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5人家族年越し海外旅行 vol.10 ホテル選びの難易度が高いホーチミン 。
「2025 5人家族年越し海外旅行記」。
今日vol.10からは、いよいよ旅の終盤。
1月4日1時55分フライトに向けてトランジットのため利用したホーチミンでの滞在。
今日は、最後のホーチミン滞在で悩みに悩んで予約したホテルについて。その経緯と、実際泊まっみてのホテルの感想について率直に記録したい。
※本記事で記載する情報は、あくまで2025年1月訪問時でのものとなります。金額や各種規約などは今後変更の可能性があるため、訪問時にはご自身の責任において最新の情報をお調べください。
◆◆2025 5人家族年越し海外旅行記 INDEX
vol.1 旅先の決め方
vol.2 すったもんだの航空券手配
vol.3 比較検討に難儀したホテル予約
vol.4 年末年始の成田空港で注意が必要だったこと
vol.5 Day1 移動日 出国〜ベトナム入国、「眠るため」だけに泊まったホテル
vol.6 思いの外よかった、フーコック島で滞在したホテル Day2〜4
vol.7 乗る価値ありすぎな、世界最長ケーブルカー
vol.8 最後の晩餐でまさかのアクシデント。フーコック島での食事について
vol.9 噂のベトジェットエアはやはり噂通りだった。
選択肢は多くあれど、イマイチパッとしないホーチミンのホテル
以前の記事で、ホテルの予約についてはかなり頭をもたげたことを書いた。とりわけ難儀したのが、選択肢はすごく多いのだけれど、どれもパッとせずギリギリまで悩んだのが、ホーチミンのホテル。
「せっかく東南アジアにきたら、ラグジュアリーホテルにステイしたい」。
それが我が家のこれまでのホテルの選び方だった。
たとえばホーチミンには、私たち夫婦が都内でもベスト3に入るほど好きな、パークハイアットもある。
ところが、5人家族だとスイートを選ばない限りは2部屋とるしかなくかなり割高になる上、「それほどまでの高額を払う価値がありそうか」というと、なんだか部屋のインテリアの雰囲気など、ハード面もパッとしない印象。
続いてどの予約サイトを見ても口コミ評価が高く、人気がありそうなラグジュアリーホテル、ザ・レヴェリー サイゴン。
6つ星ということもあるし、ここも最後の最後まで非常に悩んだのだが、今回候補から外した理由は、インテリアが豪華絢爛でコテコテすぎて、私好みじゃなかったこと。
「どんなに豪華だとしてもこれじゃ目が疲れそうだな・・・」
という印象を持たざるをえないほどにド派手なインテリア。
そんなわけで「あ、ここに泊まりたい!」と直感でパッと目に付くホテルの選択肢がなく、最終的には迷いに迷って以下の3つの選択肢から選ぶこととした。
候補1:ロッテホテルサイゴン
最初に候補に入れたのは、ロッテホテルサイゴン。
評価ポイントとしては以下の4点。
1.クチコミ件数&評価がよかったこと
2.プールが充実していたり、子連れフレンドリーである感じがしたこと
3.クチコミによると朝食が美味しそうだったこと
4.中心部への立地がよかったこと
最終的に2択まで絞って、最後まで迷って予約を見送ったホテルの一つだった。
候補2:コンドミニアム型ホテル(サービスアパートメント)
私たちが過去ハワイに滞在した時は、毎回コンドミニアム(レジデンス)だった。ここホーチミンにもコンドミニアムタイプの選択肢が多くあった。
ホーチミンでコンドミニアムを選ぶことのメリットは以下の3点。
1.部屋が広いこと
→つくりが3LDK等あって、120平米など我が家より広い。
2.料金がかなり手頃なこと
→日本円にして15,000円程度〜20,000円くらいで選択肢が数多くある。
3.洗濯機&乾燥機が部屋についていること
→5人家族の持ち帰り洗濯物たるや凄まじい。帰国前にある程度洗濯のお土産が減らせることは本当にありがたい。
フーコックでの滞在時と異なり、ホーチミンは外食の選択肢が数多くある。朝食なんかも食べるところもたくさんあるし、個人的にはコンドミニアム推しだったが、夫が「ホテルの方がいい」ということだったため、今回は見送ることとなった。
個人的に最後迷っていたのは以下2つ。
●シャーウッドレジデンス ホーチミン
日本にもいくつかあるシャーウッド。
●ルミエール リバーサイド バイ オーラ ラグジュアリー
2024年にオープンしたばかりということ、更にプールが写真で見る限り間違いなく大きそう。
もっとも惹かれたのが価格。年始という時期でも、15,000円しないくらいの金額だった。
では実際に予約したホテルは?
