(創作)仮面ライダーガッチャードデイブレイク14話 ヒーローは泣イテイル

前回までの仮面ライダーガッチャード

人々のために戦う仮面ライダー一ノ瀬宝太郎と、力を求める錬金術師 本上銃斗がガッチャンコ!ドレットルーパーが世界中に侵攻する中、彼らはグリオンを止められるのか!?


ー街中
(睨み合う宝太郎と銃斗)
宝太郎「戦うのは、俺だけでいい。」
銃斗「状況を考えろ。お前ひとりで、すべての敵に対処するのは不可能だ。」
但馬「おい、2人とも、落ち着け!」
零花「そうよ。、、今はそれより、街の人たちを安全な場所へ避難させましょう。」
(納得していない様子を見せながらも、従う宝太郎と銃斗)

ー仮避難所
(一週間ほどかけて、錬金術師約50人に加え、一般市民を100人ほど受け入れた簡易避難所が完成)
宝太郎「はい!どうぞ!」
(宝太郎、但馬、2人の女性錬金術師、一般市民のボランティア数人で炊き出しを実施)
市民A(山寺一誠)「おい、どういうことだよ!そんなこと言ってなかったじゃねえか!」
市民B「何?自作自演ってこと?」
零花「違うんです!話を聞いてください!」
(奥の方から一般市民の怒号が聞こえて駆けつける宝太郎)
宝太郎「どうしたんですか?」
零花「みなさんに私たち錬金術師のことや、今、この世界を侵略しているグリオンの存在について改めて説明していたんです。そうしたら、」
市民C「そのグリオンって奴、元はお前らの仲間だって言うじゃねえか!」
零花「仲間とは言っていません!私たちと同じ、錬金術師だったというだけで」
市民B「大体、その錬金術って何なのよ、胡散臭い!」
銃斗「じゃあ、見せてやるよ。」
(銃斗が錬金術で鎖を錬成し、市民数人を鎖で拘束する)
市民C「おい!何すんだ!」
市民A「早く放せ!」
宝太郎「やめろ!」
零花「やめて!銃斗!」
(銃斗が術を解く)
宝太郎「大丈夫ですか?」
零花「銃斗!」
銃斗「錬金術が何かと聞いてきたのはそいつらだろ。」
市民B「やっぱりあなたたちもあの黒いロボットと一緒よ!」
宝太郎「違います!俺たちが必ず、皆さんを守ります。だから」
銃斗「それはどうだろうな。」
宝太郎「え?」
銃斗「そもそも、そいつがもっと早くグリオンを倒していれば、こんなことにはならなかった。」
宝太郎「何だと?」
銃斗「仮面ライダーの力を手にしておきながら、お前はグリオンが賢者の石を手にする前に倒せなかった。そのせいで多くの人が死んだ。、お前の仲間だってそうだ。」
宝太郎「それは、、」
但馬「宝太郎は、仲間を失ってからも、みんなを守るためにずっと一人で戦ってきたんだぞ?それをどうしてそうな風に言えるんだよ!」
銃斗「だが犠牲者が出ていることに変わりはない。それにそいつは、錬金術師の大半を死に追いやった兵器を保有している。化け物になって人間を襲う、危険な力だ。」
宝太郎「違う。ケミーは俺が管理している。人間を襲ったりしない。、、お前は、何が言いたいんだよ?」
銃斗「強大な敵を前に仲間を失い、それでもなお人々を守るために戦い続ける。だが、いくら悲劇のヒーローを気取ろうが、それで世界を救えなければ、決して美談にはならない。」
(スマホの着信音)
市民D「隣の街が、またあの黒いロボットに襲われてるって!」
市民A「何だって!、」
宝太郎「ちょっと待ってください!」
(慌てて飛び出そうとする市民Aを止める)
市民A「行かせてくれ!隣町には、俺の娘家族が住んでるんだ。もしあいつらに何かあったら、、」
銃斗「一般人が行ったって足手まといになるだけだ。引っ込んでろ。」
市民A「何だと、てめえ!」
零花「私たちに任せてください。」
市民A「でも、」
宝太郎「大丈夫です。娘さんは、俺が必ず助けます。」

ー隣町
(宝太郎と錬金術師たちが隣町に到着、多数のドレットルーパー軍式が人々を襲っている)
市民E「蒼汰!蒼汰!」
(母親と子供で逃げている最中に、子どもが転んでしまい、その子供が剣をもったドレットルーパーに斬りかかられようとしている)
宝太郎「変身!、、はぁぁぁ!」
(ガッチャードデイブレイクスチームホッパーに変身し、ドレッドルーパーに体当たり、子どもを母親に引き渡す)
宝太郎「あっちに隠れてて!但馬、頼む!はぁぁぁぁ!」
銃斗「ふっ!はっ!」
零花「はぁ!」
(銃斗、零花ら錬金術師もドレットルーパーに応戦)
蒼汰(市民Eの子ども)「あれ、何?」
(ガッチャードを指さして尋ねる)
但馬「仮面ライダーだよ。人々を守るために戦う、正義のヒーロー。」
銃斗「ふっ!」
(銃撃を防ぐためにバリアを錬成したが、そのせいで弾道が変わり、逸れた流れ弾が隠れていた市民の方へ。)
市民E「ああっ!」
宝太郎「はぁぁ!」
(ガッチャ―イグナイターを装着してファイヤーガッチャ―ドデイブレイクに変身、高速移動で銃弾を回り込んで阻止し、エクスガッチャリバーのナインテイルストラッシュで撃破)
宝太郎「みんな、大丈夫?」
蒼汰「ありがとう、仮面ライダー!」
宝太郎「えへへっ!」
(変身解除した宝太郎が蒼汰の頭を撫でる)

ー仮避難所
市民A(山寺一誠)「友里!蒼汰も!良かった、本当に良かった!」
市民E(山寺友里)「お父さん!」
(市民Aと娘(市民E)が抱き合う)
市民E「本当にありがとうございました。」
(宝太郎に向かって頭を下げる)
宝太郎「いえ、助けられてよかったです。」
市民A「ありがとう、本当にありがとう!」
(宝太郎の手を握り、何度も礼を言う市民A。周りの人々も宝太郎も笑顔に。)
(そんな中、銃斗は意味深な表情でその場から立ち去る。)

ー避難所の裏
(冥国のデスマスク(緑)と誰かが話している)
冥国のデスマスク(緑)「それでは、指示の通り、お願いしますよ?ふっふっふっふっふっふ!」

翌朝、山寺さん家族が遺体で見つかった。


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