(創作)仮面ライダーガッチャードデイブレイク6話 マッドガッチャ!黄昏にさよならを

前回までの仮面ライダーガッチャード

蓮華の死を乗り越え、後輩たちを守り抜く決意を固めた錆丸と、因縁の相手ドレッドがガッチャンコ!グリオンに操られドレッドに変身した錆丸は、ミナトを手にかけた後、宝太郎とりんねを巻き込んで爆発してしまった!仮面ライダーたちの運命は!?


ー錬金アカデミーの前
(グリオンの高笑い)
グリオン「ん?」
(爆風の中から、ドレッドライバー、ワープテラのみが見つかる)
グリオン「奴のドライバーがない、、逃げたというのか、、」

ー拠点の前
(意識を失っていたが、目を覚ます宝太郎)
宝太郎「ん?、、ここは、俺たちの基地?なんで、、」
マッドウィール「ウィール!」
宝太郎「マッドウィール?君が助けてくれたの?でも、なんで?あ、、」
(マッドウィールにヴァルバラッシャーが乗っている)
宝太郎「あのときスパナは、マッドウィールを逃がしてたんだ」
(スパナが爆散する直前、マッドウィ―ルのカードをヴァルバラッシャーに入れ、爆発から守っていた)
りんね「うっ、、」
宝太郎「九堂!大丈夫?」
りんね「うん、、でも、、」
(ドレッドにより殺害されたミナト、ドレッドの中で爆散した錆丸を回想)
宝太郎「ミナト先生、、錆丸先輩、、、、」

ー錬金アカデミー前
グリオン「まあ良い、ケミーはこちらにある以上、向こうからやってくるはずだ。私たちは、念願のケミストリーの準備だ、、」
(嬉々とした表情のグリオンに対し、表情に恐怖が現れる冥国の三姉妹)

ー拠点
ホッパー1「ほっぱ!ほっぱ、ほっぱー!」
宝太郎「グリオンが、何かを始めたのか、ホッパー1?」
ホッパー1「ほっぱー!」
宝太郎「、、そっか、、」
りんね「一ノ瀬?」
(無言で立ち上がる宝太郎)
宝太郎「俺、、もう無理だと思う、、」
りんね「え?」
宝太郎「俺、最初は、みんながいれば、今までみたいに、何とかなるって思ってた。でも、スパナも、鏡花さんも、蓮華お姉さんも、錆丸先輩も、ミナト先生も、そしてケミーのみんなも、俺の周りにいる人がどんどんいなくなって、俺は、誰も、救えなくて、、」
りんね「違う!一ノ瀬のせいじゃない!」
宝太郎「俺のせいだよ!、、俺がもっと強かったら、、あの時、あのマルガムに勝ってたら、グリオンを倒せてたら、、、誰も死なずに済んだのに、、俺は、、俺は、、」
りんね「、、、」
宝太郎「、、、」
りんね「一ノ瀬だけが、頑張らなくてもいいんだよ?」
(宝太郎が振り返る)
りんね「私、ずっと友達とかいなかったから、一ノ瀬みたいな人、出会ったこともなかった。まっすぐで、絶対諦めたり立ち止まったりしない。いつも、太陽みたいに輝いてるから、一ノ瀬の近くにいると、みんながキラキラ光って見える。私だって、一ノ瀬がいたから、お父さんのことも信じられたし、たくさん仲間もできた。全部、一ノ瀬のおかげだよ。」
りんね「私は一ノ瀬みたいにはなれないから、だからせめて、一ノ瀬が進む道を、照らせる人になりたい!だって私も、お父さんに未来を託された、仮面ライダーだから!」
宝太郎「九堂、、、」
りんね「私は一ノ瀬を支える。最後まで一緒に戦う。それが、私が決めた、私のルール。だから頑張ろう、一ノ瀬?一緒に。」
宝太郎「、、ありがとう、九堂。」
(涙をこぼす宝太郎)
(ホッパー1、スチームライナーが宝太郎を励ます)
宝太郎「ホッパー1とスチームライナ―もありがとう!、、俺はこれ以上、仲間を失いたくない。よし!みんなを助けに行こう!」
りんね「うん!」
(スチームライナーに乗り、ウロボロス界を目指す)

