「利上げ」と「円高」の関係を小学6年生でもわかるよう解説する試み。
1.はじめに
円高になると、1ドルあたりの円の価値が高くなり、例えば1ドルが110円から105円になるといったことが起こります。
では、なぜ日本で利上げが行われると円高になるのでしょうか?これを小学6年生にもわかりやすく説明します。
2.お金の利子とは?
まず、利上げというのは「お金を預けた時にもらえる利子(利息)」が高くなることを意味します。
たとえば、銀行にお金を預けると、少しずつお金が増えるのは、この利子のおかげです。
①利上げが行われると
利子が高くなると、みんなはお金をもっと銀行に預けたくなります。また、外国の人たちも「日本にお金を預ければたくさん利子がもらえる!」と考えるようになります。
3.円高になる理由
外国の人たちが「日本にお金を預けたい」と思ったら、まず自分の持っているドルやユーロを「円」に変えなければなりません。多くの人が「円を買う」ことで、円の需要(人気)が高くなります。
①需要が高まると
お店で人気の商品があれば、みんながそれを買いたいと思うので、その商品の値段が上がりますよね。同じように、円がたくさん欲しい人が増えると、円の価値が上がります。これが「円高」です。
4.まとめ
つまり、日本で利上げが行われると、利子をたくさんもらいたい人たちが日本円を買いたがり、その結果、円の価値が高くなり、円高になるのです。
円高になると、海外旅行や輸入品が安く買えるようになる反面、日本の製品が外国で高く感じられるため、輸出業者にとっては少し困ったことになる場合もあります。
このように、利上げが円高に繋がる理由は「お金を預ける利子が増えると、みんながその国の通貨を欲しがるから」ということです。