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常に自分自身に正直でいたい・獅子座の満月

今日は獅子座の満月です。満月は、地球を挟んで太陽と月が並んだ配置になる日です。空を見ると「太陽-地球-月」と並んで見えます。といっても、三次元の世界では太陽と月を同時に見ることは出来ません。そのため、こうした天体の配置を俯瞰するために、二次元で再現したものがホロスコープ(専門的にはチャートといいます)です。出生時のホロスコープの月の配置が獅子座にあれば「月星座が獅子座」と呼びます。

月星座が解らない方
こちらのサイトでホロスコープを作ることができます。
事前に出生時間を調べてくださいね。
http://www.horoscope-tarot.net/

「獅子座って個性的な人が多いと思うのですが、先生はどう思いますか?」
これは、昨年の講座で生徒さんのA子さんからいただいた質問です。A子さんは、さらに「個性的という点では、水瓶座が一番かもしれませんが、獅子座も個性的な人が多いと思うのです。水瓶座の個性と獅子座の個性はどのように違うのでしょうか?」とも補足されました。皆さんは、どう思われますか?

獅子座と水瓶座の違いを考える時に、最も簡単な切り口となるのは4区分です。4区分は、12サインを「火」「地」「風」「水」という四つの元素に分類し、その特性を整理したものです。占星術の初期に学ぶ際に必ず取り組むテーマです。また、比較的わかりやすく12サインが整理できるのでとても便利です。

水瓶座は「風」のサインで、獅子座は「火」のサインです。
「風」は自分自身の世界を広げることに長けています。風は横に向かって吹いていき、空気に流れを与えます。そのため、自分が存在しているテリトリーに、新しい情報や発想を引き込み、幅の広い視点を獲得していきます。

そのため「風」は様々な視点を持ち、選択肢が多岐に渡るのが特徴です。なので、多くの「風」の人は「人間の個性は人それぞれであり、多岐に渡る」という価値観を持っています。中でも水瓶座は、風のサインでも最も経験値が高いため(12サインの終わりに近いので)、100人いれば100通りの個性があることを前提に生きています。

それに対して社会といのは、ある程度「こうあるべき」という限定されたあり方を持つ共同体です。多数派が勢力を持ち、世の常識となっていくのは、民主社会では当たり前なのでしょうが、あらゆるあり方を認める水瓶座とは相容れないものがあります。水瓶座は、こうした社会において、堂々と少数派や希少派を名乗ることができます。ゆえに、個性的(=変人)と言われます。

では獅子座はどうなのでしょう?
「火」は、自分自身の思いに正直で、その思いを外界に打ち出し実現していく力を持っています。炎は上へ上へと燃え上がってく傾向にあります。「上に向かう」ということは、前に進む力が強いということの現れです。

「風」のように幅を持たせることより、前へと推進する力が強いのが「火」のサインです。前進するためには、選択肢も持つよりも、一つに絞ることが大切。そのため、火のサインには多様な考え方はありません。中でも獅子座は不動宮のため、自分が「これだ!」と思ったことを変えないことにおいては、他の追随を許しません。

では、そんな一本木に自分を通す獅子座は、なぜ個性的なのでしょう?
それは、人はもともと個性的だからです。特に獅子座は前半サインであるため、世の中での経験値は高くはありません。それゆえ、自分自身の性質を修正することなく表現できるのです。いろいろ経験すればするほど、自分をそのまま出すのは難しなります。

「ありのまま」を出してみたら、それが他者から「変わっている」と言われるのです(これは獅子座の人の多くが経験していることだと思います!)この現象は、獅子座が変わっているのではなく、多くのサインが環境に適応するために自己に修正をかけるからです。獅子座本人からしたら「え?どこが変わっているの?」という感じです。子供の頃から社会性を学ぶ機会が増えた現代では、よりこうした現象は顕著でしょう。