ーウロボロス界
グリオン「強大な暗黒の力を秘めた10枚のレベルナンバー10。そして、人間の悪意の結晶、ドレッドライバー。さあ、始めようか。」
ケミーカードが空中に並び、ドレッドライバーが大釜へと変形。
グリオン「そは地より天にのぼり、再び地へと下る、この世の創造もまた、かくありき。」
空中のウロボロスの輪の中に扉が形成され、素材とされているケミーたちの苦痛な叫びがこだまする。
ラケシス「あれが、、暗黒の扉、?」
クロト―「ついに、開くのですね。」
グリオン「もうじき私の望む世界が実現する。決して消えることのない永遠の理想郷だ。」
アトロポス「準備は整いました。あとは、」
グリオン「ああ。ちょうど、やってきたようだ。暗黒の扉を開く、最後の鍵が。」
(スチームライナーに乗った宝太郎とりんねが到着。)
宝太郎「グリオン!」
グリオン「待っていたぞ、一ノ瀬、宝太郎。」
(ケミーの苦しむ声が聞こえる)
宝太郎「ケミーのみんなが苦しんでる、、今すぐ助けなきゃ!」
グリオン「暗黒の扉が開けば、ケミーはすべて消滅する。その時、生贄となった彼らの悲鳴が響き渡るだろう。そう、お前の仲間たちのようにな、」
宝太郎「ふざけるな、、もうお前に仲間は奪わせない!」
りんね「みんなに託された未来を、守って見せる!」
宝太郎 りんね 「変身!」
(ガッチャードスチームホッパー、マジェードサンユニコーンに変身)
クロト―「グリオン様、ここは私たちが、」
グリオン「いや、私がやろう。奴のドライバーを奪い、生物もどきが息絶えるさまを、その目に、焼き付けてやる。変身。」
(グリオンがドレッド弐式に変身)
宝太郎「、いくぞぉぉぉぉ!」
(ドレッドのパワーに押され気味の二人。)
りんね「、強い、、」
宝太郎「でも、負けるわけにはいかない!」
りんね「うん!」
(ガッチャ―トルネードとガッチャ―ジガンで挑むガッチャード)
(さらにマジェードがムーンケルベロスにチェンジし、マジェードのムーンケルベロスノヴァと、ガッチャードのホッパー1・スチームライナースキャンのガッチャ―ジツインバスターでドレッドを怯ませることに成功)
アトロポス「グリオン様!」
宝太郎「どうだ!これが俺たちの、互いを信じる力だ!」
グリオン「なるほど、ならばさらなる力の差を、教えてやる。」
(レプリスチームライナー、レプリユニコン、レプリダイオー二の3枚のカードでドレッド参式に変身)
宝太郎「何!?」
りんね「、3重錬成!?」
(ドレッドがガッチャード、マジェードを圧倒)
(ガッチャードはエクスガッチャリバーで攻撃、マジェードはサンユニコーンに戻って挑むも、返り討ちに遭い、倒れる)
(グリオンの高笑い)
グリオン「これが力というものだ。お前たち人間では決して到達し得ない。」
りんね「、、強すぎる、、」
宝太郎「それでも、、やるしかない!はぁぁぁぁ!」
(スチームホッパーフィーバー、サンユニコーンノヴァの同時必殺技を繰り出すも、弾かれ、大爆発)
グリオン「ふっはっははははは、ん?」
宝太郎「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
(爆炎の中から、ヴァルバラッシャーを振りかざしたガッチャードが突撃)
グリオン「まだ分からないのか?お前たちの勝利など、万に一つも、ない!」
宝太郎「俺は絶対に諦めない!だって俺は、仮面ライダーガッチャードだから!はぁぁぁぁ!」
(ドレッドを怯ませる)
宝太郎「マッドウィ―ル!力を貸して!」
(ヴァルバラッシャーにマッドウィ―ルをセット)
クロト―「させるか!」
(冥国の三姉妹が駆け寄るも、りんねがそれを食い止める)
りんね「行って!一ノ瀬!」
宝太郎「はぁぁぁぁぁぁ!」
(スチームホッパーフィーバーでヴァルバラッシャーを蹴り飛ばしてライダーキック)
(大爆発)
「、、、」
りんね「、、あ!」
(爆炎の中から、変身解除した宝太郎がドレッドに追い詰められる姿が現れる)
グリオン「残念だったな。言っただろう。お前たちに、勝ち目はないと。」
宝太郎「ぐあぁ!」
(グリオンが変身解除)
(グリオンにガッチャードライバーを奪われ、取り返そうとするも、足蹴りされる)
グリオン「いい仕上がりだ。よくぞここまで育ててくれた。」
宝太郎「何、だと、、?」
グリオン「お前は、今まで多くのマルガムと戦い、その都度、このドライバーは成長してきた。一ノ瀬宝太郎、お前が完成させたのだ。暗黒の扉を開く、最後の鍵を。」
宝太郎「ぐあぁ!」
りんね「一ノ瀬!」
グリオン「さあ、この鍵をもって、開け!、暗黒の扉!」
(暗黒の扉の中に、三つ目の悪魔が見える)
りんね「、あれは!?、、」
グリオン「私に力を、愚かな人間を、この世の生きとし生けるものすべてを、黄金に変える力を!」
宝太郎「すべてを、黄金に変える!?、、」
グリオン「何を驚く?無価値なものから金を錬成することこそ、錬金術の本質じゃないか。私は永遠に止まった時間の中で、黄金に光り輝く美しき世界を眺め、暮らすのだ。」
宝太郎「、、、そんなことのために、、俺の、仲間を、、」
グリオン「黄金の中で時が止まれば、すべてを忘れ、お前もその苦しみから解放される。悪い話ではないだろう?さあ?もう諦めろ。」
宝太郎「、グぅリ、オン、、」
りんね「一ノ瀬、、」

