(創作)仮面ライダーガッチャードデイブレイク12話 黒い暗雲、家族の分かれ
前回までの仮面ライダーガッチャード
家族を失った宝太郎と、子どもの頃の宝物がガッチャンコ!新たな力を手に入れた宝太郎はファイヤーガッチャードデイブレイクに変身した!
ー屋上
(胸のあたりを抑えるグリオン)
グリオン「なるほど、新たな力を手にしたか。、だが、我が賢者の石の力には遠く及ばない、、」
宝太郎「、グリオン!はぁぁぁぁぁぁ!、、うわぁ!!え?」
(もう一度必殺技を発動し、グリオンに殴りかかろうとするガッチャードだが、イグナイターがオーバーヒートを起こし、変身解除に。)
グリオン「一ノ瀬宝太郎、今日は始まりに過ぎん。軍勢が揃い次第、世界全体に侵攻し、私がすべてを掌握する。」
(空間移動で立ち去るグリオン)
宝太郎「待て!、、はあ、、」
(変身解除し、イグナイターを取り外す宝太郎)
宝太郎「必殺技を2回続けては使えないのかな?でも、すごいパワー、、、あ、、」
(下を見下ろし、無残な姿となったキッチンいちのせの跡地が視界に入り、また気持ちが沈む宝太郎)
ー冥国のアジト
(増え続けるドレットルーパーを満足そうに見守るグリオン)
グリオン「順調だ、まもなく数は揃う。、、、ここも少し手狭になってきたな。」
ラケシス「グリオン様!」
クロト―「私たちにも、ご指示を!」
(三姉妹の言葉は耳に入っていない様子で増え続けるドレットルーパーに目をやりながら)
グリオン「人形、錬金術師どもの拠点を探し出して来い。おそらく錬金連合の施設のどこかに身を寄せているだろう。」
冥国の三姉妹「はっ。」
(アトロポスは不満げな表情を見せる)
(冥国の三姉妹が立ち去る)
グリオン「あとは、’彼ら’にご登場いただくとするか。」
(グリオンの目線の先には、大きな水槽の中にホルマリン漬けにされた三人の人間の死体が。)
ー街中
ラケシス「奴らの居場所、どうやって見つけるつもりですの?」
アトロポス「マルガムに人間を襲わせれば、奴らは必ず現れる。」
(街にカマンティス、アントルーパー、ハピクローバーのレプリマルガムを放ち、人々が逃げ惑う)
アトロポス「呼び寄せて後をつければ、簡単に」
クロト―「なあ、アトロポス!、、グリオン様のご様子、何かおかしいと思わないか?」
アトロポス「うん。確かに、眠りにつかれる前と後で、何かが変わった。今のグリオン様は、僕たちに、あまり、興味がないみたいだ、、」
ラケシス「でも、あの時!」
(回想 グリオン「君たちは私が作り出した愛しき娘、家族じゃないか。ともに、永遠の黄金の中で暮らそう。」)
ラケシス「グリオン様は、きっと、今も、、」
アトロポス「眠りから覚めた後のグリオン様は、黄金郷のお話を一度もなさっていない、」
クロト―「私は、これからもずっと、3人で一緒にいたい。私は、、家族を守りたい、」
ラケシス「私は、、分かりませんわ。、、」
アトロポス「、、とにかく今は、グリオン様のご命令を果たそう。」
クロト―「来たぞ!」
(ファイヤーガッチャードデイブレイクがゴルドダッシュに乗って駆けつける)
宝太郎「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
(スチームホッパーバーニングフィーバーでマルガムを3体とも撃破し、変身解除する宝太郎)
宝太郎「これは、、レプリケミーのマルガム?ってか、3体だけなの?、、まあ、いっか。」
(疑いながらも、再びゴルドダッシュに乗って走り去る宝太郎)
(冥国の三姉妹が顔を見合わせて、宝太郎の尾行を始める。)
ー錬金連合極秘施設前
(陰に隠れて様子を伺う冥国の三姉妹)
クロトー「あれが、錬金術師の基地か、」
アトロポス「さあ、グリオン様に報告しよう、、ラケシス?」
(ラケシスがアトロポスの手を掴んで止める)
ラケシス「、、この建物を奪って、あの不気味なドレッドを増やして、グリオン様は何をしようとしている、、私、やっぱり怖いですわ!グリオン様にとって私たちはただの人形でしかない!、、このままじゃ」
グリオン「よくやった、人形ども。」
(空を轟音とともに黒い雲が覆い、どこからかグリオンの声が聞こえてくる)
グリオン「さあ、錬金術師どもを、根絶やしに」
錬金術師「敵襲だ!」
(空間移動で大量のドレットルーパー軍式が銃を構えて拠点を襲撃)
宝太郎「はっ!、、変身!はぁぁぁぁぁ!」
(ファイヤーガッチャードデイブレイクに変身して応戦)
宝太郎「みんな!早く逃げて!」
グリオン「一ノ瀬宝太郎、紹介しよう。」
(奥の方から赤、青、緑のマントを羽織り、顔には仮面を付けた三人が歩んでくる。)
クロト―「あれは!」
グリオン「我が新たな人形、冥国のデスマスクだ。」
アトロポス「新しい、人形?」
(驚く冥国の三姉妹。)
グリオン「彼らの素材には、君の仲間を利用させてもらった。」
宝太郎「何?」
(グリオンがようやくその場に現れ、施設の中に入っていく)
宝太郎「待て、グリオン!うわっ!」
(ドレットルーパーに阻まれ、グリオンを追えないデイブレイク)
ー錬金連合極秘施設内
グリオン「素晴らしい。今よりここに、新たな城を構えるとしよう。」
(外でも地鳴りがして、建物が変形していく)
宝太郎「何だ、?」
(グリオンの城が完成)
グリオン「さあ、我が城の力を見るがいい!」
(城の上部からレーザービームが照射、錬金術師が逃げ惑う)
宝太郎「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
クロト―「逃げるぞ!」
(逃げ出そうとする冥国の三姉妹)
ラケシス「アトロポス、クロト―!あっ、、、」
(アトロポス、クロト―に向けて放たれたビームを、ラケシスが盾となって被弾し倒れこむ)
クロトー「ラケシス!ラケシス!」
ラケシス「クロト―、アトロポス、、」
アトロポス「グリオン様?どうして?」
グリオン「言っただろう。新しい人形を錬成した今、お前たち出来損ないの人形はもはや用済みだ。」
宝太郎「グリオン!」
グリオン「消えろ。」
宝太郎 クロト― アトロポス「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
(大量のビームが照射され、辺り一帯が焦土と化す)
(静寂の中グリオンの高笑いだけが鳴り響く)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?