【5人家族都心築52年マンションリノベ記】切実だった断熱・防寒・防音対策編:前編
こんにちは、mizutamaと申します。
2024年1月11日より都心部にある築52年の自邸を、スケルトンからのリノベ工事中です。4月の今日時点で現場は最終工事に入っており、月末の引き渡しを待っている状況です。
夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事をご覧になってくださいね。ここから題材にするのは、断熱・防寒・防音対策について。前編後編に分けて書きます。
今日前編で記事にするのは、床下全面と、一部北側壁面に施工してもらった、とある素材について。
防寒・防音の必要性を感じたのは
9年間住んできた場所だからこそ
今回のリノベーションでの私たちの何よりのメリットは、9年間住み続けてきたというその歴史。間取りやその環境について、9年間住んできたからこそ、その不具合を実体験として明確にもっていた。
インテリアや間取り云々以前に感じていた不具合は下記3点だった。
解決したいポイント1:寒さ
住み始めたのが秋頃で、はじめて迎えた冬のこと。それまでの住居では何の不満もなくつかっていた暖房機器(オイルヒーター)とエアコン(4機)では、耐えられないほど寒く感じたことを記憶している。
その翌年、大型ホットカーペットとガスストーブを導入することで、幾分冬の厳しさは乗り越えやすくなった。しかし、それでも冬の足元の寒さはなかなかしんどいものがあった。
当初は、玄関から廊下とLDK部分へ通じるドアがないことが原因かと思っていた。そんなこともありドアの設置を当初より希望していたが、温かみを感じられるイメージの無垢床に期待していたこともあった。
解決したいポイント2:湿気・カビ
これは局所的に困っていたことだが、我が家の間取りではもっとも日が当たらず冬寒い北側の子ども室。その一部がクロスはもちろん、その内側の部材までカビが生えてしまっていた。
調べてみると、北側の部屋が局所的にカビやすいというのはよくある話のようだ。カビって見た目はもちろん、身体にいい訳が無い。ここも解消したい点としてA社には伝えてあった。
解決したいポイント3:階下への音
このマンションに住んで14年。
1人だった子どもが、そのあと4年半の間に3人まで増えた。今の部屋に住むまでは、同じマンション内の違う部屋に約5年間住んでいた。
その部屋はリノベしたての内装は新築そのものの大変綺麗な部屋。当時まだ1歳になったばかりの娘と住み始めて日も浅かった頃、大変驚いたことがあった。
なんと、階下に住む男性(50代前後、一人暮らし)がこう伝えにきたのだ。
子どもを育てたり、乳幼児と生活をしたことがある方ならわかると思う。
乳幼児は、歩くように走るのだ。それに、彼らに「静かに歩いて」といったところで、そんなの不可能に近い(ちなみに、第1子は娘で、比較的大人しい子だった)。
「あぁ嫌だな。困ったな・・・」と頭を擡げる中、ふと気がついた。
なんと、階下の男性の趣味と思われるヘビメタの爆音が、下から突き上げるように聞こえててくるのだ。こんなに見た目は新しい部屋でも、下から上へ、上から下へ、このマンションでは、音はこんなにも響くのか!と、驚いたのだった。
音の感じ方というのは本当に主観によると思う。
5人家族になって、9年前今回の自宅へとマンション内引越しをして、密かに期待をしたのだった。
「あぁ、今度の部屋は音がひびきませんように」と。
引っ越して1週間も経たずに、その願いはあっけなく潰えたのだった。
「お子さん達の足音が本当にうるさくて。。なんとかなりませんかね?」と、階下のおばあちゃまが我が家に物申しにきたのだ。
このマンションの構造では、とても音が響く(特に上下)。
そのことは体感として重々わかっていたので、今回リノベの工事計画でも、「ぜひ可能な限りの防音対策をして欲しい」という要望は伝えていたのだ。
A社が提案してくれた解決法は
これら課題を伝えた上で、A社が提案してくれた手法は、床下、それから現状カビの発生している一部壁面に、セルロースファイバーを敷き詰めること。
過去記事でも書いている通り、環境や人体に負荷のかかる建築材料は原則使用せず、原則天然素材を使用して施工することにこだわりのあるA社。当然提案してくれたセルロースファイバーも、天然繊維(パルプ)からできており、環境負荷のない安心して施工してもらえる素材。
その作用や効能は調べてみると、
断熱効果により冬あたたかく、夏は涼しい
調湿作用がありいつも適度な湿度を保つ
結露やカビを予防する
高い防音性能
シロアリやゴキブリなど害虫の忌避作用
など、これまで困ってきたことに寄与する効果ばかりだったのだ。
施工材料費用は、あわせて20万円弱。決して安くはないが、
「上にのせるもの(塗り壁にするなど)より、内側で対策を施すのが一番」
というプロであるA社の言葉を信じて、施工をお願いすることにしたのだった。
あとは住んでみて、四季折々の気候の変化によってどのような差があるか、実感を確かめるのみ。次回は我が家が今回のリノベで施工をお願いした、断熱・防寒・防音対策後編について書こうと思う。