後輩との人間関係
ココオル代表(丸田勝也)の中学校の同級生「ゆきわ」です。
ある時、丸田くんがLINEで
ほんと、老若男女問わず、こいつらほんまめんどくさい。
と愚痴っていました。「こいつら」とは「どいつら」なのかは伏せますが、丸田くんも人間ですからね。
私も、人間関係でしんどい思いをすることがあります。今回は、そんなお話です。
私に似たのかな
後輩指導を甘くみていました。
お恥ずかしながら、私はまだ20代だったというのに、どんな後輩でも立派に育てることができると思っていたのです。
そんな不遜な私に似たのか、第1子妊娠中に初めて出会った後輩は勝ち気で、職場で浮いていました。
産休・育休に入った私に代わり、経験が浅いながら、独りでめいっぱい頑張ってくれていたのだと思います。
私が赤ちゃんを連れて職場を訪れたとき、彼女自身も自分のことを生意気だと言い、職種特有の職場でのやりづらさを嘆いていました。
私は「○○さん(後輩)が大学でお世話になった(同職種の)先生は何歳ぐらいかな」と言いました。
後輩が答えると、私はこう続けました。
「それぐらいの人たちは、もっと大変だったと思うよ。『血を吐く思いでイバラの道を切り拓いてきた』とか聞いたことがあるし」
後輩は「エーッ⁉」と、おっかなそうな声を上げました。
私はさらに続けます。
「だから私は、自分はできるだけキゲンよくしていられたらと思っていて…」
そんなことを言うのが関の山でしたが、頑迷になってしまっている後輩が少しでも柔軟になってくれたら、という思いがありました。
育児疲れの中で
先人が残してくれたものは、ありがたいものです。
プライベートでは、中古で買った家の庭に梅の木がありました。前の住人が植えたもので、実が毎年なるため、その実で夫は梅酒、私は梅ジュースを作ります。
第2子の育休中、6月のある夕方のこと。ベビーカーを押して上の子を保育園に迎えに行った後、家で忙しく過ごしていました。ケア労働(私の場合は家事・育児)というのはなかなか大変なもので、日々、消耗しながら頑張っていました。
一段落して、やっと梅ジュースを仕込めると思いました。夫が梅の実を収穫し、洗ってヘタをとってくれていました。計量すると、ちょうど私が欲しい分だけあることを確認できました。
嬉々として梅の実をビンに入れて、上からハチミツをかけたのですが、その前に、梅の実に包丁で切り込みを入れるというプロセスがあったのです。
忘れていた・・・
気づいたときにはもう手遅れで、張り詰めていたものがプツンと切れたかのように、一気に気分が落ちました。
何もやる気にならなかった上に、以前職場復帰したときに新しく出会った後輩と凄まじくうまくいかなかったことを思い出して、余計に落ち込みました。当時も育児疲れが激しかったので、連想してしまったのかもしれません。
一人で抱えてはいけないレベルだったことを思い出し、もう過去のことではありましたが、翌日、職場に電話して、上司と話し合いました。
結局、ことの詳細を話したわけでもなければ、個人名を出したわけでもなく、穏やかな男性上司から「育休中は、仕事のことも苦手な人のことも忘れて、赤ちゃんとお出かけしようとか、そういう楽しいことを考えていたらどうか」と諭され、そのときはそれで落ち着きました。
失敗したら
そして、ハチミツに浸してしまった梅の実をビンから取り出し、包丁で切り込みを入れていきました。
失敗したら、やり直したらいい。それでだめなら、諦めたらいい。
苦手なら、距離を置けばいい。それが無理なら、できる範囲でやればいい。
そんなことを考えながら。
時を経て、実のしぼみ方がいつもとは違うものの、梅ジュースはおいしくできあがったのでした。