2分でわかるエジプト・アレクサンドリアのカタコンベ(中世七不思議)
1.アレクサンドリアのカタコンベとは
アレクサンドリアのカタコンベ(カタコンベ・オブ・カーム・アル・シュカファ)は、エジプトのアレクサンドリアに位置する地下墓地です。
このカタコンベは、ローマ帝国時代の2世紀に建設されたとされており、その名前はアラビア語で「陶器の丘」を意味します。
2.構造と特徴
地下構造
カタコンベは三層構造で、地下20メートル以上にわたる広大な空間があります。
階段を降りていくと、まずロタンダ(円形のホール)に到達し、そこからさらに下層へと続く道が開かれています。
3.ローマとエジプトの融合
建築や装飾にはローマとエジプトの文化が融合しています。特に、ローマ風の柱やアーチ、エジプト風の神像やヒエログリフが見られます。
この融合は、当時のアレクサンドリアが多文化共存の都市であったことを示しています。
4.墓室
カタコンベには多くの墓室が存在し、一部は豪華な装飾が施されています。特に、アネクスという豪華な墓室が有名です。
墓室には、石棺や壁画、彫刻などが見られます。
5.歴史的背景
①ローマ時代
アレクサンドリアはローマ帝国の重要な都市であり、多くのローマ人が住んでいました。このため、ローマ風の墓地が建設されたと考えられます。
②発見と保存
1900年に偶然発見され、その後、考古学的調査が行われました。現在では、観光地としても開放されていますが、保存状態を保つための対策が進められています。
6.観光情報
①アクセス
アレクサンドリア市内からタクシーやバスで簡単にアクセスできます。
②見どころ
先述のロタンダやアネクスに加え、コリント様式の柱や蛇の女神の彫刻など、多くの見どころがあります。
③ガイドツアー
現地ではガイドツアーも開催されており、詳しい説明を受けながら見学することができます。
7.さいごに
アレクサンドリアのカタコンベは、その独特の歴史と建築様式で多くの観光客や歴史研究者を魅了しています。訪れる際には、事前に開館時間や入場料などを確認しておくと良いでしょう。
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