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ぴりりと辛くても、山椒は小粒

際立った才能を持っていても、体は小さいこと。

いきなりネガティブ、へそ曲がり。私自身は小柄かつ自信のある才能などもないので、こんな表現の文章を書いてよいのか、とも思います。
ですが、こんな表現でも意外と的を射たというか、正面から受け止めても良いのではないかと思います。

対人関係、殊に初対面においては、どうしても外見や身振り手振り、声質等で相手を判断、というか推量してしまうじゃないですか。無言で上から下まで嘗め回すように見てくる人間は論外ですが、挨拶を交わしながらでもそれとなく体格や顔つき、服装などは見ているし、見られていると思います。「この人はこんな感じの人なのかな」って。

直感的にこの人とは上手くやれる、あるいは無理だな、と感じる人以外とは、以降も複数回様子見的なお付き合いをしていくと思うのですが、その複数回においても外見による評価、悪い言いかえですが値踏みは重ねるものかな、と。その上で最終的に判断をして、「友人」なり「恋人」なり、「ビジネスの切れ目が縁の切れ目」なりに枝分かれしていったり。

人間見た目が全て、とは思いませんが。見た目の影響は大きいと思うんですよね。ともすれば、明確な強みを持ちながら見た目で舐められて損をする、力を発揮することができない。そんな不運に見舞われる人もいるのだと思います。

そうは言っても、体格については大きく変えることはできない。小さいゆえに得をすることもありますし。私は洋服が好きですが、体が小さいことがネックとなり、自分に合うサイズの服になかなか出会えません。これは寂しく悩ましくもある、とずっと思っていたのですが、いろいろ対応策もあることに気づいてきました。「裾上げ以外の服の直し」「レディースサイズの検討」「オーダーメイド」等々。

話が脱線しましたが、体が小さいことでご自身のアピールが十分にできないとお悩みの方もいらっしゃるかと思います。どうぞ諦めずに、話術なり実践なり、アピールをお続けください。必要と思うならね。能ある鷹は爪を隠すとも言いますし、能を魅せる必要がない相手ならば、べつに鳶でいてもいいと思います。でも鳶は結構大きいですね。猛禽類で小さいだと、フクロウとかハヤブサ?チョウゲンボウとかいましたかね?

今回のタイトルの元の言葉は、相手を見るときに「小さいからといって侮るな、素晴らしい才能を持っているに違いないぞ」、と自身を戒めるときに使う言葉なのでしょう。
翻って、お題は自分目線から、相対する相手に対し「自信をもって接すること、堂々と振舞って信頼を勝ち取ろう」、というポジティブさが大事だ、という解釈に変換できるのではないでしょうか。
自身が大きな体格である場合は、特段考える必要なく、でんと構えておきましょう(笑)

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』

「山椒」は小粒でも辛みがきいていて、スパイスとして料理を引き立てる。(中略)そんな山椒のように、体は小さくても鋭い才能にあふれ、優れていることのたとえ。また、侮れないこと。

今日から役に立つ!教養の『ことわざ』 西東社 p.288


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