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【5人家族都心築52年マンションリノベ記】"使って実際どう⁉︎気になるリアルレポ"vol.01 漆喰壁

こんにちは、mizutamaと申します。

2024年1月11日より都心部にある築52年の自邸を、スケルトンからのリノベ工事をしました。おかげさまで4月下旬に引き渡しが無事完了し、5月1日にすっかり生まれ変わった自宅へと戻ることができました。
早くも明日は7月最終日。家の95%は片付きましたが、残った最後の5%の片付けに気合いがどうしても湧きません。
ブログの更新を続けながら、ただいま絶賛夏休みの子どもたちと共に、夏の宿題にしたいなと思っております。

夫、私、高校生、中学生、小学生それぞれ1人ずつ、合計5人家族のヴィンテージマンションリノベ記録。同じような状況でリノベを検討している方や、状況は違えど住まいやインテリアについて興味を持っていらっしゃる方の何かのヒントになればとブログの更新を続けております。
詳細な自己紹介はこちらの記事、また100本以上に及ぶ過去記事のINDEXは以下にまとめております。何かのヒントになることがあるかもしれません、ぜひご覧くださいね。

今日から更新するのは、「使ってみて実際どうだった?」リアルレポ。
散々見て、悩んで、結果採用した建築材料や機具。我が家で実際に使ってみてのリアルを記事にしていきたいと思います。


はじめに

どんなに理想が現実化しても、理想と現実には大なり小なり解離があるもの。
一つ目の今日記事にするのは、ずっと採用したいと思っていた、待望の漆喰壁について。壁面を塗り壁にしたいという採用してみて実際によかったこと、逆に実際生活してみて判明した、デメリットと感じることを紹介します。

以前引き渡し前に書いた、天井と壁への思いを書いた記事はこちら↓

漆喰壁の良かった点1:存在が美しい

何がいいかって、まずは見た目やその質感が、本当に美しい。
特に光が差し込み陰影が投射された姿など、うっとりとみてしまうほどだ。

左官職人さんによる一つ一つの手作業を経て仕上がった壁や天井は、まさに唯一無二。手仕事が介する漆喰は、再現不可能な一点ものなのだ。

その漆喰。塗り方も選べるのだ。
我が家が工事をお願いしたA社の場合は、確か2種類(もしかしたらもう1種類あったかも)の塗り方から選んでオーダーをした。仕上がりのサンプルイメージを見せてもらって、個人的な好みは特段の模様などがないシンプルなものを選んだ。

この盛り上がる感じとか、 程よく不規則なムラ。萌えポイント。

漆喰壁の良かった点2:自浄作用

以前の記事にも書いたが、漆喰(珪藻土にも)には自浄作用があるという。
具体的にいうと、たとえば壁にバシャ〜っとコーヒーをひっかけてしまったとする。
まずは水拭きなどして拭き取るものの、汚れや色は完全に落とすのは難しいのがクロス。同様の状況下で、同じく直後は完全には消えなくとも、原材料が天然素材(消石灰)である漆喰は、そのものに自らキレイにする自浄作用がある。

リノベ前の我が家もそうだったのだが、経年劣化して至る所が剥がれかけたクロスは、味噌汁や子どもの落書きなどなど、洗剤などで消しても落ちない汚れがたくさん残っていて、かーなーりー、汚らしかった。

住んでみて3ヶ月。
残念ながら理想の漆喰にも汚れは出始めてしまっているが、本当に、聞いていた通り、汚れを拭き取ってからしばらくすると、汚れがかなり目立ちにくくなっているのだ。すごい・・・・!

たとえば住み始めて割とすぐの頃、タイのお土産でもらった真緑色の軟膏(タイガーバームのようなもの)を、うっかり壁につけてしまったことがあった。慌てて濡らしたタオルで、何度かポンポンと叩いたものの結構色が残ってしまった。忘れた頃もう一度確認してみると、なんと、うっすら残っていたはずの緑色が、消えているのだった・・・。これにはびっくり。

擦って残ってしまった緑色があったはずなのに。消えていた!