(冥国の三姉妹のもとへと歩み寄る)
アトロポス「おめでとうございます、グリオン様」
グリオン「ああ、君たちもよく働いてくれた。私に選ばれた存在として、君たち3人を、我が理想郷、エルドラドへと招待しよう。」
ラケシス「私たちを、消さないんですの?」
グリオン「何を言っているんだ、ラケシス?君たちは、私が作り出した、愛しき我が娘、家族ではないか。ともに、永遠の黄金の中で暮らそう。」
ラケシス「グリオン様!」

(扉の中から三つ目の化け物が外に出始め、手始めにガッチャードライバーを破壊。中から賢者の石の欠片を回収。)
グリオン「そうか。賢者の石の欠片をドライバーに隠していたのか、九堂風雅。」
(次は三つ目の化け物はケミーに狙いを定め、怯えるケミーたち。)
宝太郎「ケミーが、、、ああっ、くっ、、」
(救出に向かおうとするが、身体に力が入らない宝太郎)
りんね「はぁぁぁあ!、、、変身!」
宝太郎「九堂!」
りんね「はぁぁぁぁぁぁぁ!はぁ!」
(りんねがマジェードに変身して、飛び上がり、ユニコンの浄化作用の力で冥国の力を無力化、ケミーを救出するも、三つ目の化け物の攻撃に身体を貫かれる)
りんね「うあぁ!、あ、、、」
宝太郎「九堂!」
(変身解除し、地面に倒れこんだりんね、そこに駆け寄る宝太郎)
宝太郎「九堂、九堂、、」
りんね「、私、、まだ、、一緒に戦いたいよ、、宝太郎、、、」
宝太郎「九堂!、、あ、、あ、、あ、、、」
(りんねの魂はザ・サンのカードに移り、その力でケミーたちはデイブレイクケミーへと再錬成)
アトロポス「りんねちゃん、、」
グリオン「さあ、我が体に宿れ!120年前に封印された、冥国の力よ!」
(三つ目の化け物がグリオンの身体に取り込まれる)
グリオン「ついに、ついに、冥国王の力が、私のものに!ううっ、、そうか、まだ完全には馴染まないか。それでは少々、眠りにつくとしよう。」
宝太郎「九堂、、九堂、、」
グリオン「一ノ瀬宝太郎。お前はまだ殺さない。この世のすべてが黄金へと染まるその瞬間まで、お前には極上の絶望を味わわせてやろう。それがお前の言う、私の、ガッチャかな?」
(空間移動するグリオンと冥国の三姉妹)
(ひとり残された宝太郎)
宝太郎「うわぁぁぁぁぁぁ!」

ー墓地
(新しく作ったりんねの墓の前で、号泣する宝太郎)
宝太郎「九堂、ごめん、、ごめん、、、」




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