います。
ただ、たくさんの人間が集う会社というものは
デジタルに強い人、弱い人、DXを学ぶ意欲がある人、無い人、
DXにより今までの業務フローを変えることに積極的な人、消極的な人、
DXに積極的に投資をする経営陣、そこにお金をかけたくない経営陣、
他にも様々な人がいるわけで中々スピードが上がりません。
これは社内で提案する者にとってはなかなか頭の痛い問題だと思います。

◆その前にやることもあるよね

ただ、DXを上手く導入できました。生産性もそこそこ上がりました。
それでOK。みたいな話だけでもないと思うんですよね。
単純なことだったりしますが、他にもすることがあると思うんです。
これはDX化推進と合わせて両輪で回していかなきゃいけないよねと思います。

◆当たり前のことが意外にできない

私の自戒もこめるのですが、わりと当たり前過ぎて軽視されていることがあります。例えば、パソコンを使う業務なら単純にタイピングスピードによりトータル的には大きな業務遂行能力の差を生みます。
私は比較的社内でも文書作成、入力系の業務は早い方だと思います。なので、よく「どうやったらそんなに早くできるん?」と聞かれることがあります。
私は「純粋に、まずタイピング速度があると思いますよ。」と答えますが、ブラインドタッチを練習しようという人は少なくとも当社内ではあまり見かけません。
(社長は今必死こいて練習しているようですが)
他にも様々な当たり前を軽視してやらないということがたくさんあると思います。
ただまぁ、例として挙げたこの手の業務は、今は音声入力で取り込みチャットGTP等のAIに編集させて、最終チェックのみ行うみたいな感じですね。社内では既にプレゼン資料や文書等はAIに作成させて業務効率化を行っている人も居ます。だとしても、全てを賄えるわけではないので、タイピング速度を上げるのも必要だと思います。

◆5S3定は大事

私の前職は料理人で、今の会社のメイン業務はビルメンテナンスです。
どちらも労働集約産業であり、技術職です。料理を作るのにも清掃をするのにも技術職だからDX化は無理!ではなく、業務を分解し切り分け、DX化できるところはしていかなければなりません。ただ、先程の両輪として当たり前なことですが足元の5S3定が出来ていないことが多いです。
5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・躾」で、
3定とは「定位・定品・定量」の略です。
私は料理人時代にこれらは本当に大事にしていました。例えばキッチン内でこのお皿を取るときに「歩く距離を1歩でも短縮できないか」やこの盛り付けをする際に「5秒短縮できないか」等、物の位置、定量、色々考えていました。
キャリア後期は主に宴会場を担当することが多く、300人前の料理全8種を2人で1時間半以内に提供するなんてこともザラでした。たかが5秒でも300人前となると25分違います。
今はたまに清掃の現場に出る際も常にそのようなことを考えています。大きな商業ビルでトイレが1フロアに3つ、階数が10階だったら全部で30室になります。仮に1箇所の清掃を3分短縮できたら、1時間半も早く終われるんですね。
決まった場所に決まった物がなかったりして探す手間、定量置いてなかったので途中で足りなくなり取りに行く手間、ルールが浸透していないため属人化されてその人しかわからないので調べながら作業する手間等々の無駄は往々にしてあります。
このような5S3定からの業務効率の向上を考えるのは、もはやクセとなっています。

◆論理的思考を生む

5S3定による業務改善を考えることは、私は論理的思考を生むと思います。例えるなら、与えられたパズルをどう早く解くかみたいなイメージです。そしてそれを実践し、新たな問題点を発見し、また計画を立てて実践するというのはPDCAサイクルの習慣をつけることにも繋がります。
とても地味でアナログな作業だとは思いますし、地道な作業ですが、DX化による業務改善とともに両輪で回すことが出来たら素晴らしいのではないかなと思います。
というわけで、私もそろそろ自分のデスクを整理整頓しようとおもいます(ぇ

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