8ビット機時代の挑戦者。セガ・マスターシステムの光と影。
1.はじめに
セガのマスターシステム(Master System)は、1985年に日本で「セガ・マークIII」として、1986年に欧米市場で「マスターシステム」として発売された8ビット家庭用ゲーム機です。
任天堂のファミリーコンピュータ(NES)と直接競合する形で登場し、当時のセガの技術力を反映した高性能なゲーム機として注目されました。
しかし、商業的な成功と失敗の両方の側面があり、その影響は市場によって大きく異なりました。
以下では、マスターシステムの成功と失敗、世界出荷台数について詳しく見ていきます。
2.マスターシステムの特徴とスペック
まず、マスターシステムの主な特徴とスペックを紹介します。
①プロセッサ
・CPU: Zilog Z80 (8ビット) 3.58MHz
②グラフィック
・カラー表示: 256色中32色同時表示
・解像度: 256×192ピクセル
③サウンド
・音源: Texas Instruments SN76489(PSG音源3チャネル+ノイズ1チャネル)
・FM音源: YM2413(日本版にはFMサウンドユニットがオプションとして提供された)
④その他の機能
・カートリッジメディア: ロムカートリッジとセガカード(クレジットカードサイズのゲームメディア)
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