クロスではそうはいかなかったはず。
漆喰のこの自浄作用。ずぼらな割に神経質で潔癖症な私には、ぴったりな素材だなとしみじみ感じている。

漆喰壁の良かった点3:調湿作用

この調湿作用は、採用前から、とても期待していた効果だった。
住んでみて実際湿度を計測している訳ではないので、私の感覚でしかないが、程よく湿気を吸ってくれる気がする。

壁面を全面漆喰にした洗面脱衣所。
ここでは夜まわした洗濯の部屋干しも一部しているのだが、どういうわけか朝には8〜9割型乾いているのだ。5人が都度入るお風呂場の前にあるのにもかかわらず。

実際長時間家を空けて帰宅した時、未だに家の中はフローリングの無垢の木の香りがする。多湿でカビに傾いたような匂いがしないので、これも漆喰のもたらしてくれた作用かな、と考えている。

続いて逆に、漆喰壁を採用してのデメリットと思えることを紹介したい。

漆喰壁の残念な点1:施工費が高い

これは採用前からわかっていたことだが、クロスと比べると工程が倍に増える漆喰壁。施工費用が高くなる。
我が家の壁と天井合わせた総面積で言うと、クロス:漆喰が、おそらく半々もしくは6:4くらいになるであろう。施工に要する期間は大差なかったが、クロスは一人の職人さんで対応されているのに反して、漆喰は3人体制で施工をしていた。材料費というより人件費が圧倒的にかかるということだろう。

ということを考えると、「節約のために施主支給でやったらいいんじゃない」という考えもあるだろう。ただし、プロにより美しく仕上げてもらった漆喰壁に囲まれて生活している今この状況で、こんなに自然な風合いの美しい仕上がりを完成させる自信はない。

漆喰壁の残念な点2:割れる、欠ける

一番盲点だったのはこの点。
漆喰壁は塗装後、生活をする中で、クラックと言って割れや欠けが生じるそう。日本は地震が多いので、地震の揺れにより壁に亀裂や欠けが生じてしまう傾向が強まる。そんなこともあって、日本では漆喰や珪藻土などの塗り壁は敬遠される傾向もあるという。

私が漆喰のその特徴を知ったのは引き渡し直前のこと。
今回現場の施工管理を担当してくれたOさんから説明があったのだ。

「今回漆喰を採用してくださったのですが、漆喰というのは経年で亀裂が生じます。通常で言うと、塗ってから引き渡し前くらいには何箇所かクラックが生じるのですが、あれ、おかしいなぁ、この家にはまだないなぁ・・・と。」

結局引き渡し日にはクラックが2、3箇所生じていた。
多少のクラックであればセルフメンテできること、また判断に迷うほどの規模のものであれば、「ご相談ください」との説明を受けた。

こんな感じで、境目あたりには特に亀裂が生じやすいそう。

まだ、物の扱いが雑な子どもが家具などを角にぶつけたりして、何箇所か欠けが生じていると言うのも実際のところ。

特にぶつかりやすい角は凹みができやすい。これもセルフで直せるとのこと。

ただし、これもA社に相談したところ、簡単に補修することができるそうだ。折をみて、欠けた部分はまとめて自分でセルフ補修に挑戦してみようと思う。

さいごに

今日は漆喰壁や天井のある家に住んでみてのリアルについて書いた。
想定していたものもあれば、実際に生活してみて判明したこと。メリット、デメリットそのどちらもあるが、確実に言えるのが、「個人的には漆喰は採用してよかったことの上位に入る」ということ。
もし予算に余裕があれば、せめて壁面は全面漆喰を採用しても良かったと思うほどだった。

そして、A社は天然素材に強いと言うこともあり、自社ブランドの漆喰や珪藻土もあるため、漆喰や無垢床の仕入れ値も他社と比べて手頃だったのでは?と思われる(仮説)。また、お願いする会社を決定する前の段階では、他社で珪藻土や漆喰の要望を出すと、敬遠されるような印象があった。その理由は、これまた予算を圧迫するからなのかな?と思った。

そんな意味でも、今回の工事はA社にお願いしてしみじみよかった、そう思うのだった。


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