(創作)仮面ライダーガッチャードデイブレイク21話 未来へのエール
前回までの仮面ライダーガッチャード
賢者の石から生まれた謎の怪物と、トリプルライダーがガッチャンコ!敵の凄まじい力になすすべもない仮面ライダーたち。そして、グリオンの狙いとは?
ーエリアF
宝太郎「あ!」
???「あ゛あ゛あ゛!」
(宝太郎に衝撃波が放たれる)
宝太郎「、、!」
「ブラックバハムート!」
アトロポス「間に合ったようだね。」
(トルネードがクロアナの力で攻撃を吸収して宝太郎を守る)
クロト―「はぁぁぁぁぁ!」
(ドレッド・改 弐式もブラッディ―DOで黒い怪物に殴り掛かる)
アトロポス「いくよ!」
クロト―「ああ!」
「ブラックバハムート!ビッグバンノヴァ!」
「トライケラ!ギャンボエール!ドロー!ブラッドロー!」
アトロポス クロト―「はぁぁぁぁぁ!」
???「あ゛あ゛あ゛!」
アトロポス クロト―「うわああああぁぁあ!」
(同時必殺技も防がれ、2人も変身解除され、またも怪物を取り逃がしてしまう)
クロト―「くそっ!また逃がしたか、、」
ー基地
クロトー「そんな身体で戦えると思ったのか!」
宝太郎「でも、あいつを放っておいたら、グリオンを倒す前に、世界が、」
クロト―「それでお前が死んだら、元も子もないだろ。」
宝太郎「、、、」
アトロポス「奴とまともに戦っても勝ち目はない。何か、別の方法を考えないと、、」
但馬「でも、別の方法って、、」
クロト―「とにかくお前はここで大人しくしていろ!私とアトロポスで奴を探す。行くぞ。」
(外へ出るクロト―とアトロポス)
但馬「ほら、クロト―の言う通り、今は2人に任せよう。」
宝太郎「ああ、そうだな。でも、あいつに勝つ方法って、、」
但馬「うーん、そうだな、、」
(りんね(ザ・サン)「宝太郎、、何か私にできることは、、あ!、、」)
(回想 幼少期に父親に絵本を読んでもらうりんね)
(りんね(ザ・サン)「そうだ、これなら!宝太郎!気づいて!宝太郎!、、どうして声が届かないの?、、そうだ、ザ・サン、力を貸してくれる?」)
「ザ・サン!」
宝太郎「?ザ・サン?どうしたんだ?」
「ザ・サン!」
宝太郎「あ!待って!」
(ザ・サンのカードが勝手に飛んでいってしまい、急いでそれを追いかける宝太郎)
ー街中
アトロポス「彼が、心配なの?」
クロト―「え?宝太朗のことか?ふっ、まあな。敵だったときも厄介な奴だったが、まさか味方になってもここまで手がかかるとはな。」
(クロト―とアトロポスの目の前に突然冥国のデスマスク(白)が現れる)
クロト―「貴様、新たな人形か?」
冥国のデスマスク(白)「、、、」
(何も答えずにレプリジャマタノオロチでオロチマルガムに変身する白マスク)
アトロポス「いくよ、クロト―。」
クロト―「ああ。」
クロト― アトロポス「変身!」
ー富良洲高校跡地の近く
宝太郎「おい!ザ・サン!どこ行くんだよ!」
ザ・サン「ザ・サン!」
(突然何もない瓦礫の上で止まるザ・サン)
宝太郎「え?ここ何が?、、あ!」
(瓦礫の中に、九堂風雅と少女の写真を発見)
宝太郎「ここってもしかして、、」
(瓦礫の中を探っていると、ボロボロになった一冊の絵本を見つける)
宝太郎「錬金術師の大いなる道?」
「、、悪魔は子どもたちをさらい、家畜を殺し、世界は闇に覆われました。そのとき、一人の錬金術師が立ち上がりました。光り輝くフラスコを掲げると、なんと太陽を錬成したのです。またたく間に暖かな光が闇を包み込み、悪魔を打ち倒してしまいました。名も語らず去った彼はやがて、「あかつきの錬金術師」と呼ばれるようになりました。」