月星座/獅子座のポールマッカトニーは「かつては、変なことをする奴が、変な奴なんだと思っていた。でも今は、他人を変だと言う奴こそ、変な奴だとわかったんだ」と言っています。これは「変わっている」と批判する人は「個性を殺すことなく生きている人への憧れだ」と言い換えることもできるでしょう。

4区分の補足
自然界は「火」「地」「風」「水」という四つの元素で構成されています。これを地球の「四大元素(=4エレメント)」と呼びます。地球上の物質では具体的に、「火=炭素」「地=窒素」「風=酸素」「水=水素」を表します。元素が難しければ「火=太陽」「地=大地」「風=空気」「水=海」と考えると分かりやすいでしょう。この四大元素は、物質だけではなく「万物は四つの性質に分けられる」という概念にも応用され、世の中の出来事や物や生物のなどあらゆる性格付けの基本形をなしています。占星術の12サイン(12星座)も、この原理が応用されています。そのため、12のサインは全て「火」「地」「風」「水」のいずれかに属しています。占星術を初めて学ぶ時は、この4元素での分類が大きな頼りとなります。

というわけで、最初の問いの回答ですが、「例えば、好きな男性のタイプは?聞かれ「熊みたいな人」や「友達がいない人」や「歯並びが悪い人」など、「変わっているね」と言われそうなことを堂々と言うのが獅子座。それに対して「そもそも男性は好きではない」というような身も蓋もないことを言うのが水瓶座」と返答しました(キレはいまいち…)

さて、月星座の獅子座のお話しです。

「遊べば遊ぶほど、いい仕事ができるようになる」これは月星座/獅子座のM子さん(IT企業勤務)の言葉です。獅子座は遊びが好き、獅子座はどんな時にも前向き、こんなふうに受け取ることもできます。しかし、獅子座の本質を深掘りすると「まず、何をしたいか」「まず、どうありたいか」という自己の衝動が先にあって、それから「やらないといけない」という義務がきます。そのため「まずは遊びたい」です。でも「仕事はしないといけない」。であるなら「遊びが仕事に活かされればよい」と考えます。義務のために衝動を抑圧するという発想は獅子座にはありません。

「NISAって何?ミーシャの妹みたいなもの?」と月曜から夜更かしばりの発言をして、周囲を笑わせているFさん(ホテル業勤務)も月星座/獅子座です。彼女の口癖は「へー、知らなかった」です。まあ、NISAはやや難易度は高いかもしれませんが、情報に興味がない獅子座は、世の人の8割が知っていることでも、知らないことが多いです。獅子座にとっての情報は、天から直感を通して降りてくる啓示のことであり、マスメディアなどの情報はノイズでしかりません。

「交差点で信号を待っている時でも輝いて見える人でいたい」これは月星座/獅子座のYさん(男性)の言葉です。この男性は、私の若い頃の上司だった人なのですが、20代の私には衝撃的な言葉でした。仕事で一番大事なことは、能力や知識や技能ではなく、態度や姿勢を通して発するものだということを、教えてくれた人です。獅子座関連の人は、立ち姿や歩き姿、あるいはちょっとした振舞いが素敵な人が多いのも特徴です。特に、月星座が獅子座の人は、皆さん独特のムードがあります。

もしも、あなたの月星座が獅子座であって、少し自信を失っているようであれば、これらを意識してみると良いでしょう。デジタル・デトックスをしながら、心からやりたと思うことを生活の中心に据えることは必須です。その上で、自分自身の態度や姿勢、振舞いを意識してみるのも良いでしょう。少し背伸びしたような振る舞いが似合うのが獅子座です。

月星座/獅子座のパリスヒルトンは「常に見えないティアラを身に着けているかのように過ごしなさい」と言っています。この言葉を以前、ある講座で話したらこんなリアクションがありました。

「ティアラより麻の布を身に着けているように暮らしたい」牡牛座
「私は大きな羽を身に着けていたい」双子座
「私は〇〇家という見えない看板を背負っている…」山羊座
「そもそも、何も身に着けてたくない」牡羊座

皆さんは、何を身に着けていたいでしょうか?

東海 豊

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