夫と相談して最終的に予約したのが、ホテルニッコーサイゴン。
ロッテホテルと迷ってこちらにした理由が、「中心部との距離があるからこそこの価格でこのハードが提供できる」というクチコミを多く見たことから。
どうせショッピングをしたいと思っているのも家族で私だけ。
Grabを使えばタクシーも安心かつ安く利用できるし、それなら部屋が充実している方がいいな、と期待をこめて予約したのだった。
人数の関係でツインを2部屋予約して、1つの部屋にエキストラベッドを追加した。
では実際泊まってみてどうだったか。私の率直な感想を述べたいと思う。
残念なことに、先述した油あたりにより体調が回復しきっておらず、帰国して写真を振り返ると、ホーチミンに戻ってからの写真が著しく少ないことに気づいた。
メリット
1.アメニティが充実
→人数分のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディミルクが備え付け。パッケージの記載によればKOSEの商品のよう。
ウッディな香り付けで質の高さが窺えた。
部屋のテーブルの上には生花の蘭が生けられているのも気持ちがいい。
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また、ターンダウンのタイミングで、夕方になると人数分のチョコレートを届けてくれる。このチョコレートが質が高くて、とても美味しかった。
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2.トイレ、シャワー室、バスタブが分かれている。
→個人的に重要視しているのは、トイレが独立していること。
日本の文化で育つと、「見える」環境でトイレってハードルが高くないでしょうか。
さすがはニッコーというだけあってか、日本人の生活習慣に可能な限り合わせた設計がなされていると感じた。部屋に入るとすぐ右手にドア付きのトイレがある。
左手にはシャワー室(ガラスドア)、バスタブ、洗面を兼ねた専用のスペース。直進してベッド、デスク、丸テーブルと椅子があって、部屋はゆったりとしたつくりだった。
3.清掃が早く、質が高い。
→2泊予約して実質1.5泊しかしていないわけだが、1泊した後の感想。
1時間足らずの短い時間の朝食に行って部屋に戻ったときには、すでに清掃が終わっていてタイミング良さとスピーディさに驚いた。
ニューワールドと異なり、備品の補充も完璧に行われていた。
デメリット
それでは宿泊してデメリットと感じたことは?
1.ハード面の老朽化が否めない
これは部屋のみならず、建物全体に漂う印象。
全体的に一昔前を想起させ、「古いな」という印象を抱かせる。もちろん清掃はきれいになされているし、室内に用いられている大理石など質は高い。が、クロス(壁紙)や建具がだいぶくったりしている。
そろそろリニューアル工事が必要な時期なのではないかと感じさせられた。
2.朝食のコスパが悪すぎる
チェックインするまですっかり忘れていたが、2泊予約しても朝食は1回しか食べられないので、コストカットの目的で素泊まりで予約していたのだった。
チェックイン時に予約内容の説明を受け思い出して、家族と相談の上1泊分のみ朝食をお願いすることにした。
それがなんと、驚くことに家族5人で日本円換算して約2万円。
予約サイトで見ていたクチコミによれば「朝食は美味しい」という話だったので、「まぁ、美味しければいいか」とお願いすることに。
ところが、実際に食べてみてびっくり。
記憶に残る美味しいものが1つもなかったのだ。
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確かに内容は、日本人が喜ぶであろう蕎麦や昆布、ご飯などもあってベトナム料理に飽きた人にはほっとするものかもしれない。
しかしベーカリーに並ぶパンや、ベトナム料理のクオリティも全てパッとしない。
極め付けには、コーヒーがものすごく美味しくなかった・・・。
どこの朝食ビュッフェにいっても必ずベーコンを大量に食べる長男によれば、
「ここのベーコンは硬くてまずい。ニューワールドのベーコンは美味しくていっぱい食べたのに」
との評価。
更にいうと、油に当たったダメージがどうやらまだ回復しきっていなかった私。ビュッフェに並ぶ揚げ春巻きを食べたところ、また油が酸化していた模様で、回復していたように見えた胃もたれが復活してしまった。
自業自得である。
3.(わかってはいたけど)中心部への距離がかなりある