宝太郎「あかつきの錬金術師って、何か今の俺みたいだな。、、待てよ、もしかして、これなら、、、」
ー街中
(ドレッド・改 弐式、トルネードサンユニコーンと、オロチマルガムの戦闘が続いている)
クロト―「はぁぁぁぁぁ!ふっ!」
「ドレッドブレイキング!」「サンユニコーンノヴァ!」
クロト― アトロポス「はぁぁぁぁ!」
(必殺技を繰り出すも、直前で白マスクには逃げられてしまう)
アトロポス「逃げられたみたいだね。」
クロト―「ったく、何だったんだ、一体。」
宝太郎「クロト―!アトロポス!ちょっと戻ってきて!」
ー基地
(クロト―とアトロポスが戻る)
アトロポス「どうしたの?僕たちをわざわざ呼び戻すなんて。」
宝太郎「うん、これなんだけど、」
(錬金術師の大いなる道を取り出す)
錬金術師3「あ!その絵本、小さい頃に読んだことあります!あかつきの錬金術師が、人々を苦しめる悪魔を打ち倒すんですよね!」
宝太郎「ああ。でも、もしこの絵本の物語が、実際に起こった出来事なんだとしたら、、、」
但馬「確かに、暁の錬金術師の伝説は、その絵本以外にも数多く残されている。悪魔を打ち倒したとか、封印したとか、、ん?そうか!」
宝太郎「ああ。ひとつだけあるんだ。あの黒いマルガムを、倒す以外の方法が。」
クロトー「!、、暗黒の扉か!」
宝太郎「暗黒の扉の中に封印されていた、賢者の石の力。それこそが、あかつきの錬金術師が封印した悪魔だったんじゃないかな?だとしたら、俺たちも暗黒の扉を錬成できれば、」
但馬「あの怪物を、いや、上手くいけばグリオンもろとも封印できる。」
クロトー「待て。暗黒の扉の錬成は、古代の禁術だ。人間の身体が耐えられる負荷ではない。」
宝太郎「、、それでもやらないと!これで、戦いを終わらせられるかもしれないんだ。」
アトロポス「、、うん。無理だよ、人間には、ね。、、だから、僕がやるよ。」
宝太郎「アトロポス?」
クロト―「待て、アトロポス!確かに私たちホムンクルスは、禁術使用による肉体へのダメージは少ない。だが、暗黒の扉の錬成ともなれば話は別だ!もし失敗したら、お前だって!」
(アトロポスが外へ出て行く)
クロト―「アトロポス!」
(宝太郎が追って外へ)
ー基地の外
宝太郎「アトロポス!俺、、」
アトロポス「、、君も分かってるんでしょ?暗黒の扉にグリオンを封印しても、戦いは終わるわけじゃない。誰かが扉を開ければ、未来で、また戦いが始まるかもしれない。」
宝太郎「うん。、、でも、あかつきの錬金術師や俺たちより前の時代の錬金術師たちも、そうやって少しずつ未来に希望をつないできたんじゃないかなって。だから俺は、今を守って、次の世代に未来を託す。それは未来を諦めることとは違う。未来に希望を託して、みんなで少しずつ物語を紡いでいくんだ。」
アトロポス「りんねちゃんもあの時、命を懸けて、君に未来をつないだんだね。あの時は分からなかったけど、ようやく分かった気がする。僕も、りんねちゃんに託された未来を守るよ。」
宝太郎「分かった。俺も、アトロポスを支えるよ。」
アトロポス「暗黒の扉を錬成は、ウロボロス界でしかできない。奴を、ウロボロス界に連れてきてくれる?」
宝太郎「うん、任せて。君だけに命を賭けさせたりしない。俺も、必ず!」
(覚悟を決めた2人の前で、美しき夕陽が沈んでいく)
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