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読み解き会「晩餐歌」②

こんにちは。
前回は「読み解きとは」ということを少しお話しました。
この回からは、実際読み解きをした曲の歌詞を解説していきたいと思います。
ご近所のママ友Kちゃんと共に考えた解釈を、何回かに分けてお伝えしていきますので、どうぞお付き合いよろしくお願いします。
※あくまで、個人的解釈です。

『晩餐歌』
まず、歌詞を全体的に読むと「恋愛の歌かな?」という印象。
目線は男性?女性?

”君を泣かすから” 
という歌詞が何度か出てきます。
「泣く」という行為は女性に多いかな?と私は思ったので、男性の目線で解釈を始めようとしたところ、Kちゃんが「最近の男の子もよく泣くよ」とのこと。
中学生と幼稚園の男子二人を育てるKちゃんの言葉は説得力があります。
”よく泣く”ことに加え、とても優しい男子が多いそうですね。
私とKちゃんは同年代ですが、当時はそんな優しい男子はいなかったような…。

ともあれ、今回は男性目線で読み解いていくことにしました。

”君を泣かすから もう一緒には居れないな”
”君を泣かすから もう忘れて欲しいんだ”
”人間だからね たまには違うものも食べたいね”
”君を泣かすから そう君を泣かすから”

タイトルの通り、恋愛模様を「晩餐」という食事に例えているので、この
”人間だからね たまには違うものも食べたいね”
という歌詞は
「違う人にも興味を持つものだよね」と捉えました。
つまり「浮気心」。
それによって恋人を泣かしてしまったのでしょう。
”もう忘れて欲しいんだ” は、
「こんな僕のことなど忘れてくれよ」と、これ以上の関係維持を放棄しているようです。

一転Bメロは
”でも味気ないないないないんだよね”
”会いあいあいたくなんだよね”
”君以外会いたくないんだよね”
”なんて勝手だね”

恋人以外にうつつを抜かしながらも、やはり片隅に存在する「君」に会いたくなってしまう自分自身を、”勝手だね”と自虐してます。

大人になって美味しい物をたくさん知っても、ふと、昔食べた味が懐かしくなることってありますよね。

”だいたい曖昧なんだよね”
”愛の存在証明なんて”
”君が教えてくれないか”

恋人に「私のこと、もう好きじゃなくなった?」て訊かれたのかな。
「嫌いじゃないけど、飽きちゃった」
「でも君以外じゃしっくりこない」
こんな宙ぶらりんの気持ちは何なのか、
”君が教えてくれないか”

私にはそんな風に聞こえました。
愛の存在証明を君が「教えてくれよ」という姿勢は、どこか人任せのような、他力に甘えてる印象を受けました。

そしてサビに入ります。

”何十回の夜を過ごしたって得られぬような”
”愛してるを並べてみて”
”何十回の夜を過ごしたって得られぬような”
”最高のフルコースを頂戴”

この『晩餐歌』の特徴の一つに、晩餐の回数を○○回と表現していることが挙げられます。
それは恋人と過ごした日数を表しているのですが、一番サビの「何十回」とは、多くても90回と考えます。
これを月数にすると、わずか3ヶ月。
この歌詞の主人公は、3ヶ月で恋人に飽きて浮気してしまったようですね。

Kちゃんとは、
「15歳が書いた歌詞だと考えれば納得だよね。
主人公も15歳だと思えば、この浮気心も依頼心も理解できる。」
なんてことを話していました。

そして
”愛してるを並べてみて”
と、これまた人任せな姿勢が出てます。
「好きの気持ちを僕に分かるように並べてみてよ」と。

重ねて
”最高のフルコースを頂戴”
と、浮気心もあり、でもやっぱり君じゃなきゃダメな自分もいて、そんな僕のことを好きな君に更なる「愛」を求めています。

『晩餐歌』一番の歌詞の読み解きは、こんな感じになりました。
メロディが素敵なので、歌詞の世界観も素敵だといいな、と思いたいところですが、なんとも身勝手な独り善がりの主人公が見えてきました…

が、大丈夫です。
二番三番と読み解きを進めていくと、主人公の変貌が見えてきます。
引き続き『晩餐歌』の読み解きを投稿していきますので、次回をお待ちくださいませ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
またのご来訪お待ちしてます。

(*´∀`*)ノ"

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