1泊目の夜、ベトジェットエアの想定外の遅延続きによって、チェックインが大幅に遅くなってしまった。
(当初の予定では15時くらいにチェックインするつもりが、結局19時半頃になった)
昼もまともに食べていない上、さすがに家族全員疲れ果てていた。ルームサービスも検討しメニューを見たがピンとくるものがない、、、Googleマップで近隣のレストランを探すも歩いていける距離には食べたいものがみつからない。
時間もタイトで、体調も万全ではない。
そんな時はやはり徒歩圏内に色々とお店の選択肢がある繁華街が便利である。わかっていたことだったが、1.5泊しかしないホーチミンの宿泊先としては向いていないと思った。
ホテルには予約して乗れる無料の巡回バスもあるが、本数は約1時間に1本と、そう多くない。
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4.「使える」と思っていた大浴場の罠
実は今回ニッコーサイゴンを予約した副次目的として、「大浴場」の存在があった。私個人としては共同浴場はあまり好まないが、子どもが喜ぶかな、と思ったこと。また夫が好きなサウナがあることも理由だった。ところがいざSPAのフロアに受付をしに行って驚いた。子ども(年齢確認をされたので、18歳以下かな)の利用は不可なのだそう。個室シャワーの利用はOKだそうだが、子どもがNGというのは、予約前に知っていたかった情報だった。
5.(仕方がないけれど)ニューイヤーイベントの音がうるさすぎた
盲点だったのが、ホテルに隣接する屋外施設でニューイヤーイベントが行われていて、それがものすごく煩かったこと。
夕方から22時頃まで、ずっとベトナム語のカラオケが行われていた気分。
もっとも、部屋には丁寧な日本語で書かれた謝罪のお手紙があった。
宿泊該当日は、ちょうどイベントがあって22時まで騒音があること、「万一問題があれば、マネージャーに相談してください」とのこと。
しかしその音に気づいたのが、深夜フライトに控えてシャワーを浴びて少し仮眠をとろうと計画していたタイミングだったのだ。
空港へ向けてホテルをチェックアウトしようとしていたのが22時頃。
騒音に気付いたのが19時半頃。もはや、たった2時間半のために部屋を変えてくれという気力も体力も、残されていなかった。
6.(大きいと思っていた)プールはかなり小さかった
前日まで島の大きなプールで思う存分遊んできた子どもたち。ホーチミンでホテルを探すときも、子どもたちが遊べるようにと、プールがあることも条件に入れていた。
比較検討した段階ではここニッコー・サイゴンのプールは評価が悪くなかった。ところが実際のプールをみると、さすがは都会のホテルのプール。とっても小さい。
子どもたちも実際のプールを見て、
「入らなくていい」
と一言いいきって、水遊びは終わったのだ。
総合評価
もっとも悩んで予約した割に、「コスパが悪い」という印象を持ったニッコーサイゴン。これであれば星の数やネームバリューに囚われずに、純粋にインテリアの雰囲気や立地などでホテルを決める。もしくは、サービスアパートメント(コンドミニアム)にしたらよかったな、という感想を持った。
もし次ホーチミンに行くことがあれば、個人的にはニッコーサイゴンへの再訪はない。
一個人の意見ではあるが、今後ホーチミンへ旅行する予定があるかたは、一つの参考にしていただきたい。
私:mizutamaについて。
執筆家、香り屋、messenger from KUU。
生きながらその生き様で伝えていきます。
世界中でみつけた、有形無形の美しきものを届ける人。
マガジン「5人家族ヴィンテージマンションリノベ 記」
2023年秋、ひょんなことから賃貸していたヴィンテージマンションの購入、あわせてリノベーションをすることが決まりました。
家族構成は夫、私、高校生、中学生、小学生、合計5人家族。
同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとnoteの更新を続けております。
100本以上に及ぶ過去記事のINDEXは以下にまとめております。何かのヒントになることがあるかもしれません、ぜひご覧くださいね。
詳細な自己紹介はこちらの記事をどうぞ。
楽天ROOMはじめました。
このnoteで紹介した商品や、これまでの暮らしを通して実際に使ってきた、お気に入りのアイテムたちを紹介しております。
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